「読まれない」の先にあったのは、"人"だった。noteを続けて分かった、関わりがストックになるという話 🌿
ある夜、一件のコメントを読んで、私はしばらく画面から目を離せなくなった。
ハニハニさんという、noteの先輩からのものだった。
私が少し前に書いた、「知らない会社から1万5千円の営業が来たけれど、受け取らなかった」という記事に、こんなコメントをくださったのだ。
要約すると、こうだ。ハニハニさんご自身も、企業から商品PRのDMが来たけれど、受けられずにいた。
普段から自分が選んで使っているわけでもない商品を、応援してくれる読者に中途半端な気持ちで紹介するのは、どうもしっくりこない。
選ばれたこと自体は自信にもなるし、ありがたい。
でも、発信の芯がブレる気がして、自分にはインフルエンサーみたいな活動は無理だと思った——と。
そのうえで、こう添えてくださっていた。
「でも、kirinohaさんが発信者として企業さんの目に止まったことは、ボクもとても嬉しいです」と。
私は、この最後の一文に、胸が熱くなった。
自分と同じ「芯」を大切にしている人が、私の小さな出来事を、まるで自分のことのように喜んでくれている。
損得も、上下もない。
ただ、同じ地面に立っている人が、隣で一緒に喜んでくれている。
そこから、コメント欄で何往復もやりとりが続いた。
芯を守る姿勢の話。
読書が好きで、みんなの投稿を読むのが楽しいという話。
フォロワーを増やすことより、自分からご縁を紡いで、その中で深いご縁になる人と交流していくのが好きだ、という話。
この、たった一つのやりとりの中に、私がnoteを続けてきて、いちばん伝えたいと思っていることが、ぜんぶ詰まっていた。
だから今日は、それを書きたい。
私は作業療法士16年目、特養で機能訓練指導員をしているHSP・ISFJだ。
アドラー心理学を13年実践してきて、100人近くの方の最期に立ち会ってきた。
普段は、看取りやHSPの働き方、アドラーのことを書いている。
でも今日は、少し毛色を変えて、「noteという場所で、人と関わり続けること」の話をしたい。
そして、その関わりそのものが、実は"資産"として積み上がっていくのだ、という話を。
🌑 最初の私も、「読まれない」側にいた
まず、正直なところから書く。
noteを始めたばかりの頃、私はフォロワー0人、コメント0件だった。
暗い部屋で、誰にも届かないかもしれない言葉を、ただ投げていた。
あの頃の私は、どこかでこう思っていた。
「いい記事さえ書けば、いつか誰かが見つけてくれる」と。
でも、現実は、そんなに甘くなかった。
どれだけ心を込めて書いても、そもそも「見てもらう土台」がなければ、記事は誰の目にも触れないまま、静かに沈んでいく。
少し前、Threadsで、こんなつぶやきを見かけたことがある。
「noteって、渾身の力作を書いても、全く読まれないですよね。そう思うと、もう書く気が失せた」。
その投稿には、たくさんの共感が集まっていた。
つまり、これは一人の嘆きじゃない。
noteを書いている、本当にたくさんの人が、同じ場所で、同じようにうずくまっている。
私も、その一人だった。
だから、断言できる。「読まれない」のは、あなたの言葉が悪いからじゃない。
まだ、「見てもらう土台」ができていないだけだ。
そして、その土台の正体こそが——今日いちばん伝えたい、「人との関わり」なのだ。
🚶 「書けば届く」は幻想だった。だから私は、自分から動いた
1,000人を超えたあたりで、私ははっきり気づいた。
有名人でもない、ふつうの私みたいな人間が、ただ黙って書いているだけで、フォロワーが増えていくことは、まず、ない。
自分から、動かない限り。
そこから、私は動き方を変えた。
自分から、人の記事を読みに行く。
心を動かされたところに、コメントを残す。
スキをいただいたら、私もその人の記事を読みに行って、スキを返す。
拍子抜けするくらい、地味だ。
バズるテクニックでも、裏ワザでもない。
でも、これを続けていると、不思議なことが起きる。
「数字をもらうだけの関係」が、「お互いを、気にかけ合う関係」に、変わっていくのだ。
私は、報酬を受け取るばかりの関係を、いい関係だとは思っていない。
スキをもらう。読んでもらう。
それを、ただ受け取り続けるだけだと、いつの間にか、一方通行になってしまう。
だから、私も返す。
「あなたの記事も、読みましたよ」と伝える。そうやって初めて、対等な、横の関係になれる気がするのだ。

🤝 私に、関わり続けてくれる人たち
ここで、少し、私事を書かせてほしい。どうしても、書いておきたいのだ。
私には、初期からずっと、関わり続けてくださっている方々がいる。
なりこ様。かんべい Mk-Ⅰ様。ポリドルフィン様。wireshop_vuvu様。PTパパの幸せノート様。
まだフォロワーもほとんどいなかった、暗い部屋で言葉を投げていたあの頃から、私の記事を読み、スキをつけ、コメントをくださった方々だ。
あの時期の一つひとつの反応が、どれだけ私を支えてくれたか、言葉にしきれない。
