「闇夜に刻まれた印」第四十章:拷問の日/《烙印於黑夜之印》第四十章:拷問之日(和訳付き)
はじめのあなたに
作者便り(26年8月)
前篇
日本語訳
【第四十章 拷問の日】
見知らぬ王都で朝を迎えたカルダ。
彼女を待っていたのは牢獄でも、取り調べでもなく、
綺麗に洗われた制服と、豪華な朝食でした。
ところが朝食を終えると、
あの黒髪の武装女官は再び彼女に目隠しをし、こう告げます。
「どうしても分類するなら――」
「私は『拷問』って呼ぶ方が近いと思うわ。」
王国最高機密の場所へ連れて行かれたカルダを、
一体何が待っているのでしょうか。
……まあ。
少なくとも「拷問」という言葉自体は、間違っていない気がします。
宿舎のベッドの上で、カルダは自分がどれほど眠っていたのか分からなかった。
王都にいるというのに。
周囲は何もかも見知らぬものばかりだというのに。
それでも彼女は、深い眠りに落ちていた。
別に、本当に警戒を解いたわけではない。
むしろ意識を失うその瞬間まで、頭の中は疑問でいっぱいだった。
(闇夜騎士団は、一体何をしようとしているんだ?)
(どうして王女殿下は、私の身の安全を保証した?)
(この先、私を待っているのは一体何なんだ?)
ただ、二日間にわたって張り詰め続けた緊張と、長時間の移動で、彼女の疲労はとうに限界へ達していた。
そこへさらに、ナトゥールリーフの調合した鎮静薬が効いた。
そのため、見知らぬ部屋にいるにもかかわらず、カルダは朝まで一度も目を覚ますことなく眠り続けた。
半分夢の中にいるような朦朧とした意識の中で、
カルダはぼんやりと、部屋の外から聞こえてくる小さな話し声を耳にした。
「……下、カルダさんの制服、洗い終わりました。」
「見せて……やっぱり少し硬いわね。」
「それに、重さもありますね。」
「……やっぱり本人にも見てもらった方がよさそうね。」
「……我らが親愛なる陛……」
その先の言葉は、
もう彼女の耳には届かなかった。
続いて、
布を広げ、整えるような小さな音が聞こえてきた。
足音も、次第に部屋の扉へと近づいてくる。
カチャ。
扉が静かに開かれた。
そこに立っていたのは、
メイド服に身を包んだ一人の少女だった。
だが、その少女は腰に堂々と一振りの長剣を佩いていた。
(……武装女官団。)
カルダの意識は、ようやく少しずつはっきりしてきた。
そうだ。
自分はもう、闇夜騎士団の手を離れている。
今は王宮の近衛部隊――
武装女官団へと身柄を引き渡されているのだ。
「おはようございます、カルダさん。」
少女はいつもと変わらない気軽な口調で挨拶した。
「朝食の準備ができていますよ。」
そう言って、
手にしていた衣服を差し出す。
昨日、カルダが脱いだ騎士団の制服だった。
「お着替えが済みましたら、食堂へお越しください。」
「はい。ありがとうございます。」
カルダは手を伸ばし、制服を受け取る。
だが次の瞬間――
思わず目を見開いた。
制服はきれいに洗われているだけではない。
丁寧にアイロンまで掛けられ、
まるで工房から受け取ったばかりの新品のように、ぴしりと整えられていた。
カルダは手の中の制服へ視線を落としたまま、
しばらく何も言えなかった。
てっきり、
自分を待っているのは尋問だと思っていた。
あるいは、拘禁。
もしかしたら――
もっと悪い結末さえ。
それなのに……。
王都へ連れて来られた自分を、
最初に待っていたものは――
きれいに洗われ、
丁寧にアイロンを掛けられた一着の制服だった。
カルダはゆっくりと顔を上げる。
目の前に立つ、
腰に長剣を佩いたメイドを見つめた。
そしてしばらく――
何と言えばいいのか、
本当に分からなかった。
着替えを済ませたカルダが食堂へ入ると、
真っ先に目に入ったのは、昨夜の黒髪の武装女官だった。
彼女は食卓の傍らに、静かに腰を下ろしている。

そして、その向かいには――
すでに豪華な朝食が用意されていた。
先ほど自分を起こしに来たメイドは、
厨房で食器を片付けている。
(……もしかして、あの人が私の取り調べを担当するのか?)
