家族旅行記|ネジが飛んでると心が健康。予定、前日に覆る
前回の続きです。
我が家は、かつて私が「堂本剛狂い」だったので、京都に目もくれず、繰り返し奈良旅行に連れ出されていた。多分家族で4~5回は行っている。
奈良の鹿に何度も会いに行った。大仏さん大好き。
子どもをチャイルドシートに乗せて、剛さんの母校と思われる小学校の辺りを夫が走ってくれたこともある。
剛さんがレコーディングしたという天河弁財天を訪れてその近くでキャンプしたり紅葉を愛でたりもした。(こうして振り返ると、夫は優しいのかもしれない)
そんな我が家にとって、今回は家族で初めての京都・大阪旅行となった。
しかし、我が家の子どもたちは、あまり欲がない。
京都に宿を取りガイドブックを買ったものの、行先はぼんやりしたまま。
ニュースで見たことある「京都の外国人観光客の賑わい」が今どれほどすごいのか想像もつかず、人混みで身動きとれなくなったりするのだけは避けたいなぁと不安だった。
以前から娘が行きたいと言っていた大阪の「みんぱく(国立民族博物館)」に行く案もあった。でも、せっかく京都に泊まるなら移動増やさず京都を堪能するのもいいんじゃない?と提案したまま、行き先を決めきるのはストレスかかるので保留のままだった。
娘も今回どうしても博物館に行きたいわけじゃない、どこでもいいよ、というスタンスだった。
ユニバはコロナを経て行き時を見失い、子どもたちは今回も行きたいと言わなかった。混んでいる場所が、家族全員しんどいんだと思う笑
息子は、YouTubeで京都の絶景動画をチラチラ見て、もう動画で見たしいいかな、歴史もそんなに知らないし、そんな行きたいとこはないって感じで淡々としていた。
一方、娘は小学校高学年の時に不登校を経験しており、修学旅行に行っていない。娘にとって、初の京都になる。
特別な思いが沸いてきてしんどくなったりしませんように、とか、あまり王道のところは行かないほうがいいかもという考えもよぎった。
そんな母の懸念をよそに、本人の希望は「おいしいものを食べて、かわいいお土産を買いたい」とのこと。女子だな~♡
なんだかほっとした。
さて、夫。彼は、欲を隠していた。
(なんて書いたら怒られそう。家族のためですよね。了解です)
「みんなの行きたいところでいいよ」スタンスを貫くが、話していると、ちょいちょい行きたそうなところを言葉の端々に感じる。
「じゃあそこに行く?」と投げかけると、「いや、別にどうしても行きたいわけじゃない」という感じだ。
自己主張して責任を負いたくないのか、あるいは家族優先なのか。
きっと、家族のためですよね。歪んでいるかもしれない自分の見方を一旦横に置き、静観することにした。
結局行先どうするの?
と聞かれたので、
「みんなそんなに行きたいところがないなら、私はやっぱり鞍馬寺に行きたい」
と思い切って伝えた。
10年以上前に、堂本剛さん平安神宮奉納演奏のチケットが当選して、ライブ前に一人で鞍馬寺と貴船神社に行った思い出がある。当時、鞍馬寺で体に電気が走るようなものすごいエネルギーを感じた記憶。また行ってみたいって思っていた。
「山のいい空気吸いに行こ。叡山電鉄に乗って旅行気分。楽しいじゃん?」
と提案。
子どもたちは、可もなく不可もなく、「はーい、オッケー」
夫も、了承してくれた。
土曜日の早朝に清水寺に行って、ホテルに車停めたら、周辺をぶらぶら。気になる神社仏閣見つつおいしいもの食べる。
日曜は早朝から鞍馬寺に行き、元気があったら貴船神社まで山を下ってハイキングを楽しもう。
そんなおぼろげなる予定を家族と共有した矢先。
夫が
「日曜の夕方に万博記念公園の、太陽の塔の中に入るチケットが予約できそう」
と言った。
え?大阪?
そうなのね、結局大阪行くのね、と思ったけども、行きたいんだなと思って、「じゃあ予約お願いします」と伝えた。
結局、すんでのところで予約取れず。でも「太陽の塔を見に行きたい」という意志が確認できたので、じゃあ万博記念公園を目指して太陽の塔を見て、敷地内の民族博物館に行こう、とまとまった。
ということで、二日目朝に予定していた鞍馬寺を初日にスライド、清水寺は二日目の朝にした。
そんな感じで、予定は前日に覆った。
結局大阪行くのか~私は京都の神社仏閣を堪能したかったですけどね、という思いも一瞬よぎったが、鞍馬寺に行けたらそれで充分。と思えた。
出発時間は6時半と決めた。
「お母さんの出発は5時半ね」
と家族みんなから口々に言われて笑った。私だけ時空が歪んでて遅れがちだから、早めに設定してもらえてむしろ助かる笑
駐車場の予約をしてなかったことで、前夜に夫から小言を言われたが、全力で無視した笑
聞き流して良かったかは知らないけど、とりあえずネジが飛んでると心が健康でいられる。
細かい計画を立てるのは疲れるし、たぶんうまくいくと信じてたから流れに委ねたかった。
文句を言われても取り合わないでいられたのは、
自分がみんなを楽しませなければ、というような力みとか責任感を手放した
からだと思う。
夫もそういうの手放してくれたらいいよ、とも思った。
平和に、安全に。
そんな穏やかな気持ちで、深呼吸して眠りについた。
続き
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