そして、ここ1か月ほどで、深く関わってくださるようになった方々もいる。
ふじ様。💕りさ💕様。hydehyde様。canamin🍭様。もかぽん様。マーリー様。静かな設計者様。冷麺様。
さらに、ごく最近つながらせてもらった、ハニハニ様。noteのタマ子様。ちゃい様。
——まだまだ、書ききれない。ここに挙げた方々だけじゃない。本当に、数えきれないほどの方が、私と関わってくださっている。
一人ひとりのお名前を、ぜんぶ書けないことが、正直、心苦しい。でも、名前を挙げられなかった方にも、同じだけの感謝がある。これだけは、はっきり伝えておきたい。
なぜ、わざわざお名前を並べたのか。
自慢したいわけじゃない。
「人との関わりが資産になる」なんて話を、抽象的な持論として書くこともできる。
でも、それだと、どこか嘘くさい。
私が本当に伝えたいのは、理屈じゃなくて、この一人ひとりの顔なのだ。
私にとって、noteの「資産」とは、フォロワーの数字のことじゃない。
この、名前と顔が浮かぶ人たちとの、つながりそのものなのだ。
🌿 つながりが、次のつながりを連れてきた
そして、つい最近、私は「関わりが資産になる」ということを、これ以上ないくらい、はっきりと実感する出来事があった。
PTパパの幸せノート様が、私の記事を、ご自身の発信の中で紹介してくださったのだ。
それだけでも、飛び上がるほど嬉しかった。
自分の言葉を、信頼して、誰かに手渡してくれる。
これほど光栄なことはない。
でも、話には続きがある。
そのPTパパ様の紹介がきっかけで、私は、ママ薬剤師HONO様という方と、新しくつながることができたのだ。
これが、私の言いたいことの、すべてだ。
私が、PTパパ様と地道に関わってきた。
その関わりが、ある日、PTパパ様の紹介という形になった。
そして、その紹介が、ママ薬剤師HONO様という、まったく新しいご縁を連れてきてくれた。
一つの関わりが、次の関わりを生む。
これは、私が狙ってできることじゃない。
「HONO様とつながろう」なんて、思ってもいなかった。
ただ、目の前のPTパパ様と、誠実に関わってきた。
その積み重ねが、勝手に、思いがけない方向へ、枝を伸ばしていってくれたのだ。
🌳 関わりは「ストック」になる
ここで、少し、noteという場所の特性の話をしたい。
XやInstagramの投稿は、数日で、流れて消えていく。
いわゆる「フロー型」だ。
でも、noteの記事は、書いたあとも、長く読まれ続ける。
「ストック型」の資産だと、よく言われる。
あなたが今日書いた一本が、1年後、誰かの検索に、ふっと引っかかるかもしれない。
私は、この「ストック」という考え方は、記事だけの話じゃないと思っている。
人との関わりも、ストックになる。
一度、誠実に関わった人との信頼は、消えない。
すぐには何も起きなくても、静かに積み上がっていく。
そして、忘れた頃に、ふっと、思いがけない形で返ってくる。
PTパパ様が、HONO様を連れてきてくれたように。記事というストック。
そして、関わりというストック。
この二つが、両輪で積み上がっていく場所。
それが、私にとってのnoteなのだ。
一本の記事を書く。
それを読んでくれた人と、関わる。
その関わりが、信頼になる。
信頼が、次の読者を連れてくる。
その読者と、また関わる——。
この循環が、ゆっくり、でも確実に、回り始める。
派手じゃない。
一夜にして、何千スキもつかない。
でも、これがいちばん、折れない土台だと、私は思っている。

🍀 なぜ、関わり続けることが「楽しい」のか
ここまで、少し打算的に聞こえたかもしれない。
「関われば、資産になりますよ」と。
でも、正直、私は損得で関わっているわけじゃない。
いちばんの理由は、シンプルだ。
楽しいのだ。
ハニハニさんとのコメントのやりとりも、そうだった。
芯を大切にする姿勢に共感し合い、読書が好きだという話に頷き、ご縁の紡ぎ方に感心する。
あの往復そのものが、ただ、楽しかった。
アドラー心理学では、
人が幸福を感じるいちばんの源は、
「共同体感覚」——「自分は、誰かとつながっている」
「自分は、誰かの役に立てている」
という実感だ——と考える。
私は、特養の現場で、それをずっと見てきた。
人は、最期の瞬間まで、誰かとのつながりの中で生きている。
孤独の中では、人は本当の意味では満たされない。
noteも、同じだ。
一人で、暗い部屋で書いていた頃の私は、正直、苦しかった。
でも今は、書いたものを読んでくれる人がいて、感想をくれる人がいて、言葉を交わせる人がいる。
この「つながっている」という実感こそが、私が毎日書き続けられる、いちばんの燃料なのだ。
数字のためじゃない。
この人たちと、もっと関わりたい。
もっと、いろんな人とつながりたい。
その気持ちが、私を動かしている。
最近、Threadsを見る時間が、だんだん減ってきた。
数字を追いかける場所より、一人ひとりと向き合える場所に、自分の時間を置きたくなったからだ。
💰 そして、信頼の先に、収益がある
ここで、お金の話も、逃げずに書いておきたい。
