高速を使わず、下道で片道3時間。パンダのいないアドベンチャーワールドに、娘と行った日 🐬
noteを始めてから、遠出をすることが、ほとんどなくなっていた。
毎日、記事を書いて、コメントを返して。休みの日も、気づけば画面と向き合っている。
そんな私が、久しぶりに、遠出をした。
行き先は、アドベンチャーワールド。
娘が、イルカを見たい、と言ったからだ。
私は作業療法士16年目、
特養で機能訓練指導員をしている
HSP・ISFJ、7歳の娘の父だ。
アドラー心理学を13年実践してきて、
100人近くの方の最期に立ち会ってきた。
普段は、看取りやHSPの働き方、アドラーのことを書いている。
でも今日は、少し毛色を変えて、
ある休日の話を書きたい。
高速道路を使わず、あえて下道で、
片道3時間近くかけて行った。
その選択の裏にある、わが家の、ちょっと変わった「お金の使い方」の話だ。
🐼 パンダは、もういない
まず、書いておきたいことがある。
今のアドベンチャーワールドに、パンダは、もういない。
2年前、最後に行ったとき、
私たちはまだパンダを見られた。
娘は、あの白と黒のかたまりが、
もぐもぐと笹を食べる姿に、それはもう、
感動していた。
その2年前の、娘の誕生日には、イルカと一緒に泳ぐ体験もした。
娘は、イルカも、パンダも、大好きだった。
だから今回、パンダがいないと知ったとき、正直、少しだけ、寂しさもあった。
でも、娘の目的は、はっきりしていた。
イルカが、見たい。
それだけだった。
🚗 なぜ、あえて下道を選んだのか
さて、ここからが、今日いちばん書きたい話だ。
私は今回、高速道路を使わなかった。
下道で、片道3時間近く。
高速を使えば、たぶん、半分くらいの時間で着く。
こう書くと、たいていの人はこう思うはずだ。
「なんで、わざわざ?」
「時間がもったいないじゃないか」
「もしかして、ケチなの?」
——うん。
ケチに見えると思う。
実際、私はコンビニも使わない。
園内で、食事もしない。
その代わり、安いスーパーで買ったおにぎりや、パン、お菓子を、クーラーボックスに詰めて持っていく。
周りから見たら、けっこうな徹底ぶりだと思う。
でも、私の中では、まったく矛盾していない。
なぜなら——
私たちは、動物を見に行くのであって、アドベンチャーワールドに、食事をしに行くわけではないからだ。
💰 「散財しないこと」と「ケチ」は、違う
ここは、きちんと分けて書きたい。
遊びに行くからといって、財布のひもを、
ゆるめっぱなしにするわけじゃない。
でも、ケチというのとも、少し違う。
わが家のルールは、シンプルだ。
使うべきところには使う。でも、必要のないところには、使わない。
2年前、娘の誕生日に、イルカと一緒に泳いだ。
あれには、ちゃんとお金を使った。
なぜなら、それは、娘の記憶に残る、
かけがえのない体験だったからだ。
そこは、使うべきところだった。
一方で、園内のレストランで食べる昼食は、
私たちにとって「必要のないところ」だった。
おにぎりでも、パンでも、娘は同じように笑うし、
同じようにイルカに歓声をあげる。
だったら、そこは、削っていい。
この線引きが、わが家の、お金との付き合い方の、
いちばんの土台になっている。
そして、これは妻も、まったく同じ考えだ。
夫婦で、この感覚が共通しているのは、
地味だけれど、かなり大きい。
どちらかが「もっと使いたい」
と思っていたら、こういう旅は、
たぶん、ぎくしゃくする。
🛣️ 早く着くことは、目的じゃなかった
下道を選んだ理由も、
実は、まったく同じ考え方の延長にある。
高速代を、節約したかった。
それが、いちばんの理由だ。
でも、それだけじゃない。
よく考えてみてほしい。
私たちの目的は、
アドベンチャーワールドに行って、
イルカを見ることだった。
早く着くことは、目的じゃない。
開園時間に、間に合えばいい。
だったら、その分、
朝早く準備すればいいだけの話だ。
早く着くことを目的にすると、
高速代を払う理由が生まれる。
でも、目的が「動物を見ること」なら、
下道でも、何も困らない。
これは、
私が13年実践してきたアドラー心理学の「目的論」と、地続きだった。
人はつい、手段のほうに気を取られる。
早く。効率よく。最短で。
でも、その手段が、本当に「目的」に必要なのかを、
一度、立ち止まって考える。
すると、案外、削れるものが、たくさんある。
早く着くこと。園内で食べること。コンビニに寄ること。
どれも、「動物を見て、家族で楽しむ」
