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【切迫早産・NICUの記録 #19】退院の日、はじめて家族5人が揃った

昨年に双子の女の子が生まれ、長男と妻を合わせて5人家族となりました。この記事は、双子の超早産とNICU入院についての父親の記録です。

当時、何が起きていて、何を考えていたのか。
感情が追いついていなかったことも含めて、できるだけそのまま書き残しています。

この出来事全体の経緯や、この記録を書こうと思った理由については、最初にまとめた固定記事に書いています。
▶︎固定記事はこちら

今回は、双子の退院の日について書いておきたい。



やっと迎えた、双子の退院の日


双子は、1週間ほどタイミングをずらして退院となった。

双子の姉には、哺乳のときに呼吸が止まってしまう症状があったためだ。
呼吸が止まる症状については、前回の記事を見てほしい。


無呼吸は完全には治っていなかった。
それでも、頻度が減り、親でも対応できる範囲になったことで、退院の判断が下された。

「本当に家で大丈夫なのか」という気持ちはありつつも、やっぱり嬉しかった。

嬉しさと緊張が混じった帰り道


双子を乗せて、はじめて車で帰った。

車は、ホンダ・ステップワゴン。
双子の妊娠が分かってから買った車だ。

チャイルドシートは、それぞれでかなりの幅を取る。
実質、1.5人分くらいのスペースになるので、5人で乗るにはワンボックスが必須だった。

購入してから約半年。
ようやく、その車に双子を乗せる日が来た。
嬉しいはずなのに、ハンドルを握る手には自然と力が入っていた。

後ろに、あの小さな命が2人いる。
そう思うだけで、いつもの道がまったく違って見えた。

少しの揺れやブレーキにも神経を使う。
頭のどこかでは、ずっと「大丈夫か」と考えていた。

でも当の本人たちはというと、
車の振動が気持ちいいのか、すやすやと眠っていた。

ようやく始まった「家での生活」


家に帰ってきて思ったのは、
「双子が家にいる」ということの不思議さだった。

退院の話が出てからも、なかなか退院できなかった。
期待しては延期になり、を繰り返していた。

だからこそ、嬉しさの中に、どこか信じきれない気持ちもあった。

本当に、帰ってきたんだな。

用意していたベビーベッド。
ベビーバス。
小さな洋服。
ネムリラ。

ずっと“準備だけ”していたものが、ようやく使えるようになった。
ひとつひとつが、嬉しかった。

でも同時に、「ここからは自分たち」という責任も、静かに重くのしかかってきた。

初めての対面、初めての抱っこ


どうしても叶えたかったことがあった。

長男に、双子を会わせること。

NICUには年齢制限があり、長男は面会ができなかった。
タブレット越しに会ったり、話を聞いたりすることはあっても、
直接会うのは、この日が初めてだった。

はじめての対面。

長男は、自分の足の上に授乳クッションを乗せ、
その上に、両手でおそるおそる双子を支えていた。

少し力の入った手。
でも、その表情はとても嬉しそうで、誇らしげでもあった。

パパやママが横で支えながらだったけれど、
「自分が抱っこしている」という実感があったのだと思う。

その姿が、なんとも愛おしかった。
双子を可愛がる長男が、とても可愛かった。

家族5人が揃った日


退院は、ゴールじゃない。
ここからが本番なんだと思う。

それでもあの日は、確かにひとつの区切りだった。

バラバラだった家族が、ようやく同じ場所に揃った日。

不安もあった。
でも、それ以上に確かな嬉しさがあった。

あの日、はじめて
「家族5人だ!」と実感した。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ここに書いたのは、長い出来事の中の、ほんの一場面です。

この記録全体の背景や、なぜ書き続けているのかについては、固定記事にまとめています。
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