僕がリアルにGoogle広告で単月平均ROAS 256%を出している運用フロー

単月の途中経過 出稿量 約100万円で CTR2.60% ROAS 256.6%

※ 本記事は、広告単体のテクニックではなく、
事業として成立する構造全体の中での「広告設計」を扱っています。
全体像はこちら ▶(全体ハブURL)

最近、生成AIによって「Google広告はもう終わった」という意見を目にすることがあります。
でも実際には、検索広告とP-MAXを組み合わせた「パワーペア」は、YouTubeなど複数の露出面に広がるので今後も有用です。

正直、クリック集客数を見れば、同じ金額でMetaを軽く超えてきます。

今日は、机上の空論ではなく僕が実際に日々取り組んでいる“圧倒的リアル”をそのまま共有します。

※本文を読む前に、広告全体設計について述べた
下記の投稿をご覧いただくと、より全体理解が深まるかと思います
広告を「育てる」という考え方~β版 どこまでもロジカルなダイレクトマーケティング(11)


各キャンペーンごとの実績

まず、直近の各キャンペーンごとの単月の数字をお見せします。

今月から開始した学習中の新しい広告セットが実は多数交じっており、安定期より少し低くなっていますが、それでも全セットの平均ROASで、200%を超えています。

※この表の「コンバージョン」はカートインなどのマイクロアクションも含んでいます。一方で「注文」は受注ベース。最終的に見るべきは当然「注文のROAS」です。


広告運用の全体像

僕がやっているGoogle広告の流れはシンプルです。

  1. 検索広告(テキストのみ)

  2. 検索広告に画像を追加

  3. 効果の良いセットだけをP-MAXに移行

  4. 検索広告+P-MAXの「パワーペア」で相乗効果

  5. 良いセットを積み重ねる(ザブトン戦略)

いきなりP-MAXに突っ込むのはやりません。
なぜなら要素が多岐にわたり、学習コストが高く判定期間も長くなるため、何が効いているかが見えづらいからです。
だからまずは再現性が高く、要素を絞り込みやすい「テキスト検索広告」で土台を作ります。


広告セットの作り方(検索広告)

1. キーワードを分ける

キーワードプランナーで検索ボリュームを確認していきます。

まずは検索意図が違うものを分ける
悩みワードをそのまま(臭い、におい)、改善後のイメージ(消臭)そのうえで、似ているワードでも、ボリューム100以上の組み合わせワード数が合計で50を超える場合は、あえて別セットに分けるのが良いです。

例:デリケートゾーンむけソープの広告を考えるケース

デリケートゾーンは刺激に弱く、でも汚れがどこよりもたまりやすい。その肌環境を見極めて、肌刺激の優しさと洗浄力の強さをギリギリまで追求したオリジナルのデリケートゾーンむけソープで、広告セットを作る場合の考え方を紹介します

キーワードプランナーでワードセットの確認。
デリケートゾーンの合間にvio関連ワードが散見された

このように、デリケートゾーン ケア で検索すると、そこそこの割合で

  • 「デリケートゾーン ケア」

  • 「VIO ケア」

の2ワードが含まれたワードセットがリストされてきます。検索意図は近いですが、それぞれのボリュームもそれなりにあり、組み合わせワード数は両方合わせると軽く50を超えるので、別セットに分けて作るだけの手間をかける価値はありますし、そのほうが広告内容もよりフィットします。


2. 広告見出しを作る

検索ワードの組み合わせをリストしたら、次は広告見出しを作ります。文字数制限は半角30文字(全角15字相当)、最大15枠。

ルールは:

  • 組み合わせワードのキーワードはなるべく余さず盛り込む

  • 15枠のうち5〜10枠でそれらのキーワードを網羅

  • 実際に広告管理画面に打ち込んで、網羅度合いを確認してチューニング

  • 残る枠で商品のUSPを語る

つまり、まず「検索ユーザーが欲しい言葉」をしっかり入れる。
その上で「商品の独自性」を伝える余白を残しておきます。

そして、カギになるのが5〜10枠で、セットした検索キーワードの組み合わせをいかに網羅するか。例えば

 ・デリケート ゾーン 泡 ソープ
 ・デリケート ソープ
 ・デリケート ゾーン ソープ
 ・ソープ デリケート ゾーン
 ・弱 酸性 デリケート ゾーン

の検索キーワードの組み合わせに対して、
呼応する広告見出しを
 「デリケートゾーン微弱酸性ソープ」 (15文字)
とすると、1枠でまかなえます。

このようにセットした検索キーワードを5~10枠で賄っていくわけです
その上で、残り5枠でバリエーションが増えるように、USPで見出しを作る。

すると、広告アセットの充実度が「非常に高い」と判定されます

これはつまり、広告テキストが、表示されたユーザーに対して、ノイズではなく有用な情報である、とgooleが認識した、とも解釈できます(このあたりはGoogleの方に聞いてみたいところですが。)

こういう広告アセットはCTRも当然高くなりますので、CPCも自然と低減されてきます。


3. 説明文を作る

説明文は半角90文字(全角45字相当)、最大4案。
ここは商品の魅力や特徴を入れる場所です。

なお、先ほどの広告見出しも同様ですが、注意点は薬事対応。ここで逸脱した表現は使えません。

なお、僕は広告セット設定の最初の段階でオプションに出てくる、GoogleのAI Maxによるテキストのカスタマイズ(自動生成テキスト)はオフにしています。
AIが生成する文言が、薬事的リスクを考慮しない表現になる可能性があるため、推奨はしません。


