透明な生きものたち|ファトラジー
くら〜い森の降り積もる──
シマシマきつねの去るところ。
大昔の少し未来で、
遠い未来のわずかまえ。
アシグロホウライタケの行進が
星々の密談に 相槌を打つと
ガラス羽のスカシマダラは
喧騒のビル街へ ケタケタ走った
ハダカカメガイの 問答無用の親戚を
うっとりしがむ ナンキョクオキアミは
さもありなんのジャングルで
ヤナギウミエラを押しあてて
耳から覗いた蛹の群れと
「ちょうどよかった」とおさらばした
やわ〜い空の弾けとぶ──
透けた地底の成層圏。
ほんのさっきのずっとあと、
今日の明日の明日の今日。

こちらの本で見た
透明な生き物たちに
登場してもらいました。
【ファトラジーとは】
⚪︎従来はファトラジーは「でたらめ詩」や「がらくた詩」と訳されていました。
⚪︎それを、詩の魅力・魅惑性を最大限に肯定できるように、と「綺想詩」(=奇妙な発想の詩)と訳しました。
⚪︎子供向けには「とっても不思議な詩」と訳します。「ナンセンス詩」と訳されることも多く、この言い方をすることもあります。
意味がよく分からなくて不思議で可笑しい詩・奇妙な発想の詩を「ファトラジー(綺想詩)」とします。
【ファトラジー提唱者:
初代王天君さんの新作はこちら⬇︎】
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