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【切迫早産・NICUの記録 #17】育児ができる!とわくわくした日のこと

この記事は、双子の超早産とNICU入院についての父親の記録です。

当時、何が起きていて、何を考えていたのか。
感情が追いついていなかったことも含めて、できるだけそのまま書き残しています。

この出来事全体の経緯や、この記録を書こうと思った理由については、最初にまとめた固定記事に書いています。
▶︎固定記事はこちら

今回は、退院前に行った泊まりでの育児練習について書いておきたい。



はじめて、親として夜を過ごす日

退院前に、双子の妹と病院に泊まることになった。

それまでガラス越しや面会という形でしか関われなかった日々から、はじめての“親として過ごす時間”だ。

また、この日から双子は新生児科から産科へと移動した。
病床数の都合もあり、退院が近くなると、移動することもあるらしい。

ここまで来たんだ、という安心と同時に、少しだけ居心地の悪さもあった。

というのも、産科フロアはどうしても“母親中心の空間”で、父親である自分は少し浮いている気がした。

それでも、看護師さんたちの明るさやフレンドリーさには何度も救われた。


想像以上にハードだった、産科での一泊

産科に移動したことで、産科の病室に泊まることになった。

1人部屋であったものの、これが想像以上にハードだった。

テレビもない。冷蔵庫もない。シャワーもない。
体が収まりきらない簡易ベッドに、充電環境もWi-Fiもない。

お金を払えば用意できるらしいが、一晩だけだし何とかなるだろうと思った。

でも、それ以上に思ったのは——
「子どもの入院に付き添っている親は、本当にすごいな」ということだった。

もし子どもが入院したら、自分もこういう環境で寝ることになる。
しかも、一泊では終わらないかもしれない。

そう考えると、今まで知らなかった世界が少し見えた気がした。

そんな環境でも、不思議と気持ちは前向きだった。
“やっと自分で育児ができる”
それが、とにかく嬉しかった。

はじめて“育てている”と感じた夜


夜は特に縦抱きが好きなようだった。
ただ、縦抱きだと周りの景色や服に気を取られてしまい、なかなか寝ない。

試行錯誤した結果、横抱きで立って歩くと眠くなることが分かった。
座ったままではダメで、立っていることがポイントらしい。

一方で、現実はなかなかハードだった。
ミルクに20分。
ゲップに20分。
寝かしつけに20分。

吐き戻しも多い。病院だと着替えもタオルもたくさん用意があるが、自宅だと洗濯も必要だ。

スムーズにいっても、次の授乳までに眠れるのは2時間ほど。実際に眠れたのは、細切れで合計3時間ほどだった。

寝ているのに、もぞもぞ動いたり、寝言のような声を出したりする。最初は気になって全く眠れなかったけれど、
「泣いていなければ大丈夫」と思うことにして、眠ることにした。


夜中、泣き声で起きて、おむつ替えと浣腸をしたとき。
うんちの匂いで、長男のことを思い出した。
同じ匂いだった。

この一泊は、大変ではあったけれど、育児をしている実感があった。
これから家で育児が始まるのだなと思った。

この一泊は、ただの「お試し」じゃなかった。
はじめて、親として夜を越えた日だった。

 「もうすぐ退院」という期待と、その先にあった現実

一晩過ごすことができて、双子が家に帰ってくる実感が湧いてきた。

また、夜勤の看護師さんが言っていた。
「産科に来ると、大体1〜2週間で退院することが多いですよ」
もちろん、双子も同じとは限らない。

それでも、その言葉を聞いてしまうと——
どうしても、期待してしまう自分がいた。

「もうすぐ帰れるかもしれない」

そう思っていた。

けれど——

双子の姉の無呼吸のため、ここからさらに2か月ほど入院することになる。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ここに書いたのは、長い出来事の中の、ほんの一場面です。

この記録全体の背景や、なぜ書き続けているのかについては、固定記事にまとめています。
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