作業療法士が教える「正しい身体の使い方」。106kgだった私が気づいた、身体と人生の本当の繋がり。
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正直に言う。
作業療法士として関節への負荷や身体の構造を頭ではわかっていた。それでも体重106kgになるまで、自分の身体には全く目を向けていなかった。
きっかけは単純だった。テニスの大会でスタミナ切れで負けたこと。そして、彼女がほしかったこと(笑)。
一念発起してジムに入ったものの、体重が重すぎて膝が痛くて5分も走れなかった。そのとき初めて、自分の身体と正面から向き合った。
16年間OTとして働いてきた。その経験と自分自身の体験から言える。身体の使い方は、そのまま人生の使い方に直結する。
現代人が最も深刻にやらかしていること
16年の臨床経験で繰り返し目にする問題がある。
「前方頭位+胸椎後弯」、いわゆるスマホ首だ。
一見すると「ただの姿勢の悪さ」に見える。でも断言できる。これは単なる見た目の問題ではなく、**全身の機能を根本から崩す「連鎖崩壊の起点」**だ。
頭の重さは平均5〜6kg。頭が1cm前方に出るごとに、首への負荷は約2〜3kg増加する。スマホを見ているときの頭の角度(約45〜60度前傾)では、首には20〜27kgもの負荷がかかっている。小学生の子供を一人、首で抱えているようなものだ。
そしてここからが本当に怖い連鎖だ。
首・肩のコリから始まり、胸椎が丸まることで肋骨が閉じ、呼吸が浅くなる。浅い呼吸は自律神経の乱れ、慢性疲労、集中力低下を引き起こす。胸が閉じると横隔膜の動きが制限され、腹圧が抜けて腰椎が不安定になり、腰痛へと繋がる。骨盤が後傾することで股関節・膝・足首まで影響が及び、歩き方まで変わる。顎が前に出ることで顎関節症・頭痛・めまいを訴える患者さんも非常に多い。
首から始まった「1点の崩れ」が、足先まで全身をドミノ倒しのように崩していく。
正しい身体の使い方の基本3つ
①頭の重心を正しい位置に置く
首だけで頭を支えるのではなく、骨盤から背骨に乗せるイメージを持つこと。スマホ首の予防が第一だ。
②運動連鎖を意識する
テニスで実感していることだが、腕の力だけで打つのではなく、下半身から骨盤、体幹の捻りを腕に伝える。日常動作も「全身を一本に繋げて使う」ことで、局所的な疲労を防げる。重いものを持つときも、腕だけでなく身体全体で受け止めること。
③身体の緊張に気づき、意図的にオフにする
HSP気質の人は特に、無意識に身体がこわばっている。姿勢を正すだけでなく、「力が入っている自分に気づき、適度に脱力する」ことも正しい身体の使い方の一つだ。緊張をオフにする技術は、身体のケアであると同時にメンタルのケアでもある。
身体とメンタルは完全に連動している
外見(身体)が変わると、内側(メンタル)も変わる。これは精神論ではなく、OT的な事実だ。
スマホ首で胸郭が縮こまると呼吸が浅くなり、自律神経が交感神経優位になって焦りや不安を生む。逆に、HSPの「感情の共鳴」で心が消耗しているときは、身体からアプローチすることで脳を副交感神経に切り替え、メンタルを落ち着かせることができる。
ストレッチポールで背骨を緩めるだけで、心が落ち着く。それは気のせいじゃない。身体と心が繋がっている証拠だ。
年代別に気をつけること
20代・30代:スマホ首の予防が最優先。 寝る前のスマホなど、脳の覚醒と姿勢の崩れをリセットする習慣をつけること。今ついた癖は老後まで続く。
40代:関節への負荷管理。 体重増加による膝や腰への負担を意識する。若い頃の感覚のまま急に走ると確実に壊す。まずは関節への負担が少ない運動(水中ウォークなど)から始めること。
50代以上:廃用症候群の予防。 認知機能の低下を防ぐための「デュアルタスク」が最強だ。歩きながら頭を使う、麻雀など手先を使いながら相手と駆け引きする、楽しみながら身体と脳を同時に使うことが何より効果的だ。
私が毎日実践していること
朝イチのストレッチポール。 寝起きが一番身体が硬い。縦置きで背骨の緊張をリセットし、横置きで胸椎を伸ばしてスマホ首を予防する。夜寝る前も同じルーティンで副交感神経に切り替える。
テニスと夜の散歩。 テニスで運動連鎖の感覚を保ちながら、マインドフルネス効果で脳を休ませる。夜の散歩は適度な身体的疲労を作って睡眠の質を上げる。
仕事前のカフェインナップ。 職場でコーヒーを飲んで20分仮眠。身体と脳を「仕事モード」にスムーズに切り替える儀式だ。
身体の使い方は、人生の使い方だ
106kgだった私が29kg痩せて、薬なしで眠れるようになり、結婚できた。
最初は「自分の身体の声」に耳を傾けたところから始まった。
いきなり完璧を目指さなくていい。まず自分の身体に「今日の調子はどう?」と問いかけるところから始めてほしい。
身体は正直だ。問いかければ、必ず答えてくれる。
私が毎日愛用しているストレッチポール
正しい身体の使い方を習慣にするために、ストレッチポールは欠かせません。
作業療法士として、そして自分自身が10年以上毎日使い続けているからこそ自信を持っておすすめできます。
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作業療法士・16年目。特養勤務。元認知症ケア指導管理士。HSP・ISFJ。106kgの自分に感謝しています。
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