御上神社と三上山麓の古墳
5月16日近江旅①御上神社と三上山麓の古墳。今回の旅の2日目に滋賀県(近江国)を訪れました。野洲郡+α(安土城・守山市埋蔵文化財センター・伊勢遺跡)が目的地です。まずは給所会南口サイクルセンターで電動自転車を借りて(野洲駅(13,791人/日)/野洲市は結構栄えている印象。ちなみに愛媛県の県都のJR松山駅は5,502人/日です)、秀麗な三上山を横目に見つつ、御上神社に向かいます。
祭神は天之御影神ですが、古事記によれば、(近淡海之御上祝の)天之御影神の娘が息長水依比賣で、その子が(日本書紀に云うところの四道将軍の)丹波道主命でその娘が日葉酢媛命、垂仁天皇と日葉酢媛命と間の皇子が五十瓊敷入彦命・景行天皇・大中姫命・倭姫命です。石上神宮と伊勢神宮の創建にも関わる重要な血なんですが(三上山を遥拝できるお隣の守山市に弥生時代の伊勢遺跡があって、先日、野洲市の中畑・古里遺跡が話題になっています)(石上神宮と伊勢神宮に関しては磯部氏/石辺公に関連して、北陸の土器説がある布留式土器が引っ掛かるところです。垂仁天皇皇子の磐衝別命は継体天皇の母の父系の三尾氏の祖になります。/布留式土器は北陸の土器?|古墳時代史解題)、三上祝氏は(天御影命の後裔を記する)新撰姓氏録と古事記を照合すると、天津彦根命系氏族で、これが(継体天皇の父系の)皇別の息長氏に先行する在来系の神別の息長氏と考えるのが妥当だと考えます。これは何処かで(丹波の血筋に関連して?)神功皇后(息長帯姫命)の血にも関わるらしく、神功皇后と(近江国・志賀高穴穂宮の)成務天皇、日葉酢媛命は佐紀古墳群で墓域を共通します。
三輪山の麓の纒向遺跡から近江国(滋賀郡)への遷都も気になりますが、倭迹々日百襲姫命の邪馬台国のNo.1の官の伊支馬が武埴安彦と考えられることも引っ掛かるところで(野洲郡に三上山)(邪馬台国の官の解析と狗奴国王との争い|古墳時代史解題)、卑弥呼の土器と近江国の関係(卑弥呼の土器と日置部と大伴氏、そして中臣氏|古墳時代史解題)、弥生時代終末期(卑弥呼の時代)の纒向と近江の関係(改竄された卑弥呼即位の歴史と大和の副都だった近江|古墳時代史解題)も踏まえ、孝元天皇の母の父の十市県主の正体まで考察したところです(孝元天皇/素戔嗚尊の母(イザナミ?)は近江出身だった?(息長氏の謎解き)|古墳時代史解題(有料記事))。神功皇后は日本書紀の編者に卑弥呼に比定されています。卑弥呼の時代に近江(息長)が栄えたとしたら、(開化天皇系の)息長帯姫命を卑弥呼と誤認したのは止むを得ないことだったのかもしれません。
神社は立派な神社でした。三上山登山は時間の関係で断念ですが、繁栄した弥生時代の近江国勢力(息長/天津彦根命系に比定)は三上山や神殿、銅鐸と共にあったことは確認できた次第です。近江国は畿内には数えられませんが、準畿内と言っても差し支えないでしょう。




御上神社から林ノ腰古墳(消滅)(滋賀県野洲市小篠原(小字林ノ腰))(墳丘長90mの前方後円墳)へ。小篠原は越の原で、林は武内宿禰長男の波多臣/林臣の林なんでしょうね。お隣の栗太郡に治田郷(発多)(東海道本線 (琵琶湖線)・ 草津駅 の東側一帯)があって、そちらが拠点ではあったんでしょうが、野洲郡も勢力圏としていて、三上山の近くに墓を築いたものなんでしょう。林ノ腰古墳は6世紀前半の築造年代から、近江毛野の墓とも言われます。越は同じく年代から継体天皇(越前)絡みなのでしょう。これは福井県福井市林町(吉田郡/足羽郡の一部だったらしい)と思われ、松岡古墳群が近く、三尾角折君と関係が深いのかもしれません(膳臣は越前国坂井郡か|古墳時代史解題)。なお、雀部男人の古墳とも言われる凡そ同時代の(6世紀初頭の)市尾墓山古墳は墳丘長66mの前方後円墳です。



次いで国史跡の桜生史跡公園(さくらばさましせきこうえん)へ。天王山古墳(前方後円墳 墳丘長50m 6c初頭)、円山古墳(円墳 直径28m 6c前半)、甲山古墳(円墳 直径30m 6c中葉)からなります。大岩山古墳群の一部とも捉えられますが、小篠原なんで、波多臣の古墳でしょうか?林臣(→近江臣?)が継体天皇にくっついてきて二流あったみたいな?こう考えると三上祝氏や安国造も候補ですが、野洲郡や栗太郡の古墳を(知られる範囲で)調べた訳ではないので、何とも言えないところです。天王山の名も立派な古墳という意味かもしれませんが、或いは牛頭天王(素戔嗚尊)かも?
野洲市の貴重な古墳群ですが、そんなには環境は良くないです(スズメバチ注意看板とか虻とか緊張が走ります)。秋には石室が公開されるらしいのですが、スズメバチの要注意シーズンは8月〜10月らしいです。私は女王バチしかいない安全期(4月〜5月)の旅で、そこは緊張しなくて良かったのかもしれません。まぁ誰しも病院送りにはなりたくないので、注意しましょう。虻のシーズンは6月~9月らしいのですが、普通に飛んでたと思う。刺されはしませんでしたが。古墳や石棺が見れたのは良かった。












次いで銅鐸博物館に向かいますが、近江旅②にて。③が安土。④が兵主大社。⑤が守山市埋蔵文化財センターと伊勢遺跡。
5月15日大阪旅は①大阪府立弥生文化博物館。②柏原市立歴史資料館。③ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト展。
5月17日大和旅①~⑤まで済み(気になる方はnoteで「古墳時代史解題」と一緒に検索してみてください)。
残り7記事(今月は残り2つ)。順不同です。
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