【パパ育休】全ては、20時間から始まった。
僕は、教員をやっているのですが、
前代未聞の1年間の育休を取りました。
「なぜ、1年も育休とったのか?」理由はこの記事で
今回は、その全部の出発点になった一日
妻の出産に立ち会った、20時間の話を書きます。
これから出産を控えるあなたへ。そして、隣で支える側になるパートナーへ。立ち会った夫が、何を見て、何を感じていたのか。その記録です。少しでも、心の準備の助けになればうれしいです。
いよいよ、その日が来た
始まりは、夜中でした。妻の実家から、連絡が入りました。
「お腹、痛いかもしれん。ちょっと来てあげて」
車を走らせて、妻の実家へ向かったのを、今でも覚えています。その時の僕は、不安よりも——「いよいよ、生まれてくるんや」というワクワクのほうが、ずっと大きかった。
でも、病院に電話すると、こう言われました。
「まだまだ先やろうし、一旦家で待っててください。寝れるなら、寝といて」
それもそうか、と。妻も僕も、ドキドキしながら、一旦眠ることにしました。
「あと4〜5時間で、会えるかな」
そして、朝4時。痛みが少しずつ増して、陣痛の間隔も早くなってきた。いよいよや、と病院へ向かいました。
その時点では、痛みもまだそこまで強くなくて、妻と普通に会話もできるくらい。これから待っている壮絶な時間なんて、想像もしていません。
「あと4時間、5時間もしたら、会えるんかな」。僕は、まだ少しワクワクしていました。
終わりが、見えなかった
でも、5時間経っても、6時間経っても、生まれない。
先生に「あと1時間くらいで生まれるでしょう」と言われてからも、3時間、4時間。
全然、産まれない。不安と共に体力も削られ、どんどんしんどくなっていく妻。その姿を見ていると、本当に、出口のないトンネルを走り続けているような感覚でした。
陣痛が来るたびに、ものすごい声を上げて戦い、終わると気を失うように眠る。それが、10時間以上続きました。
「先生。本当に終わるんですか?」
「この子は、生まれるんですか?」
妻が、そう口にしました。言葉では言い表せない、壮絶な光景でした。僕にできるのは、本気で背中を押すこと、妻を励まし続けること、そして全力でサポートし続けることだけでした。
ちなみに僕は筋力には自信がある方でしたが、妻の背中を全力で押し続けるのはどの筋トレよりも過酷でしんどかったことを覚えています。2月という真冬でしたが大汗かいてました…笑
今から出産を控える旦那様は筋トレしとくことをお勧めします、、、笑
産声を聞いた、その瞬間
そして、生まれる瞬間が来ました。
「おぎゃー、おぎゃー!」
元気な産声を聞いた瞬間、涙が止まりませんでした。ほんまに、生まれてきてくれたんや。ほんまに、ありがとう。その気持ちで、いっぱいでした。
さっきまでの疲れは全て吹き飛びました。
命が生まれてくるありがたみ、嬉しさを全面に噛み締めながら赤ちゃんの表情を眺めていました。
そして、妻の顔が真っ白になった
僕が嬉しさに浸っている、まさにその最中でした。
産み終えた妻は、フラフラ。「ようやく乗り越えた」そう思った矢先、出血が多量だったんです。
医者たちが大勢集まってきて、そこから麻酔なしで、手術のような処置が始まりました。妻の顔面は、真っ白。
「死んじゃうんじゃないか」
「この子は、俺ひとりで育てなあかんのかもしれない」
本気で、そう考えました。さっきまでの喜びが、一瞬で凍りつきました。
ありがたいことに、先生方が迅速に止血してくださって、30分もすると、妻は少しずつ元気を取り戻してくれました。
「命をかけて、産んでくれた」
その一部始終を間近で見て、心から思ったんです。
ほんまに、命をかけて産んでくれたんや。この子を、まじで守りたい。
そう心から思いました。言葉では言い難いほどの壮絶な時間でしたが、命の大切さを心から感じる人生でも本当に貴重な時間でした。
これは後日談ですが、
妻から、何度も言ってもらっています。
「あの時のサポートは、ほんまに嬉しかった」
「立ち会ってくれて、ほんまによかった」
今でも、時々言ってもらえます。あの壮絶な出産を二人で乗り越えたことが、夫婦の絆が深まる、何よりのきっかけになった気がしています。
これから、出産を控えるあなたへ
人の命が始まる瞬間が、こんなにも壮絶で、こんなにも奇跡的やとは思いませんでした。あの20時間が、僕の父親としての出発点です。
出産を控えているあなたへ。きっと、不安もあると思います。でも、あなたは一人で戦うわけやありません。隣で支える人は、あなたが思っている以上にあなたを見ていて、心から感謝しています。
そして、もしよかったら、この記事を、あなたの隣にいる人にも読んでもらってください。「立ち会うって、こういうことなんや」と、少しでも伝わればうれしいです。
僕がこのあと、1年の育休を通じ感じたことは別の記事に書いています。
フォローしてもらえると嬉しいです。それでは、また。
