風を感じろ
「風を感じろ!」、
私がウインドサーフィンを始めたころ、良くコーチから言われた言葉です。
「風の向きや強さを自分の目と肌で感じろ」と言うのです。
自分で風の強さや強弱の具合、向きを判断して、セイルやボードのサイズ、或いは出艇するかしないかを決めるのです。
先に出艇している人がいれば、走っているセイルのサイズを見て参考にしたり(見慣れてくると、遠くのセイルのサイズも分かるようになってきます)、隣でセッティングしている人がいれば、聞いてみるのもいいですが、最終的には自分の技量と相談しなければなりません。
強気に出て大きめのセイルを張ってオーバーになって四苦八苦するのも楽しいですし(私はオーバー目の方が好きです)、弱気になって小さめのセイルにしてしまって、全く走らずに(プレーニングせずに)残念な思いをするのも、全て自分の責任で行うのです。
ウインドサーフィンは道具を使って一人で行うスポーツなのですから。
ウインドサーフィンに関する記事は、次のURLからご覧ください。
この「風を読む」という、海に来て最初にすること、これはウインドサーフィンをしなくなった今でもやっています。
意識してやろうとしているわけではありませんが、自然とやっています。
インサイドとアウトサイドの風の強さの違いや、
風は安定して吹いているのかガスティといって強弱が激しいのか、
海面のうねりは大きのかフラットなのか、
雲の流れはどの方向なのか、早いのかゆっくりなのか、
停泊中の船の向きはどっちを向いているのかなど、
海や空を見ているといろいろなことがわかります。
情報は無数に転がっているのです。
それに気づくか気付かないかだけなのです。
その風にピッタリのサイズを選ぶことができれば、思った以上に軽く簡単に扱うことができるため、プレーニングやジャイブターンも苦も無くできてしまいます。
「あれ?今日は調子がいいな」ということになるのです。
その分その日の練習プログラムに集中できることになり、成長も早まるのです。
「風を読む」ということは、とても重要なことなのです。

考えてみると、「風を読む」ということには他にもいろいろな意味があります。
ちょっと思い出していくつか挙げてみましょう。
* 順風満帆:船が帆に風をいっぱいに受けて進む様子で、物事が順調に運ぶことです。
同様の様子に「追い風に乗る」、「波に乗る」などもあります。
* 逆風にさらされる:向かい風を受けて前に進めない様子で、困難で不利な状況に置かれている状態です。
* 季節を感じる風:春の日差しの中のやわらかい風、夏のギラギラと熱い風、秋のちょっと涼しい風、冬の凍てつく風、北風ぴーぷーカンタローですね。
* 風に身を任せる:何も考えないで風に吹かれていると、心が解放されてストレスも吹き飛ばしてくれるような気がしてきます。
* 新しい風を感じるとチャレンジ精神が芽生えてきます。
* TBSのサンデーモーニングにも「風を読む」と言うコーナーがありますね。
世の中の動き、時流をとらえるというものです。
* もっと身近に「空気を読む」ということも、人間関係の中で大切になることもあります。
* 以前の記事の宇宙哲学風に言うと、風を感じて宇宙や自然を感じ、大きなうねりの中にいることを思い起こし、見えないつながりを感じることもできます。
宇宙哲学の記事は次のURLからご覧ください。
このように「風を読む」ということは、実に様々なことを象徴する言葉なのです。
色々考えているうちに詩が浮かびました。
「ほほをなでる風
目には見えないけれど
いろいろなものを運んでくる
喜びも、悲しみも、迷いも、勇気も
つかもうとしても、手からこぼれてしまう
そしてまた、ほほをなでに来る
生きているというのはこういうことなのか」
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