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旅の計画が「苦行」。でも、「楽しいね」その一言を聞くために|旅行|価値観|決断|楽しい|疲労

旅行の計画を立てる時間って、一番楽しいよね

そんな言葉に、私はうなずけない。

私にとって旅の計画は終わりのない「決断の連続」という積み重なる重い石のように思える。

でも、「楽しい」たったその一言を聞きたい。


画面の中の画像に、心が動かない

たいてい旅するのは土地勘のない場所。
Instagramやガイドブックを開けばキラキラした写真が溢れている。

けれど、調べている私の心は驚くほど動かない。

「ここ、美味しそう」よりも先に「ここに行くにはどうすればいい?」と考える。

Googleマップにピンを立て、位置関係を確認し順路を考える。
定休日を調べ、営業時間をメモし、予約の電話をかける。

楽しそう!楽しみ!と思う前にタスクを考えてしまう。


「予約の電話」という高い壁

特に電話が苦手だ。
相手の顔が見えない緊張感。
そんな中何を話すかメモにまとめ、深呼吸をしてからダイヤルを押す。

知らない言語の音声案内が流れた時の絶望感。

一気に力が抜ける。


画面越しの景色には楽しそうな姿が想像できない。


1日にできる「決断」を使い果たす

「どのお店に行く?」
「いつそこに行く?」
「移動は電車?バス?」

旅の計画は、凄まじい数の「決断」を要求してくる。
人は1日にできる決断の回数が決まっているらしい。
脳がちぎれるほど「決断」を続ける。

一人の旅なら、もっと適当。
前の日にInstagramで探した、
行きたい雑貨屋さん一つとカフェ一つ。
あとは気が向くままに歩く。

1日でいい。

それでも私が、パンクしそうな頭を抱えて調べ物をやめないのは、隣に「楽しんでほしい人」がいるから。


私の容量を超えて、それでも。

「せっかくの旅行だから、楽しんでほしい」
「短い時間でも、最高にいい旅にしたい」

そんな思いが、私のキャパシティを簡単に超えていく。
相手が喜んでくれる顔を想像して、苦手な決断をたくさんする。

調べて、比較して、迷って、また調べて。

ひと段落したときには、もう泥のように地面と引っ付きたい。


「楽しいね」が聞きたいから。

ようやく辿り着いた、現地の空気の中。

「……あ、ここ、すごい良いね」

隣で一緒に旅をしている人が、ふと呟く。

運ばれてきた料理を一口食べて、目尻を下げて、こちらを見て言うのだ。

「楽しいね」

その瞬間。 緊張しながらかけた予約の電話も、決断の積み重ねでショートした脳が。

すべてが嘘のように、ふわりと軽くなる。

良かった

私が欲しかったのは豪華なホテルでも完璧なスケジュールでもない。

たった一言の、「楽しいね」。
その魔法の言葉を聞くためだけに、私は頑張っていた。


旅の準備は、私なりの「愛」だった

それだけ相手を喜ばせたいと願う、優しい心の裏返しの結果、
調べ疲れしてしまう。

もしあなたも今、旅行のリサーチに疲れ果てているのなら。
どうか、そんな自分を「お疲れ様」と認めてあげてほしい。
その疲れは、あなたが相手に贈ろうとしている愛情でもある。

旅行中の「楽しいね」という一言を聞く。
そのとき初めて、あなたの長い準備は、報われる。


ここまで読んでくださりありがとうございます!!
少しでも、のんびりする機会になれば、

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