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息子と、学習方法〜手探りと失敗の末に見つけた「自走する子」への育て方〜

我が家の息子は、ポジティブで破天荒で、どこまでもお調子者な生き物である。

他の記事で紹介しているが、父の日にとんでもないプレゼントをしたり、スキー場で野〇ソをしたり、家の中では「裸族」として歩き回ったり・・


武勇伝には事欠かない。

……だが、そんな彼には親として一つだけ、実にありがたい特徴があった。

それは、「親が『勉強しなさい』とがみがみ言わなくても、いつの間にか自分から机に向かうようになった」という点だ。

とはいえ、最初から何でも上手くいったわけでは決してない。

小さい頃は落ち着きがなく、集中力も続かない。親の思い通りになんて全く動いてくれず、「うちの子は本当に大丈夫なのだろうか……」と頭を抱え、絶望したことなど数知れない。

親としてはたくさん失敗しつつも、たくましく少々変わり者に育った息子に対して、

「どうしたらそんな風に育つの?」
「うちの子は全然勉強しなくて……」

時折、子育て中の親御さんからそんなご質問をいただくことがあるが、我が家は決して成功したエリート家庭でも、素晴らしい英才教育をしてきたわけでもない。

ただ、試行錯誤と失敗を繰り返す中で、「たまたま我が家の息子にはハマったのかな」と感じる関わり方や生活習慣がいくつか存在する。

今回は、「こんな失敗ばかりの親でも、これだけは試して良かった」と思える我が家の小さな手探りの記録を、一つの体験談としてお伝えしてみたい。

この記事でお伝えすること(我が家の手探り記録)
①絵本を破かれ挫折しかけた我が家が、諦めずに「言語の土台」を作った工夫

②「勉強しなさい!」の不毛な喧嘩をなくしてくれた、息子なりの「音読暗記法」

③ゲーム、動画に夢中になる息子と試行錯誤の末に行き着いた、アナログな思考力育成

④農家の実家という環境に助けられた、机の上だけではない「生きた学び」

我が家の失敗談も含め、子育てや家庭学習に悩む親御さんの心が、少しでも軽くなるヒントになれば幸いである。


完璧にはほど遠い我が家が、試行錯誤の末に行き着いた4つのアプローチ
正直に明かすと、我が家の子育ては「思い通りにならないこと」の連続だった。

最初から上手くいくことなんて一つもなく、親としても迷い、怒り、反省する毎日だった。それでも振り返ってみると、以下の4つの取り組みが、結果的に息子の「学ぶ楽しさ」を後押ししてくれたように思う。

①【言語の土台作り】絵本を破かれた日々からの「問いかけ」と「音読」
最初に取り組んだのは「絵本の読み聞かせ」だった。

しかし、最初は全く上手くいかない。「親の心子知らず」とはこのことで、せっかく読もうとしても途中で飽きてどこかへ行ってしまったり、ひどい時は絵本を破かれたりして、「子どもが絵本を喜んで聞くなんて都市伝説では……」とガックリ落ち込んだものだ。

新品の絵本を買う余裕もなかったので、先輩のママ友やパパ友から譲り受けた古本を活用した。息子が少しでも興味を示したページだけを拾い読みするような、本当に適当で手探りなスタートだった。

それでも諦めずに読み聞かせを続けていると、まだ言葉にならない声で「ばー」「ぶー」と反応するようになってきた。上手く読めなくても、完璧に聞かせていなくても、親の声と絵本を介したやり取りそのものが、少しずつ息子の頭の中に言葉の回路を作ってくれていたのだと思う。

話はそれるが、親の方としても毎日読み聞かせするのは大変だった。100建てシリーズの本など面倒くさくて読み飛ばすことがあったが笑、そんなときは決まって息子は、「あっー」と言ってページを戻させた。自分の行為を恥じるとともに、息子がちゃんと聴いているのだなと感心したことを覚えている。

さて、少し成長してからは、読み進めたい気持ちを抑えながら、「途中でちょっとした質問を挟む」という遊びを試してみた。

図鑑や絵本:「クジラさんはどこにいるかな?」(指さし)

物語(少し大きくなってから):「あれ、この主人公って今まで何しようとしてたんだっけ?」
「この後どうなるかな?」

ストーリーを全部正しく理解させる必要はない。ただ、「次はどうなるんだろう?」と息子と一緒に楽しむ感覚だ。
そしてもう少し大きくなってからは、一緒に声を合わせて「音読」をするようになった。

この「一緒に行った音読」が、後々になって思わぬ効果を発揮することになる。

②【暗記の工夫】リビングでブツブツ呟く、怪しい暗記スタイル
幼い頃に身についた「声に出して読む(音読)」という習慣は、息子の学習方法の大きな救いとなった。

中学や高校に入ると、英単語や歴史の年号、複雑な数学の公式など、大量の暗記に直面する。机に座ってじっと教科書を眺めているだけではすぐに飽きてしまいがちだが、「声に出して、自分の耳で聞きながら覚える」という方法は効果的だった。

音読は、1目で文字を見て、2頭で理解し、3声に出して、4それを耳で聞くという複数の作業を同時に行う。これで自然と集中力が高まるのだと思う。

息子自身も後になって「小さい頃に親と一緒に声を出して本を読んだ経験があったから、声を出す暗記法が一番しっくりくると気づけた」と話していた。

それ以来、我が家のリビングでは、息子が暗記をするたびに「ブツブツ……ブツブツ……」と何かを呟きながら徘徊する、何とも怪しい光景が日常となった。親としては少し笑えてしまう姿だったが、「自分にはこのやり方があれば大丈夫」という小さな自信(自分の型)を持てたことは、彼にとって非常に大きかったのだと思う。

③【思考力の芽生え】ゲームの代わりに試した「アナログカードゲーム」
次に取り入れたのは、トランプやUNOといった「アナログのカードゲーム」だ。

本当はスマホや動画、ゲームばかりに夢中になりがちな息子を見て、「どうにかしてデジタルから目を離させたい」という親の切実な思いから始まったものだった。

最初はルールを理解するのも一苦労で、負けると悔しくて泣き出したり、カードを投げ出したりと、これまた失敗の連続だった。しかし、何度も家族や親せきの集まりの際に遊んでいるうちに、少しずつルールを覚え、どうすれば勝てるかを自分なりに考え始めるようになった。

スマホやテレビのように画面をボーッと見る「受動的な時間」と違い、カードゲームは「自分がどう動くか」を考えなければ進まない。

「どのカードを出せば相手が困るか」「勝つためにはどうすればいいか」。

そんなズル賢い戦略を家族でワイワイ練る時間が、結果的にデジタルデトックスになり、同時に自分で考える力(思考力)を養う良い機会になってくれたと感じている。

ここからは我が家ならではの取り組みというか結果的によかったかなと思われること。よかったらお読みください。

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