カルダは黙ったまま、
黒髪の武装女官を観察した。
同じ武装女官の制服を着ているはずなのに。
なぜだろう。
……他の女官たちとは、
どこか雰囲気が違うような気がする。
「カルダさん、起きたのね。」
黒髪の武装女官は顔を上げ、
彼女へ微笑みかけた。
「そんなところに立ってないで。武――」
そこまで言いかけて、
何かを思い出したように言葉を止める。
そして何事もなかったかのように言い直し、笑った。
「うちの朝食は、とても評判がいいのよ。」
(……いい匂い。)
今の自分の立場では、
さすがにそんなことを気軽に口に出す気にはなれなかった。
けれど――
香りだけは、誤魔化せない。
「ほら、早く座って。」
黒髪の武装女官が、
もう一度笑いながら促す。
カルダはそこでようやく我に返り、
慌てて椅子を引いて腰を下ろした。
慎重にフォークを手に取り、
最初の一口を口へ運ぶ。
「……美味しい。」
思わず口からこぼれた言葉に、
カルダ自身が一瞬固まった。
それを聞いた黒髪の武装女官は、
堪えきれないように笑い出す。
「でしょう?」
「うちの朝食は、一流なんだから。」
カルダは顔を上げ、
そこで初めて、相手の前にはコーヒーが一杯置かれているだけだと気づいた。
「あなたは……お食事なさらないんですか?」
「私はもう済ませたわ。」
黒髪の武装女官はコーヒーカップを手に取り、
軽く一口飲んだ。
「あなたが食べ終わったら、少し行くところがあるの。」
カルダのフォークを持つ手が、
わずかに止まった。
黒髪の武装女官は、
その瞳に浮かんだ不安を見抜いたように、笑って付け加える。
「安心して。」
「別に怖いところじゃないわ。」
「ちょっと何人かに会いに行くだけだから。」
カルダが朝食を食べ終え、
もう一人の武装女官が食器を片付けると、
黒髪の武装女官は懐から目隠し用の布を取り出した。
「これから向かう場所は少しばかり機密性の高い場所だから。」
「申し訳ないけれど、もう一度だけ協力してもらえるかしら。」
カルダは一瞬きょとんとしたものの、
素直に頷いた。
「……分かりました。」
黒髪の武装女官はカルダの背後へ回ると、
慣れた手つきで目隠しを結んだ。
視界はたちまち、
真っ暗な闇に閉ざされる。
続いて、
相手が自分の隣へ移動する気配がした。
そして、
そっとカルダの腕に自分の腕を添える。
「行きましょう。」
カルダもそれ以上は何も尋ねず、
彼女に導かれるまま立ち上がった。
そのまま宿舎を出て、
馬車へと乗り込んだ。
馬車がゆっくりと走り出した。
しばらくの間、
沈黙が続いた。
やがて、カルダは堪えきれずに口を開く。
「……あの。」
「これから、どこへ行くんですか?」
(……いよいよ、取り調べが始まるのか?)
