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【エモーションコード実践記 #7】父の三回忌の朝、ようやく泣けた




🌿泣かないと決めていた日


2024年5月。
父がこの世を去った日、私は泣きませんでした。

泣けなかった、というより、
正直、泣きたくありませんでした。

泣くもんか、と思っていました。

なにがなんでも、泣かない。
私は泣かないぞ、と。

そのときの私は、
心の中の扉を、意識的に硬くかたく閉めていました。


🌿初めて、心の奥に光が届いた日


2025年5月。
父の一周忌のために、私はまた日本にいました。

あの頃の私は、
あることで、深く苦しんでいました。

ことばにしても、
頭で理解しても、
努力しても、
どうしても癒えない痛みがありました。

藁にもすがる思いで、
本を片手に初めて試したのが、エモーションコードでした。

カウンセリングでも、EMDRでも、
そこまで届かなかった心の奥の痛みに、
初めてが届いたような感覚がありました。

40年近く、
私の中で固くなっていたものが、
ようやく溶け始めたのです。


🌿理由のわからない苦しさの中で


2026年5月。
今年3月の「奇跡の一時帰国」で起きたことを、
私はまだ、心の中で整理しきれていません。

「奇跡の一時帰国」シリーズも、
実はまだ完結していません。


理由のわからない苦しさの中で、
毎日もがいていました。

そして今週、ようやく氣づいたのです。

ああ。
これは、私自身にエモーションコードをする必要があると。


一昨日、
3月の一時帰国中に私の中に囚われてしまった感情を解放しました。

昨日も、
出てきたのはやはり3月の感情ばかりでした。

そして今朝。
理由はわからないのに、
ふと、こんな感覚がありました。

「あれ?
私、大丈夫かもしれない」

あんなに苦しかったのに。
あんなに重たかったのに。

拍子抜けするほど、
あっさりとそう感じている自分がいました。


🌿父の写真の前で、涙が流れた朝


今日は、父の三回忌です。
私は日本ではなく、アメリカにいます。

リビングルームには、
父の写真やお花を飾っている小さな場所があります。

そこへ行って、
「今回は日本にいなくてごめんね」
と、父にひとこと謝るつもりでした。

けれど、
その場所に立った瞬間、
なぜか涙が流れ始めました。

一度流れ始めた涙は、止まりませんでした。

私はしばらく、
父の写真の前に立ったまま、
ただ泣いていました。

2024年5月。
あんなに泣くまいとしていた私が。

泣くもんかと、
心を固く閉じていた私が。

三年目の朝、
アメリカの小さなリビングルームで、
ようやく泣いていました。


🌿初めて言えた「ありがとう」


少し落ち着いたあと、
ふと口から出たことばがありました。

「ありがとう」

自分でも驚きました。
え?


一昨日と昨日、
私が解放した感情は、父とはまったく関係のないものばかりでした。

3月の一時帰国中に囚われた感情。
あのとき、私の中で押し殺した氣もち。
翌日雪となった私の涙たち。


でも
もしかしたら、
何十年も抱えていた
父への苦しい想いのどこかにも、
そっと触れていたのかもしれません。

私の心の中で、
何かがゆっくりと動いたのだと思います。

頭では、理解できません。
どうして、別の感情を手放したあとに、
父への涙が出てきたのか。

私には、論理では説明できません。
でも、心は知っていたのかもしれません。

もう、自分の心を解放しても大丈夫だと。
もう、父とのことを、
痛みだけで握りしめなくてもいいのだと。


🌿ふっと光が入るとき


エモーションコードで起きることは、
いつも頭でわかる形をしているわけではありません。

解放した感情と、
そのあとに動き出す心の場所が、
一見つながっていないこともあります。

けれど、
心の奥では、
私たちが思っている以上に、
いろいろなものがつながっているのかもしれません。

ある感情がほどけたとき、
別の場所に、ふっとが入る。

閉じていた扉が、
自分でも氣づかないうちに、
少しだけ開く。

そしてある朝、
ずっと感じることができなかったものが、
心にひょっこりあらわれる。

これが、私にとってのエモーションコードです。

何かを無理やり信じこむためのものではありません。

苦しかった氣もちを、強引に消すためのものでも、
過去をきれいな物語に変えるためのものでもありません。

ただ、心の中でこんがらかってしまった感情を、
身体の声を聴きながら、
ひとつずつほどいていく。

すると、
自分でも思いがけない場所に、
やさしい風がすうっと通ることがあります。



癒しは、
頭で理解するよりもずっと深いところで、
始まることがあるんです。


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