KPIの基準値

出来たワードセットで最初は日予算1000円くらいでスタートします。
(推奨は日予算5000円くらいで提案されますが、そんなのに付き合える予算はありません)

なお、運用しはじめてから僕が見ている広告セットの数値はこんな感じです。

  • CTR(クリック率)
     最低1%以上。2%以上なら合格。3%以上で優秀。
     5%以上はかなり優秀。悩み系商材なら10%超えもある。

  • CPC(クリック単価)
     20円以下を基本目標。ただしROAS200%以上なら高CPCでも許容。

  • お悩み系ワード
     CPC100円超えでもROASがついてくるケースが多い。


チューニング方法

広告を出したら、「広告>アセットの詳細」を見ます。
ここで見出し・説明文ごとのパフォーマンス評価が出ます。

ただし条件があって:

  • 「Google検索:上部」セグメント

  • 30日間で2000インプレッション

これを満たさないと評価は表示されません。
つまり、ある程度回して学習させないと結果は見えないということです。
なので最初の間は、優秀な広告セットの構成文で、インプレッション数が多いテキストは優秀である、とみなして運用しています

評価が出てきたら、僕は基本 説明文の差し替えだけ をやります。
見出しは最初にキーワードを網羅して作っているので、後からいじることはほとんどありません。


広告セットは1つの商品で複数作る

1つの商品でも3〜4セット、場合によっては10セットまで増えても構いません。
実際僕は2か月かけて8商材で40本以上作っています。

やり方としては:

  • まず1商品1切り口から始める

  • 慣れてきたら複数切り口に展開

  • さらに別の商品へ広げる

この順番が一番スムーズです。


画像・P-MAXへの展開

CTRが高い検索広告セットができたら、そこに画像を追加します。

  • 画像は横長・縦長・スクエアの3種類

  • 文字率は20%以下。無文字もいくつか用意

さらに、好調な広告セットだけをP-MAXに移行します。

ここで初めて動画を作ります。
サイズは横(YouTube対応)、縦(スマホ対応)、スクエア。
長さは15〜30秒程度。

つまり 動画はP-MAXだけ です。
検索広告の段階ではテキスト+画像までです。


パワーペアとザブトン戦略

検索広告とP-MAXを同じターゲットに出すと「パワーペア」になります。
Googleも推奨しているやり方で、相乗効果で獲得効率がさらに10〜20%改善します。こうして安定的かつ継続的にコンバージョンが生まれる広告セットが完成します。

そしてこういった広告セットを、コツコツと作り、積み上げていくのです。
僕はこれを「ザブトン戦略」と呼んでいます。
1つの広告セットを作る → 良いものを残す → さらに積み重ねる。
ザブトンを重ねるように安定的な広告セットの入り口を増やしていけば、収益の基盤がどんどん安定・拡大していきます。


よくある失敗

  • 最初からP-MAXに突っ込む

  • 検索意図ではなく売り手都合意図で検索ワードを作る

  • 広すぎるワードで出す

  • 薬事に抵触する表現を使う

  • 数字を見ずに惰性で広告を回す

これらを避けるだけでも成果はかなり変わります。


まとめ

  • テキスト検索広告から始める

  • 検索意図で分け、ボリュームが大きければセットも分ける

  • CTR1%以上、CPC20円以下を基準に見る

  • 広告セットは複数作り、良いものだけ残す

  • チューニングはアセット評価を見ながら説明文で調整

  • 動画はP-MAXだけで使う

  • 検索広告+P-MAXでパワーペア化 → ザブトン戦略で積み重ねる

これが僕の“圧倒的リアル”なGoogle広告運用フローです。


続編記事

今回は検索広告中心に解説しました。
そして続編として、以下の記事を公開しています

ROAS平均 256%を出している仕上げの一手
──  P-MAXを活かす“設計と運用”の実際

今回と続編の記事、両方合わせてここまでやれば「成果が出せる」というレベルの内容で、全部書きました。実際、これをそのまま真似すれば、自社で効率的なGoogle広告の運用はできます。

そして、実際に広告セットを考えるときに便利なのが 設計テンプレ です。
僕はその設計テンプレにそって(大して難しいものではないです)各々の商材ごとにテキストセットを作成し、キーワード分けから見出し作成までを整理しています。

今後、その実例テンプレも別の投稿で公開しました。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。

──どこロジ式・Google広告テンプレート解説──
https://note.com/kawabe_atsushi/n/n9606836568a6

<追記>
このメソッドに基づいた広告インハウス運用を
自社スタッフで自走できるようにする支援活動を開始しました

ダイレクトホールディングスさんからも、
サービスメニューとして提供してもらっております。

広告インハウス化運用にご興味がありましたら、私本人、あるいは
下記サイト問い合わせフォームから、問い合わせ内容欄に「広告運用インハウス育成の件」と記入の上、連絡してみてください。
https://direct-holdings.co.jp/contact/

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▼ 本記事は、以下の連載の一部です。

どこまでもロジカルなダイレクトマーケティング
─ 広告・CRM・事業PLを貫く設計思想の全体像

全体構造・読み方はこちら
https://note.com/kawabe_atsushi/n/n879156f50c33
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