黒髪の武装女官はしばらく黙り込み、
どう答えるべきか考えているようだった。
「うーん……。」
「取り調べというよりは。」
そこで一度、言葉を切る。
「どうしても分類するなら――」
「私は『拷問』って呼ぶ方が近いと思うわ。」
「……え?」
カルダの身体が、
一瞬にして固まった。
背中には、
じわりと冷たい汗が滲み始める。
そんな彼女の様子を見て、
黒髪の武装女官は思わず小さく笑った。
「安心して。」
「あなたが想像しているような拷問じゃないから。」
そして、わざと少し間を置く。
「ただ……。」
「たぶん、ちょっと居心地が悪いとは思うけど。」
それ以上、
彼女は何も説明しなかった。
カルダだけが、
馬車の中で延々とあれこれ考え続けることになった。
馬車は石畳の道をしばらく走り続けた。
途中、何度か門をくぐったような気配があり、
二度、三度と検問のために止められた。
そしてようやく――
馬車がゆっくりと停止した。
扉が開く。
黒髪の武装女官は再びカルダの腕を取り、
そっと支えながら馬車から降ろした。
二人はそのまま数歩進み、
やがて一枚の重厚な扉の前で足を止める。
「少し、ここでお待ちください。」
そう言うと、
黒髪の武装女官の足音が遠ざかっていった。
続いて――
重い扉が開き、
再び閉じられる音が響く。
それから、ほどなくして。
扉がもう一度開いた。
先ほどまで自分を導いていた手が、
再びカルダの腕をそっと取る。
そして彼女を導くように、
扉の向こうへと連れて行った。
今度は、
黒髪の武装女官の声が、先ほどまでとは明らかに違っていた。
「よく覚えておいてください。」
「今日、ここで見たこと、聞いたことのすべては、王国の最高機密に属します。」
「許可なく第三者へ口外することは、一切認められません。」
カルダは思わず背筋を伸ばした。
「はい!」
ある程度の覚悟はしていたものの、
心臓の鼓動がわずかに速くなるのを抑えられなかった。
黒髪の武装女官――
いや。
武装女官の制服をまとった王女は、
カルダを連れ、闇夜騎士団本部の中へと足を踏み入れた。
大広間は、いつもと何一つ変わらない。
受付。
机。
そして、書類で埋め尽くされた書棚。
すべてが、いつも通りだった。
書類を整理していたレイノールと、
たまたまその場にいた処刑人が、王女の姿を見るなり同時に立ち上がる。
しかし王女は片手を軽く上げ、
「そのままで」という仕草を見せた。
二人はすぐに意図を察すると、
再び腰を下ろし、それぞれの仕事へ戻っていった。
ただ――
大広間には、もう一人。
カルダの知らない少女がいた。
黒地に銀糸の制服をまとい、
銀色の髪と赤い瞳を持つ少女が、
車椅子に座って静かに待っていた。
王女はそこで足を止める。
「目隠しを外しますね。」
そう告げながら、
カルダの後頭部へ手を伸ばし、
目隠しをそっと解いていく。
視界に光が戻った、その瞬間。
カルダが真っ先に目にしたのは――
車椅子に座る、
あの銀髪の少女だった。
カルダが状況を理解するよりも早く。
隣に立つ王女が、
その少女へ向かってわずかに身を屈めた。
「陛下。」
「お連れしました。」
そして一歩横へ退き、
カルダの姿を示す。
口元には、
どこか意味ありげな笑みが浮かんでいた。
「どうぞ。」
「存分にお触りください。」
(……え?)
(陛下?)
(先王陛下は、とっくに崩御されたはずじゃ……?)
カルダの頭の中は、完全に混乱していた。
まだ状況を理解できずにいるうちに、
目の前の銀髪の少女は車椅子に手をつき、
ゆっくりと立ち上がった。
「いいのか?」
少女は王女へ視線を向ける。
「ええ。」
王女は小さく頷いた。
「どうぞ、存分に触ってください。」
『殿下からの頼みなら、仕方ないね。』
意識の中で、エルールが呆れたように肩をすくめた。
次の瞬間。
クールマはすでにカルダの目の前まで歩み寄っていた。

「あ、あの……陛下?」
カルダはもう、完全にしどろもどろだった。