という本当の目的には、なくてもいいものだった。
🍙 前日、おにぎりを買えなかった
ここで、ひとつ、今回だけの、小さなハプニングを書いておく。
いつもなら、前日のうちに、スーパーで食料を買い込んでおく。
でも今回は、前日、娘が友人の家に遊びに行くことになった。
私は、それに付き添った。
おかげで、買い出しに行く時間が、なくなってしまった。
だから今回は、当日の朝に、スーパーで買ってから、向かった。
たったこれだけのことだけど、書いておきたかった。
なぜなら、この「娘の友人の家に付き添う」ことも、
私にとっては、削らない時間だったからだ。
買い物の段取りより、娘の「行きたい」を優先する。
そこも、わが家の、お金と時間の使い方が、
ちゃんと表れている気がする。
🐬 パンダがいなくなって、他が良くなっていた
そして、肝心の、アドベンチャーワールドだ。
結論から言うと、最高に、楽しい一日になった。
パンダはいない。
でも、その分、他のクオリティが、明らかに上がっていた。
まず、イルカショー。
2年前よりも、格段に、パフォーマンスの質が上がっていた。
13頭のイルカが、次々と、水しぶきをあげて跳ぶ。

娘は、口を開けたまま、目をきらきらさせて、見入っていた。
園内を走る、ケニア号。
あのアナウンスの質も、以前より、ずっと良くなっていた。
パンダがいなくなったことで、施設全体が、他の部分に力を注いでいる。
そんな印象を受けた。
失ったものを数えるより、今あるものの豊かさに、目を向ける。
これは、特養の現場で、私がずっと見てきたことでもある。
できなくなったことを嘆くより、まだできることに目を向ける。
その視点があるだけで、同じ一日が、まったく違う色に見える。
パンダがいなくなったアドベンチャーワールドは、それでも、いや、それだからこそ、豊かだった。
🌿 おわりに——下道の3時間は、遠回りじゃなかった
帰り道も、私たちは、下道で帰った。
3時間近く、車に揺られながら。
でも、その車中の時間も、悪くなかった。
娘が、後部座席で、今日見たイルカの話を、
興奮ぎみに、何度も繰り返す。
それを、妻と二人で、聞く。
高速で、あっという間に着いていたら、この時間は、半分になっていた。
早く着くことだけを目的にしていたら、たぶん、この時間は「省くべきもの」になっていた。
でも、私にとって、この下道の3時間は、
遠回りなんかじゃなかった。
むしろ、この日の、いちばん記憶に残る時間の一つだった。
使うべきところに、使う。
必要のないところには、使わない。
その線引きの先に残ったのは、けっして貧しい一日じゃなかった。
イルカに歓声をあげる娘。
それを隣で見る妻。
そして、下道の車中で交わす、たわいもない会話。
お金をかけなくても、豊かな一日は、ちゃんと作れる。
わが家は、たぶん、これからも、下道で行く。
あなたは、何にお金を使って、何を削っていますか?
そして、その線引きは、
あなたが本当に大事にしたいものと、
ちゃんとつながっていますか?
プロフィール 🙋♂️
作業療法士16年目|特養・ユニットケア勤務|元認知症ケア指導管理士|HSP・ISFJ|中学からテニス継続|7歳娘の父|アドラー心理学13年実践|106kgから77kgへ減量|うつ・対人恐怖を経て、薬なしで生きられるようになった現場ベースの発信を続けています。
📖著書『やさしいまま、消耗しない働き方』 🎧ラジオ配信中👇
ハッシュタグ
#子育て #家計 #節約 #アドベンチャーワールド #アドラー心理学 #休日の過ごし方 #7歳娘 #お金の使い方
合わせて読みたい
📖 有料記事
▶ その肩こり、あなたが「治さない」と決めている|OT×PT夫婦が教える、二度と戻らない肩の作り方
▶ AIに"自分"を学習させる。 〜3ヶ月で100本書いた作業療法士が実践している、AIに自分を学習させる方法〜
🌿 無料記事
▶ 「HSPだから副業も会社員も消耗します。お金はどうすれば?」——うつ・リストラ・年収ダウン転職を経た作業療法士が語る、繊細な人のお金との付き合い方
▶ お金も成功もあるのに、なぜ満たされないのか——しあわせの本質を再定義する
いいなと思ったら応援しよう!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。もし「応援したい」と思っていただけたら、チップで活動を支えていただけると嬉しいです。いただいた応援は、次の記事や取材、本の購入などに大切に使わせていただきます。