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空想書店42:「海を越えるお便り案内所」はじめます

※書店員の空想企画です
※記事の中のnoterさんは実在します

noteで見つけた
「ポスクロ」という文化

旅先の風景をスケッチして、自作で素敵なグラフィックを制作し続けているnoterさんをフォローさせてもらっている。

この方TacobozeさんのInstagramにも作品が多数あるので眺めていたのですが、先日noteに「ポスクロ」についての記事が投稿されたので読んでみたところ…素敵な扉を開けてしまいました。

「ポスクロ」とは
ポストクロッシングの略。世界中の誰かとポストカードを送り合うプラットフォーム。自分が誰かにカードを送ると、今度は世界のどこかの誰かから自分宛てにカードが届くという仕組みで、一期一会の交流を楽しむことができる。
ネット上で住所を取得してハガキを書き、相手に届いて登録されると、自分の住所も誰かに公開されてカードが届く仕組み。見知らぬ土地の風景や切手、そして誰かの手書きのメッセージが日常に届くワクワク感が最大の魅力。

私の説明より、記事を置いた方が百聞は一見にしかずということで、こちらを見ていただきたい。

海を超えた地球のどこかで暮らしている人の、異国のポストカードに、切手や消印、手書き文字や紙質、インク…はぁ😮‍💨…すてき…😮‍💨。ため息が止まらない。


手紙 ✕ 世界 ✕ 本屋
何かやりたい!

こんなステキな世界を知ってしまったら、当書店でも取り入れてみたいと思うに決まっているじゃありませんか!材料的に、相性が良さそうなのは間違いないので、どう転んでも、答えは「手紙✕世界✕本屋=楽しい」になる!


住所氏名を登録する不安

このポスクロというシステムは、当然だが住所氏名の個人情報を登録しない限り、手元に手紙が届くことはない。しかし、見ず知らずの人に住所氏名が知られるのが怖い人も一定数いるのではないだろうか。

結論から言うと、ポスクロは「不特定多数に住所が公開される仕組み」ではありません。
やり取りには大きく2つのパターンがあります。
1. 公式の「ランダム」
システムが機械的に相手を選び、あなたにカードを送る「特定の1人」だけに、その瞬間だけ住所が表示されます。
2. 「ダイレクトスワップ(直接交換)」
お互いに「このカードを交換しよう」と合意し、やり取りを重ねた後に、納得した相手とだけ住所を教え合います。
どちらも、住所氏名がネット上に晒されるわけではありません。


最寄りの本屋だからできる
ポスクロとお客様を繋ぐ架け橋

それでも、世界の誰かに知られる不安や、海外のサイトは英語だからわからない、という人のために、地域の本屋が架け橋になります!

仕組みは安全だと言われても、すべて英語のサイトで確認するのは勇気がいるものです。「何かあったらどうしよう」という不安は、せっかくのワクワクを打ち消してしまいます。
そこで空想したのが、本屋が窓口になる「海を越えるお便り案内所」です。


本屋から世界へハガキを送る
「海を越えるお便り案内所」

住所は「お店」のものを使います。
英語の登録や操作は、私たちがサポートします。
あなたは、旅をするハガキに想いを乗せるだけ。
言葉やプライバシーの壁を当店が引き受けることで、利用者は純粋に「世界と繋がる楽しさ」だけを味わうことができる。

あなたがハガキを送ると
世界のどこかからハガキが届く

SNSで一瞬で言葉が届く時代だからこそ、私たちは、時間をかけて海を渡る「1枚の紙」に魅力を感じる。自分が書いたハガキが世界の誰かに渡り、自分の手元には異国のハガキが届く。手で触れる世界の文化。


本屋の一角に
ハガキを書けるスペースを

ハガキを送る文化は、この時代だからこそ、粋で、心がこもった特別な贈り物になる。ハガキを送るためのコーナーを充実させ、絵葉書はもちろん、万年筆やスタンプなども置く。小さな机を設けて、店内で書けるようにすれば、その場でポスクロ用のハガキが完成する。

ハガキはTacobozeさんの作品。
海外の方が受け取ったらきっと喜んでくれますね!
この企画を考えた時から
店頭に置かせてもらいたいと考えていました!
ご本人了承済み🥹✨

ポストを確認するように
足を運んでもらう場所

本屋にとっては、ハガキを出す時も取りに来る時にも足を運んでもらえる場所になる。来店回数が増え、海外と繋がる窓口にもなれる。了承を得た場合にはSNSで発信もしたい。たくさんの海外からのハガキが並び、フォロワーも増える。メリットがたくさん!


ゆとりが価値になる時代

年賀状じまい、なんていうワードが出てきて日本のハガキ文化は数年で一気に淘汰されそうな勢いだ。わたしは、誰が言い出したかよくわからない流れが好きではないので、自分で納得するタイミングまで細々と年賀状は続ける。

「効率的であること」や「デジタルで済むこと」が正義とされる今だからこそ、あえて時間をかけ、インクを吸わせ、海を越えて届くのを待つ。その「無駄」とも呼べる時間のなかにこそ、本という文化が守ってきた「ゆとり」や「想像力」が詰まっている気がしている。
一通のハガキが海を越えるとき、私たちはただの「本屋とお客さん」ではなく、一緒に世界を旅する仲間で、一緒にワクワクしたい。
お気に入りのペンを持って、本屋の片隅にある「海を越えるお便り案内所」の椅子に座ってください。
そこは、世界中の見知らぬ誰かとあなたが、たった一枚の紙で繋がる場所。
「海を越えるお便り案内所」
当店の一角で、異国の風を用意してお待ちしております。

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