しかしクールマは、
そんな彼女の反応などまるで気にしていない様子で、
そっとカルダの腕を持ち上げる。
そして、制服の袖を念入りに触り始めた。
「ふむ……。」
「織りが細かいな。」
布地を指先でつまみ、
さらに袖の内側へ手を滑らせる。
「袖の中にまで鋼線が仕込んである。」
それから、ようやくカルダの方を見て、
何でもないことのように付け加えた。
「そう。」
「余は魔王だ。」
その傍らでは――
王女がすでに手帳を取り出し、
黙々と記録を取り始めていた。
カルダはとうとう堪えきれず、口を開いた。
「ま、魔王……。」
「絵本に出てくる、あの魔王ですか?」
カルダはちらりと横へ視線を向ける。
処刑人は相変わらず書類を整理している。
レイノールも、何事もなかったかのように仕事を続けていた。
ただ――
二人とも、口元だけはどうしても緩むのを抑えきれていなかった。
「そうだぞ。」
クールマは頷いたが、手を動かすのをやめる気配はまったくない。
「余が、その魔王だ。」
そう答えながら、
今度はカルダの肩に入った当て布へ手を伸ばす。
「ここも手が加えられているな。」
指先で感触を確かめるように何度か押してみる。
「王都のものより、少し厚手だ。」
「では……。」
カルダは反射的に礼を取ろうとした。
ところが、次の瞬間。
クールマは慌てて両脇から彼女を支え、
頭を下げかけたカルダをそのまま起こした。
「余に礼などせんでよい。」
クールマは穏やかに笑う。
「余は、お前たちより少し長く生きているだけだ。」
少し考えてから、
さらに一言付け加えた。
「それと、少しばかり多くの戦を経験したくらいだな。」
『千年以上も長く生きてたら、「少し」じゃないでしょ!』
意識の中で、
エルールが思わず突っ込んだ。
「ここからは、ちょっと触る場所がデリケートになる。」
クールマは顔を上げると、
少し申し訳なさそうに笑った。
「ちょっとだけ我慢してくれ。」
そう言って、
カルダの背後へ回り込む。
カルダが反応する間もなく、
襟元がそっと緩められた。
次の瞬間。
クールマの手が、制服の内側へ差し込まれる。
「うっ……。」
カルダは思わず、
小さく声を漏らした。
だが、すぐに気づく。
クールマの手は、
彼女の身体には触れていなかった。
制服の内側に沿って、
布越しに胸部の防護材と裏地の構造を、
念入りに確かめているだけだった。
カルダはまるで棒のように全身を強張らせ、
息をすることさえためらっていた。
冷たい指先が裏地越しに、
鋼線の構造を正確になぞり、押していくのが分かる。
――そこには、いやらしい意味など欠片もない。
それなのに。
真剣の切っ先を首元へ突きつけられるより、
よほど精神的にきつかった。
「ふむ……。」
クールマは触って確かめながら、
小さく呟く。
「胸元の防護層には、鋼線がかなり細かく縫い込まれているな。」
指先で軽く押してみる。
「ただ、鋼線そのものは少し太い。」
「その分、重量もある。」
「それに、全体的に硬いな。」
さらに肩から胸元へ続く接合部分を、
丁寧に確かめていく。
「これはおそらく――」
「一人ひとりの体格に合わせて、仕立てる必要がある。」
(……ほとんど、全部当たってる。)
カルダは驚きながらも、
どうしようもなく気恥ずかしかった。
まさか制服を触っただけで、
ここまで構造を見抜かれるとは思ってもいなかった。
王女は素早くメモを取りながら、顔を上げた。
「魔法に対する防御は?」
「うーん……。」
クールマは手を止めることなく答える。
「普通の火球術くらいなら、一発は喰えるだろう。」
「ただ――」
少し考え込むように間を置いた。
「鋼線には耐熱処理が施されていない。」
「直接炎を受ければ、高熱は鋼線を伝って広がる。」
そう言って、制服を指先で軽く叩く。
「身体まで焼き貫かれることはないだろうが。」
「火傷はしやすいな。」
王女は頷きながら、手元の筆記を続けた。