私は今、少しずつ、有料の記事も並べていきたいと思っている。
これから、もっとたくさんの人とつながって、関わっていきたいとも思っている。
こう書くと、「なんだ、結局お金か」と思う人がいるかもしれない。
でも、順番を、間違えたくない。
私は、「お金を稼ぐために、人と関わる」のではない。
「人と誠実に関わった、その結果として、収益が後からついてくる」のだ。
この順番が、私にとっては、決定的に大事だ。
以前、知らない会社から、1件1万5千円のPR案件が来たことがある。
地味に、高い金額だった。
しかし、私はそれを断った。
理由は、そのサービスを、私自身が使ったことがなかったからだ。
使ってもいないものを、報酬のために「おすすめです」と紹介する。
それは、私の言葉を信じて読んでくれている人との信頼に、そっと嘘を混ぜる行為だった。
1万5千円で、それはできなかった。
有料記事も、まったく同じだと思っている。
有料記事とは、「この人の言葉なら、お金を払ってでも読みたい」と思ってもらえて、初めて成立するものだ。
つまり、その根っこにあるのは、信頼だ。
信頼を積み上げてきた、この人が言うのなら。
信頼できると思って、買ってもらう。
だから、私は、有料記事を「売りつける」つもりはない。
ただ、日々の関わりの中で、少しずつ信頼を積み重ねていく。
そして、その信頼の延長線上に、「お金を払ってでも読みたい」と思ってもらえる記事を、そっと置いておく。
買うか、買わないかは、読んでくれる人が決めること。
それは、相手の課題だ。
私にできるのは、信頼に値する言葉を、誠実に積み上げることだけ。
アドラーの「課題の分離」で言えば、ここははっきり分けられる。
信頼を積むのは、私の課題。買うかどうかは、相手の課題。
だから、収益を「狙って取りに行く」部分が、まったくないと言えば、嘘になる。
これから有料記事を並べていくのは、事実だ。
でも、その土台には、必ず「信頼」がなければならない。
信頼のない収益化は、砂の上に家を建てるようなものだ。
すぐに、崩れる。
関わりが、信頼になる。信頼が、収益に収まる。
この順番だけは、絶対に、逆にしない。
🌱 これから発信を始める、あなたへ
最後に、これからnoteやSNSで、何かを発信していく人に、伝えたいことがある。
もし今、「書いても読まれない」と、うずくまっているなら。
読まれないのは、あなたの言葉が悪いからじゃない。
まだ、「見てもらう土台」が、できていないだけだ。
そして、その土台は、派手なテクニックじゃない。
自分から、いいなと思った人の記事を読みに行く。
心を動かされたところに、コメントを残す。スキをもらったら、返しに行く。
拍子抜けするくらい、地味な一歩だ。
でも、その一歩が、一人のつながりを生む。そのつながりが、信頼になる。
信頼が、次のつながりを連れてくる。
そして、その関わりのすべてが、あなたの"資産"として、静かに、確実に、積み上がっていく。
記事は、ストックになる。
関わりも、ストックになる。
一人で立ち上がれないなら、誰かと、横に並べばいい。
私自身、なりこ様や、かんべい Mk-Ⅰ様や、PTパパ様たちに、そうやって隣に並んでもらって、ここまで来た。
今度は、私が、これから始めるあなたの隣に、並びたいと思っている。
だから、どうか、書くのを、やめないでください。
そして、勇気を出して、自分から、関わりに行ってみてください。
あなたの言葉も、あなたのつながりも、いつか必ず、あなたの財産になります。
私は、それを、隣で見ていたいと思っています。
あなたは今、記事を書くだけでなく、誰かと「関わる」一歩を、踏み出せていますか。
プロフィール 🙋♂️
作業療法士16年目|特養・ユニットケア勤務|元認知症ケア指導管理士|HSP・ISFJ|中学からテニス継続|7歳娘の父|アドラー心理学13年実践|106kgから77kgへ減量|うつ・対人恐怖を経て、薬なしで生きられるようになった現場ベースの発信を続けています。
📖著書『やさしいまま、消耗しない働き方』 🎧ラジオ配信中👇
やさしすぎるひとの、消耗しない働き方
ハッシュタグ
#note #note毎日更新 #継続は力なり #作業療法士 #HSP #アドラー心理学 #共同体感覚 #発信 #つながり #信頼
合わせて読みたい
📖 有料記事
▶ その肩こり、あなたが「治さない」と決めている|OT×PT夫婦が教える、二度と戻らない肩の作り方
▶ AIに"自分"を学習させる。 〜3ヶ月で100本書いた作業療法士が実践している、AIに自分を学習させる方法〜
🌿 無料記事
▶ 「渾身の作が、読まれない」と書く気を失ったあなたへ。私が無料で、ある人の伴走を始めた理由
▶ noteを105日。私が"中身のあるもの"を、毎日届け続けた理由
いいなと思ったら応援しよう!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし「応援したい」と思っていただけたら、チップで活動を支えていただけると嬉しいです。いただいた応援は、次の記事や取材、本の購入などに大切に使わせていただきます。