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たった30分の差が、ストレスを22%減らす ― Apple Watchが示した最新研究 #35

これまでの記事では「自分の浴びた光を可視化する」という記事を上げてきました。

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実は「どれくらい日光を浴びているか」が、睡眠やメンタルに大きな影響を与えることが最新研究で分かってきました。
Appleとハーバード大系のBrigham and Women’s Hospitalが共同で進める Apple Heart and Movement Study(AHMS) では、Apple Watchの「Time in Daylight」機能を活用して、数万人規模の参加者の“日光曝露”を解析。

その最新レポート(2024年夏版)では、私たちがどれくらい太陽を浴びているのか、そしてストレスや健康との関係が具体的に示されています。

研究の方法

この調査は 2024年1月〜7月のデータ を対象にしています。

  • 対象人数:58,350人

  • 計測方法:Apple Watchの環境光センサーを使い、5分ごとに記録される明るさ(ルクス)から日光を推定

  • 参加条件:1日8時間以上Apple Watchを装着し、その月に1分以上は日光を浴びていること

その結果、集まったデータは のべ9.6百万日分
まさに「ビッグデータ」で、人の生活リズムと日光曝露をこれだけ大規模に分析できるのは初めての試みです。

主な結果

冬と夏で3倍以上の差があることが分かりました。

  • 1月の平均:30.8分

  • 6月の平均:102.1分

つまり、冬のオフィスワーカーは「1日わずか30分」しか日光を浴びていないのに対して、夏は「1時間半以上」外にいる計算になります。
日照時間の長さだけでなく、寒さや生活習慣の違いも影響していると考えられます。

出典:Apple Heart and Movement Study 2024(Brigham and Women’s Hospital)より筆者作成

ストレスとの関係

さらに注目すべきは 日光とストレスの関係 です。

2024年5月のデータを使って 16,509人 を解析したところ、次のような結果が出ました。

  • 1日90分以上 日光を浴びた人は、40分未満 の人に比べて、
    👉 高ストレスになる確率が 約23%も低下

しかもこの結果は、年齢・運動習慣・BMI・病歴 などの影響を調整しても変わらず、統計的に有意な差として確認されています。

つまり、「外に出て光を浴びるだけで、ストレスリスクを下げられる」可能性があるということです。

出典:Apple Heart and Movement Study 2024(Brigham and Women’s Hospital)より筆者作成

冬と夏の差について

冬は日照時間が短いだけでなく、寒さや生活スタイルの影響もあって、意識しないと光を浴びるのが難しい季節です。
「今日はほとんど外に出ていないな…」という日が続くと、それだけで心身に影響が出る可能性があります。

ストレスとの関係について

今回のデータからは、日光を浴びる時間が長い人ほどストレスが低いという傾向がはっきりと見えました。
特に90分以上では、ストレスのリスクが約2割減。
「仕事や生活習慣を変えなくても、外で光を浴びるだけでストレスを軽減できるかもしれない」と考えると、日常の行動を見直すきっかけになります。

日光のメリット(研究でも再確認)

  • 子どもの近視リスクを下げる

  • ビタミンD合成(骨を守る)

  • 季節性うつや抑うつの改善

  • 体内時計のリズムを整える

もちろん、過剰な紫外線は皮膚ダメージや皮膚がんリスクにつながるので、日焼け止めや帽子などでバランスをとることも大切です。

どう増やす? 日常の工夫

研究の結果を踏まえると、日光を浴びる時間は“意識しないと足りない” ことがよくわかります。
じゃあ、どう増やせばいいのか?
特別なことをしなくても、ちょっとした工夫で毎日の「光時間」を伸ばせます。

  • まずは測ってみる
    Apple Watchの「Time in Daylight」で、自分がどれくらい光を浴びているかを記録。数字で見えると、意識がぐっと変わります。

  • 朝の散歩や、外でコーヒーを飲む
    朝の10分は、1日のリズムを整える“光のスイッチ”に。

  • デスクを窓際に置く
    外に出られないときでも、自然光が入る場所で仕事や勉強をするだけで違います。

  • 昼休みに外に出て歩く
    ランチのついでに5分歩くだけでも積み重なります。

まとめ

2024年のApple Heart and Movement Studyの結果から、「日光時間が長い人ほどストレスが低い」 という傾向が確認されました。
平均値は100分前後。まずは 1日1時間を目安 に外で光を浴びる習慣を持つだけでも、体や心にプラスになるかもしれません。

まずはApple Watchの『Time in Daylight』機能で自分の現状を知ることから始めるのもありかも?


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