「なるほど。」
クールマは手を引くと、再びカルダの背後へ回った。
背中側を上から軽く押さえながら、構造を確かめていく。
「背中の防護も、胸元とほぼ同じだな。」
「斬撃に対しては、特に問題なさそうだ。」
指先を内張りに沿ってゆっくりと滑らせる。
「ただ、やはり鋼線が太すぎる。」
「地方の工房で作ったものとしては、かなりよくできている。」
「だが、王都と比べれば、素材も加工技術もまだ大きな差があるな。」
そう言うと、今度は手をスカートアーマーの内側へと滑らせ、下へ向かって構造を確かめていった。
カルダの身体が、思わずぴくりと震える。
「うーん……。」
クールマはまるで気づいていない様子で、スカートの内側に仕込まれた構造へ意識を集中させていた。
「スカートの中にも鋼線が仕込まれている。」
「しかも、配置は悪くない。」
軽く頷く。
「身体を動かしても、防護部分がきちんと動きに追従するようになっている。」
「これなら、普通の斬撃や刺突を受ける程度なら、十分に防げるだろう。」
最後に、クールマはようやく手を引いた。
「全体としては――」
「設計思想そのものは、王都の制服とかなり近い。」
「ただ、素材と製作技術の制約がある分、性能にはまだ差があるな。」
そこで一度言葉を切り、付け加える。
「だが……。」
「この制服を作った職人は、少し注目しておいた方がいい。」
クールマは王女へ視線を向けた。
「腕は、かなりのものだ。」
クールマは軽く自分の手を揉んだ。
「まあ、こんなところだな。」
王女は手元のノートを閉じ、静かに頷いた。
「陛下、お疲れさまでした。」
『やっと終わった……。』
エルールは意識の中で、自分の両手をじっと見つめる。
『なんだか、まだ手の感覚がおかしいような……。』
一方、カルダはというと――
その場に立ったまま、呆然としていた。
ほんの数分の間に起きた出来事は、とうに彼女の理解の範疇を超えていた。
頭の中にはもう、
ほとんど何も残っていなかった。
「カルダさん。」
呼びかけられて、カルダははっと我に返った。
目の前に立っていたのは、やはりあの黒髪の武装女官だった。
「大丈夫ですか?」
「え、ええ……大丈夫です。」
カルダは頬を赤らめながら答える。
ここに来てようやく、馬車の中で彼女が言っていた「拷問に近い」という言葉の意味が理解できた。
……本当に、想像していた以上にきつかった。
黒髪の武装女官は笑みを収めると、再び真剣な表情へ戻った。
「もう一度、念のため申し上げておきます。」
「今日ここで見たこと、聞いたこと、そのすべてが王国の最高機密です。」
一拍置き、静かにカルダを見つめる。
「もし外部に漏らした場合は……。」
その先までは口にしなかった。
ただ、淡々と一言だけ付け加える。
「……お分かりですね?」
「はい!」
カルダは即座に背筋を伸ばし、大きな声で答えた。
それを聞いて、黒髪の武装女官はようやく薄く微笑む。
「よろしい。」
「私はこの後、まだ公務がありますので。」
そう言って、傍らにいたもう一人の武装女官へ視線を向けた。
「それでは、チェナ、彼女を食堂へ案内してあげて。」
「その後は、午後の予定をお願いします。」
「はい!」
相手は軽く頷くと、一歩前へ出た。
「チェナと申します。」
穏やかな笑みを浮かべる。
「この後は、私がお供いたします。」
そう言って少し身体を横へずらし、「どうぞ」と促すように手を差し出した。
「まずは、お昼にいたしましょう。」
クールマ?魔王?誰?
以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。
中国語本文
【第四十章 拷問之日】
在陌生的王都迎來早晨的卡爾妲,
等待她的不是牢房,也不是審問,
而是洗得乾乾淨淨的制服,以及一頓豐盛的早餐。
然而早餐過後,
那位黑髮武裝女官卻蒙上她的雙眼,告訴她——
「如果一定要分類,我比較傾向叫它拷問。」
被帶往王國最高機密之地的卡爾妲,
