子どもの医療費、どこまで無料?——自治体で大きく違う助成

横浜市で6月、18歳まで広がりました

子どもの医療費が、どこまで無料になるか。実はこれ、住んでいる自治体によって大きく変わります。2026年も拡大が続いていて、横浜市は6月から対象を18歳まで広げ、川崎市も9月に続く予定です。国の一律ルールではなく「自治体ごとの制度」なので、同じ年齢の子でも、市が違えば負担が変わります。

自治体でどう違うのか

子ども医療費助成は、子どもの保険診療の自己負担を、自治体が肩代わりしてくれる制度です。主に次の3点が自治体で異なります。

  • 対象年齢:未就学児まで/中学生まで/18歳年度末まで など

  • 所得制限:あり/なし(撤廃する自治体が増加中)

  • 自己負担:完全無料/1回数百円の負担 など

全国では、すでに8割以上の市区町村が中学3年生まで、半数を超える自治体が18歳年度末まで助成しています。所得制限をなくす動きも各地で進んでいます。

「使うための手続き」を忘れずに

助成は、黙っていても自動では始まりません。

お住まいの自治体に申請して、「子ども医療証(医療証)」を受け取る必要があります。

病院や薬局の窓口で、健康保険証(マイナ保険証)と一緒にこの医療証を出すと、その場で負担が無料または軽くなります。出し忘れたときや、県外の医療機関にかかったときは、いったん支払って後から申請(払い戻し)になることもあります。

なお、助成の対象は保険がきく診療です。予防接種や健診、差額ベッド代などは対象外のことが多い点も、覚えておくと安心です。

薬剤師×FPとして感じること

数ある公的なお金の制度の中でも、子ども医療費助成は「自治体による差」がいちばん大きい制度のひとつです。引っ越しや進学で住む場所が変わると、助成の中身もガラッと変わります。「前の市では高校生まで無料だったのに」ということも起こり得ます。

今日からできること

  1. お住まいの自治体名+「子ども医療費助成」で、対象年齢・所得制限・負担額を確認する

  2. まだなら「子ども医療証」を申請しておく(保険証とセットで窓口に出す)

  3. 引っ越しや進学の予定があれば、転居先の制度も早めにチェックする

子どものお金は、知っておくほど安心して使えます。


参考にした情報源

この記事は、次の情報をもとに作成しています(2026年6月時点)。対象年齢・所得制限・負担額は自治体ごとに異なり、変更もあるため、必ずお住まいの自治体の最新情報をご確認ください。


あわせて読みたい

▶ 2026年、保険料はこう変わる——上がる分を制度で取り戻す
(子育て支援金など、子育て世代に関わるお金の話)
https://note.com/kusuri_to_okane/n/n5f5f6380bb1e

▶ 医療費控除、マイナ保険証なら領収書の保存はもう不要です
(家族の医療費をまとめて取り戻す方法)
https://note.com/kusuri_to_okane/n/n3bd5443ebb97

▶ 高額療養費の完全ガイド——区分別の自己負担上限と2026年8月改正
(子どもの入院などで医療費が高額になったとき)
https://note.com/kusuri_to_okane/n/n113330b28312

いいなと思ったら応援しよう!

はる@薬剤師FP 記事が役に立ったら、応援していただけると励みになります。 いただいたぶんは、書籍や資料の購入にあてて、次の記事に還元します。 もちろん、読んでいただけるだけで十分うれしいです♪