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家族旅行記|鞍馬寺 膝が叫び、宇宙が微笑む

「春の山のいい空気、吸いにいこ♡」

そんなステキな誘い文句で、家族を鞍馬寺に連れ出すことに成功した。


お母さんの出発時間は5時半ね、とみんなより1時間早く設定されたので、私は誰よりも早く5時半に起きて、おにぎりを作った。6時40分出発になったのは誤差の範囲だと思う。

割と円満に旅はスタートした。

車で京都へ向かい、ホテルの近くのパーキングに停めて電車で向かった。

車で身動き取れなくなるのが心配だったため。

鞍馬寺に向かう叡山電鉄のシートは、ふかふか、ぽよんぽよんとバネが効いていて、なんだか懐かしい座り心地。

外の景色も、のどかでいいなぁ。


旅気分を楽しみつつ、鞍馬駅に到着。

わ~天狗だ~




山門まで行くと「本堂まで歩いて25分」の看板があった。
「結構登るんだね」とうなだれてた家族の気持ちを汲んで、迷わず鞍馬寺ケーブルに乗った。2分だけ。日本一短い鉄道とか笑 乗り物は楽しいからオッケー。



ものすごく久しぶりの鞍馬寺だった。



お母さんがなんか嬉しそう、って子どもが引いてる気がしてちょっと面白かった。

かつてここを訪れたとき、本殿の前の広場にある「金剛床」という六芒星の真ん中の三角のマークに、何も知らずに立ってみたら、雷に打たれたようなビリビリを感じた。

一人で少々怖かった記憶。

その後調べると、「六芒星の中心部分に立つと失礼になる」という説もあれば、「立ったほうが宇宙と繋がれる」という説もあるようだった。

今回は家族の手前、「なんかすっごいビリビリする!」とか、あからさまな不思議体験を求めにいくのもなんだかはばかられた。

ということで、六芒星の手前に立って、家族四人で並んでお参りした。
特にエネルギーとかは何も感じなかったけれど、それでいいと思った。

奥地まで連れてきておいてなんだけど、家族の安心が最優先だ。

本堂に入ってご本尊に手を合わせると、こちらは不思議な感覚があった。
胸の中がふわんと温かく、じんわりと体が透き通っていくようなすっきりした感覚。言葉では言い表せないけど、とても心地よい体験だった。

びりびりしなくても、宇宙は私に微笑んだと感じた。

普通のお寺と違って、「宇宙エネルギー」とか書いてあるので、家族が不安になっていないかは心配だった。

ちょっと娘が怖がっているような?気もした。

まぁでも、息子はいつも通り淡々としていたし、夫も明るいテンションを保ってくれていた。

まだ、いけるか。

そこで、
「奥の院まで山歩きしてみる?」
と誘ってみた。

いいよってみんな来てくれた。


少し肌寒い。でも歩いているとぽかぽかしてくる。
京都まで来て、いきなりガチの山道を歩かせている笑
大丈夫だろうか。少し不安だったけど、しばらくは大丈夫だった。

前回来たのがおそらく13年前なので、距離感バグっていた。全然目的地にたどりつかない。


途中の木の根道は圧巻だった。



ここ、前も確かに来たな。なんだか不思議な場所。

あれ~ 奥の院てこんなに奥だったけ。

もう戻るのも結構大変。そのまま進んだ。

しばらく歩いて、やっと奥の院にたどりつき、しばし座って休憩した。


この時点で12時。やばい。娘のHPが切れかけている。
早く何かおいしい食べ物にありつかないと。

外国人の団体さんのツアーコンダクターが
きのこの山とたけのこの里をカバンから取り出し、ジャパンにおける「WAR」について、熱弁していた。

この時点でもう無性におなかが減っていた。
おやつをリュックに仕込んでおくべきだったな、と少々後悔。

たけのこの里でいいから食べたい……。
(余談だけど、私は子どもの頃はたけのこ派だったが、今はきのこ派だ)

奥の院で休んでいると、下から息を切らした人たちが続々上がってくる。
えっと、そんなに遠かったっけ。
えぇ、けっこう遠かったです。

貴船を目指して歩き始めたとき、さすがに、家族を連れまわして悪いことした、ってよぎっていた。

おーやっと貴船神社見えてきたねっていうとき、はるか下界に見えたので逆にみんな希望を失いかけていた。

「でも、この山すっごいパワースポットだから、ご利益あると思うよ」
って道すがらプレゼンしてみたりした。

プレゼンもうちょっと頑張れ、って応援された笑

そして、なんとかなった。たどりついた。
ほんと調べずに感覚で動くってヤバイ。

予想以上に遠くて久しぶりに膝がスクリーム(叫)。

でも、なんとかやりきった感で、私としては満足だった。

家族は、すっごい歩かされたっていう気分だったと思う。
ちょっと歩くだけだよっていう私の説明が悪いと思う。

翌日。
帰り道の車の中で、
「みんなを私の行きたい山に連れまわして、思いがけず山歩きが長くなって申し訳ないと思ったけど、家族で歩けて嬉しかった。やり遂げた感あるし、私は楽しかった」

って話したら、
あんな大変な思いして楽しくなかったって言われたら、何のための苦労だったのかってなるし、ぶっ飛ばすよね的なことを言われた笑

はい、楽しかったです、あははと流せた。
間違っても落ち込んだりしない。

「楽しかったよね?」っていう承認を求めるのはもう卒業しよう。

小言を言われたとしても、一緒に行ってくれた事実がすべてで、肯定的な感情までは求めません。

多分、春分を経ての空腹の山歩き、家族みんなの運気が上がったから結果オーライ!ということで。お願いします。


***

貴船に辿りついた私たちは、HP回復のため、すぐに聖地(食事処)を探した。



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