究竟會遇見什麼?
……嗯。
至少「拷問」這兩個字,並沒有說錯。
在招待所的床上,卡爾妲不知道自己睡了多久。
明明身處王都。 明明四周都是完全陌生的環境。
可是,她卻沉沉地睡了過去。
這並不是因為她真的放下了戒心。
相反地,直到失去意識前,她的腦中仍充滿疑問。
『闇夜騎士團到底想做什麼?』
『王女為什麼要保證我的安全?』
『接下來等待我的,又會是什麼?』
只是,連續兩天的精神緊繃,加上長途奔波,早已讓她疲憊到了極限。
再加上奈圖爾利夫調製的安神藥發揮了作用。
因此,即使身處陌生的房間,她仍舊一覺睡到了天亮。
半夢半醒之間,卡爾妲隱約聽見房外傳來細碎的交談聲。
「……下,卡爾妲小姐的制服洗好了。」
「讓我看看……果然比較硬。」
「而且重量也重一些。」
「……還是拿給她看看好了。」
「……我們親愛的陛……」
後面的話,她已經聽不清了。
接著,傳來布料被攤開、整理的細微聲響。
腳步聲也逐漸朝房門走近。
喀。
房門被輕輕推開。
出現在她眼前的,是一名穿著女僕制服的少女。
腰間,卻堂堂正正地佩著一柄長劍。
(……武裝女官團。)
卡爾妲的意識終於漸漸清醒。
對了。
自己已經不在闇夜騎士團手上。
而是被移交給王宮的近衛部隊——武裝女官團。
「早安,卡爾妲小姐。」
少女用一如往常般輕鬆的語氣打了聲招呼。
「早餐已經準備好了。」
說完,她將手上的衣物遞了過來。
正是昨天脫下的騎士制服。
「請您換好衣服之後,到餐廳用餐。」
「好的,麻煩妳了。」
卡爾妲伸手接過制服。
然而下一刻,卻不由得愣了一下。
制服不但已經洗得乾乾淨淨,還仔細熨燙過。
筆挺得就像剛從工坊領回來的新制服一樣。
她低頭望著手中的制服,久久沒有說話。
原本,她以為等待自己的會是審問。
會是囚禁。
甚至,是更糟的結果。
可是……
來到王都後,第一個迎接她的。
卻是一套洗淨、熨燙整齊的制服。
她抬起頭,看向眼前那位腰佩長劍的女僕。
一時間,竟不知道該說些什麼。
等卡爾妲換好制服,走進餐廳時,
第一眼便看見昨晚那位黑髮女官,正靜靜坐在餐桌旁。
而她的對面,
早已擺好一份豐盛的早餐。
剛才叫醒自己的那名女僕,
則在廚房裡收拾著餐具。
(……難道,她就是負責審問我的人嗎?)
卡爾妲默默打量著那位黑髮女官。
明明同樣穿著武裝女官的制服。
卻總覺得……
和其他女官相比,又有些不太一樣。

「卡爾妲小姐,醒了啊。」
黑髮女官抬起頭,朝她微微一笑。
「別站在那裡了,武……」
她話說到一半,像是突然想起什麼似的停住。
隨即若無其事地改口笑道:
「我們的早餐,可是很有名的。」
(……好香。)
雖然現在的處境,
實在讓她沒辦法隨口把這句話說出口。
但是——
香味,是騙不了人的。
「快坐下吧。」
黑髮女官又笑著催了一聲。
卡爾妲這才回過神,連忙拉開椅子坐下。
她小心地拿起餐具,將第一口送入口中。
「……好吃。」
話才出口,她自己便愣了一下。
黑髮女官聞言,忍不住笑了起來。
「我就說吧。」
「我們家的早餐,可是一流的。」
卡爾妲抬起頭,這才注意到對方桌前只有一杯咖啡。
「您……不用餐嗎?」
「我已經吃過了。」
黑髮女官端起咖啡,輕輕喝了一口。
「等妳吃完,我們還要去個地方。」
卡爾妲握著叉子的手微微停了一下。
黑髮女官像是看出了她眼中的不安,笑著補了一句:
「放心。」
「不是什麼可怕的地方。」
「只是去見幾個人而已。」
等卡爾妲用完早餐,另一名女官將餐具收走後,黑髮女官從懷中取出一條遮眼帶。
「因為等等要去的地方比較敏感,所以還是得請妳配合一下。」
卡爾妲雖然愣了一下,仍順從地點了點頭。
「……了解。」
黑髮女官繞到她身後,熟練地替她繫上遮眼帶。
眼前頓時陷入一片漆黑。
接著,她感覺對方走到自己身旁,輕輕挽起自己的手臂。
「走吧。」
卡爾妲也沒有多問,順著對方的引導起身,一路走出招待所,登上了馬車。
馬車開始緩緩前進。
沉默持續了一會兒。
卡爾妲終究還是忍不住開口。
「請問……我們要去哪裡?」
(……終於要開始審問了嗎?)
黑髮女官沉默了一下,像是在思考該怎麼回答。
「嗯……」
「與其說是審問。」
她停頓了一下。
「如果一定要分類。」
「我比較傾向叫它拷問。」
「……咦?」
卡爾妲整個人瞬間僵住。
冷汗也不自覺從背後滲了出來。
黑髮女官見狀,忍不住笑了笑。
「放心。」
「不是妳想的那種拷問。」
她故意停了一下。
「只是……」
「妳大概會覺得有點不自在。」
說完,她便不再解釋。
留下卡爾妲一路胡思亂想。
馬車沿著石板路行駛了一段時間。
途中似乎穿過了幾道拱門,
又停下來接受了兩、三次查驗。
最後,終於緩緩停了下來。
車門打開。
黑髮女官重新挽起卡爾妲的手臂,輕輕扶著她下車。
兩人走了幾步,停在一扇厚重的大門前。
「請稍等一下。」
卡爾妲聽見腳步聲離開。
緊接著,是沉重的大門開啟又關上的聲音。
沒多久。
門再次打開。
那隻熟悉的手重新挽住她,帶著她走了進去。
這一次,黑髮女官的語氣,比先前明顯嚴肅了許多。
「記住。」
「今天在這裡看到的、聽到的一切,都屬於王國最高機密。」
「未經允許,不得向任何人透露。」
卡爾妲下意識挺直了身子。
「是!」
她雖然早有心理準備,心臟卻還是不由自主地加快了幾分。
黑髮女官...應該說是穿著武裝女官制服的王女
她帶著卡爾妲走進闇夜騎士團本部。
大廳依舊和往常一樣。
櫃檯、書桌,以及堆滿文件的書架,一切都沒有改變。
正在整理文件的萊諾爾,和剛好待在一旁的處刑人同時起身。
然而王女只是抬起手,比了一個「免禮」的手勢。
兩人立刻會意,又重新坐回原位,繼續各自的工作。
只是,大廳裡還有另一道身影。
一名身穿黑底銀線制服、銀髮紅瞳的少女,正安靜地坐在輪椅上。
王女停下腳步。
「我要解開遮眼帶了。」
她一邊說著,一邊輕輕替卡爾妲解開遮眼帶。
重見光明的瞬間。
卡爾妲第一眼看到的,
就是那名坐在輪椅上的銀髮少女。
還沒等她反應過來。
王女已經微微欠身。
「陛下。」
「人帶到了。」
接著,她側過身,露出一抹若有似無的笑容。
「請盡量摸。」
(……誒?)
(陛下?)
(先王不是早就駕崩了嗎?)
卡爾妲腦中一片混亂。
就在她還沒反應過來時,眼前那名銀髮少女已經扶著輪椅,慢慢站起身。
「可以嗎?」
她轉頭望向王女。
「可以。」
王女微微點頭。
「請盡量摸。」
『既然是殿下拜託的,那也沒辦法了。』
艾露爾在意識中無奈地聳了聳肩。
下一瞬間。
庫爾瑪已經走到卡爾妲面前。

「那、那個……陛下?」
卡爾妲整個人都快語無倫次了。
然而,庫爾瑪像是完全沒注意到她的反應。
她輕輕抬起卡爾妲的手臂,開始仔細摸起制服的袖子。
「嗯……」
「針織很細。」
她捏了捏布料,又摸了摸內層。
「連袖子裡都加了鋼絲。」
然後順便回卡爾妲,
「對歐,余是魔王。」
一旁,王女已經拿出筆記本,開始默默記錄。
卡爾妲終於忍不住開口。
「魔、魔王……」
「是繪本裡說的那位魔王嗎?」
她眼角餘光瞥向旁邊。
處刑人依舊整理著文件。
萊諾爾也還在埋首工作。
只是兩人的嘴角,都有些壓不住。
「對呀。」
庫爾瑪點點頭,手上的動作卻完全沒有停。
「余就是那個魔王。」
說完,她又摸上卡爾妲肩膀的護墊。
「這裡也改過。」
「用料比王都的還厚一點。」
「那……」
卡爾妲下意識就想行禮。
沒想到下一秒。
庫爾瑪連忙從腋下托住她,
把正要行禮的卡爾妲扶了起來。
「不用向余行禮啦。」
她笑得十分溫和。
「余只是比你們多活了幾年。」
她想了想,又補上一句。
「多打了幾場仗而已。」
『多一千多年,也算多一點啦!』
艾露爾忍不住在意識中吐槽。
「接下來會比較敏感。」
庫爾瑪抬起頭,露出有些不好意思的笑容。
「忍耐一下喔。」
說完,她便繞到卡爾妲身後。
卡爾妲還來不及反應,便感覺領口被輕輕鬆開。
下一刻。
庫爾瑪的手已經探了進去。
「嗚……」
卡爾妲忍不住輕輕呻吟了一聲。
不過,她很快便發現。
庫爾瑪的手並沒有碰到自己的身體。
而是沿著制服內側,隔著布料仔細摸著護胸與內襯的結構。
卡爾妲整個人僵得像一根木樁,
連呼吸都不敢太用力。
她能感覺到對方冰涼的手指隔著內襯精準地按壓著鋼絲結構
——分明沒有半點猥褻意味,
卻比被真刀真槍指著脖子還要折磨。
「嗯……」
庫爾瑪一邊摸,一邊喃喃自語。
「胸前的防護層,用鋼線縫得很密。」
她輕輕按了按。
「不過鋼線有點粗。」
「重量不輕。」
「而且整體偏硬。」
她又摸了摸肩部與胸前的接合處。
「應該需要依照每個人的身形量身製作。」
(……幾乎全說中了。)
卡爾妲又驚訝,又有些害羞。
她怎麼也想不到,光靠摸制服,竟然就能分析到這種程度。
王女一邊快速記錄,一邊抬起頭。
「魔法防護呢?」
「嗯……」
庫爾瑪沒有停下手上的動作。
「普通火球術,一發應該沒問題。」
「不過——」
她稍微思索了一下。
「鋼線沒有做耐熱處理。」
「如果直接承受火焰,高溫還是會沿著鋼線傳導。」
她點了點制服。
「人雖然不至於被燒穿。」
「但還是很容易燙傷。」
王女一邊寫,一邊點了點頭。
「原來如此。」
庫爾瑪將手收回,又繞到卡爾妲身後。
她沿著背部輕輕按了按。
「背面的防護和胸前差不多。」
「防砍方面,應該沒有什麼問題。」
她指尖沿著內襯慢慢滑過。
「不過鋼線還是太粗了。」
「以地方工坊來說,已經算非常厲害。」
「但是和王都相比,材料與工法還是差了一大截。」
說完,她的手又沿著裙甲內側往下檢查。
卡爾妲身體不由自主地微微一顫。
「嗯……」
庫爾瑪像是完全沒有察覺,只是專心感受著裙襬內的結構。
「裙子裡面也埋了鋼線。」
「而且配置得不錯。」
她輕輕點了點頭。
「即使身體移動,防護位置也能跟著調整。」
「面對一般的斬擊或突刺,應該都足夠了。」
最後,她終於將手收了回來。
「整體而言。」
「設計概念和王都的制服相當接近。」
「只是受限於材料與製作技術,性能還有一段差距。」
她停頓了一下,又補上一句。
「不過……」
「負責製作這套制服的工匠,很值得注意。」
庫爾瑪轉頭望向王女。
「他的技術,已經相當出色了。」
庫爾瑪輕輕揉了揉自己的手。
「大概就是這樣了。」
王女闔上筆記本,微微點了點頭。
「辛苦您了,陛下。」
『終於結束了……』
艾露爾在意識中默默望著自己的雙手。
『總覺得手還是怪怪的……』
至於卡爾妲,仍呆呆地站在原地。
剛才短短幾分鐘內發生的一切,早已遠遠超出她的理解範圍。
腦中幾乎只剩下一片空白。
「卡爾妲小姐。」
聽見呼喚,她才猛地回過神。
站在面前的,依舊是那位黑髮武裝女官。
「還好嗎?」
「嗯、嗯……沒事。」
卡爾妲紅著臉回答。
直到現在,她總算理解剛才馬車上那句「比較像拷問」究竟是什麼意思了。
……真的,比想像中還難受。
黑髮女官收起笑容,神情重新變得認真。
「我再提醒一次。」
「今天在這裡看到、聽到的一切,都屬於王國最高機密。」
她停頓了一下,平靜地望著卡爾妲。
「如果洩漏出去……」
後面的話,她沒有說完。
只是淡淡補了一句:
「……妳知道的。」
「是!」
卡爾妲立刻挺直身子,大聲回答。
黑髮女官這才露出一抹淡淡的微笑。
「那就好。」
「接下來我還有公務要處理。」
她轉頭看向身旁另一名武裝女官。
「那切娜,就麻煩帶她去用午餐。」
「然後接下午的行程。」
「是!」
對方輕輕點了點頭,隨即向前一步。
「我叫切娜。」
她露出溫和的笑容。
「接下來就由我陪同妳。」
她稍微側過身,做了個「請」的手勢。
「我們先去吃午餐吧。」
