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【連載小説】悩み のち 晴れ!sideサトシ(ライトブルー・バード第3部&FINAL《7》)

🌟前回までのお話です↓

🌟そして登場キャラの紹介はコチラ↓

・井原サトシ(17)バスケ部所属のイケメン男子高校生。ルックスも身体能力も飛び抜けて高く、学校では常に注目されている存在。当然女子からモテるが、幼馴染のカエデ以外には興味がない。

・山田カエデ(17)サトシの幼馴染。女子グループからのイジメを受けていたが、サトシがひと暴れしたことで解決し、そのまま偽装恋人の『契約』を結ぶ。本当は、もう一人の幼馴染であるリュウヘイをずっと想っていた。

・星名リュウヘイ(17)一応主人公。同じファストフード店でバイトをしているマナカの退職を阻止するつもりだったのに、何故か告白までしてしまう(とりあえずフラレた)。

・今泉マナカ(17)容姿端麗な女子高生。バイト先のゴタゴタで退職を決意。リュウヘイからの告白は嬉しかったが、自分には両想いになる資格がないと悲観し、『トモダチ以上にはなれない』と嘘をつく。

・荒川ヒロキ(21)マナカが最近まで片想いをしていたバイト先の先輩(退職済)

🌟今回の相関図です

小説家応援執筆ツールNola様で作成

 

 退職を決意したマナカの前に、突然現れたヒロキ。それだけでもビックリなのに、彼は「星名リュウヘイくんから話を聞いた」と言う。
 
 入れ替わりでバイトを始めたリュウヘイが、ヒロキと接点なんかあるハズないのだが……。

 ワケが分からず驚くマナカ。

 実はこのサプライズに、井原サトシも関係していると知ったら、彼女は更に混乱してしまうに違いない。

 そんな彼らの話をする為に、時を少しだけ前に戻そう。

    《井原サトシ》


 他のクラスの男子たちが廊下に群がり、2年3組の教室を覗いている昼休みの光景は、別に珍しくも何ともない。

 ちなみに彼らの目的は、校内3大美少女の一人である今泉マナカだ。

 以前はサトシの姿を拝む為に、数人の女子たちが廊下に集まっていたこともあったが、幼馴染の山田カエデが《偽カノジョ》になってくれたことで、その数は徐々に減少している。ミーハーな女子が大キライなサトシは心から清々していた。

 ……が、今度はマナカの周辺がうるさくなってしまった。理由は簡単。今まで2人の仲を怪しんでいた彼女のファンが、『カノジョ持ちのサトシに遠慮する必要はない!』と判断したからだ。これに関しては彼女に悪いことをしたかもしれないとサトシは思っている。

 そして、自分はマナカの『虫よけ』の役割をはしていたんだな……ということを改めて感じた。

(……ったく、そんなに群がってんじゃねーよ。今泉はそういうの苦手なんだから!!)

 普段のサトシなら、そんな風に思いながら、廊下に群がる集団をイライラしながら見ていたことだろう。

 しかし今日は違っていた。

 マナカのファンギャラリーを隠れ蓑のようにしながら、彼女の姿を見ようとしている小柄な男子に気づいたからだ。

(……えっ? なんでリュウヘイがいるの?)

 サトシが目が点になったのは言うまでもない。

「……………………………………………」

 教室をそっと抜け出したサトシは、そのまま気配を押し殺しながらリュウヘイに近づく。

「リュウヘイ、オマエ何やってんの?」

「ギャッ!!」

 後ろから不意に肩を叩かれたリュウヘイの驚きは尋常ではなかった。更に彼が恐る恐る振り向いた時のバツの悪そうな顔といったら……。

(……………………………………ん?)

 その瞬間、サトシは妙な既視感デジャヴを感じた。

 自分は前に、誰かのこんな表情かおを見たことがある……と。


 
 そんなワケでサトシはリュウヘイの首根っこを捕まえるようにしながら、中庭のベンチまで連れて行った。

「サトシぃ、離せよ!! 何でもないって言ってるよね!?」

「何でもないわけないだろうが!!」

 ジタバタするリュウヘイを無理矢理『連行』したが、その途中で何人かの女子にキャーキャー騒がれてしまった。おそらくサトシとリュウヘイの『BL疑惑』に過剰反応しているヤツラだ。腐女子たちに燃料投下してしまったかもしれないが、今はそれどころじゃない。

 サトシは続ける。

「オマエと今泉はバイト仲間でトモダチだろ? 何でストーカーみたいに今泉アイツの様子を探っているワケ!?」

(ん? 『ストーカー』?)

 自分の言葉に自分がハッとする。

 さっきの既視感デジャヴの正体が判ったのだ。過去にリュウヘイと同じ表情をしていたヤツが……。

(今泉!!)

 そう、それはマナカだった。当時、スポーツ用品店に行く途中だったサトシは、そこにいるはずのないマナカと遭遇。自分は軽く驚いただけだが、彼女の慌てぶりは半端なかった。

(あの時か……)

 そりゃあそうだろう。マナカは片想いの相手である荒川ヒロキのアパートをコッソリ見に来ていたのだから。本人曰く『ストーカーみたいで気持ち悪いよね?』と苦笑いしていたっけ……。

(今泉は自虐し過ぎなんだよ)

 マナカは好きな人が住んでいる場所を、ちょっ離れた場所から見てみたかっただけだ。部屋に押しかけたりするような迷惑行為をしたワケではない。

 ただし、直後に大変なことが起きてしまったのだが……。

 突然、ヒロキの部屋の扉が開き、彼がこちらへ向かって歩いてきたのだ。マナカの行為をストーカー判定するつもりはないが、本人と鉢合わせしたら話は別だろう。

 その後はサトシの機転によって事なきを得たが、あの時は自分までヒヤヒヤしてしまった。

(……そういや、俺まで『荒川さん』の部屋を知ってしまったよな)

 今となっては、もう笑い話だ。

 あれこれ思い出していたサトシだったが、肝心なことを忘れていたことに気づく。リュウヘイの方に向き直ったサトシは、貫くような瞳で彼を見ながら口を開いた。

「なあ、リュウヘイ、今泉に何かあったのか? アイツ……表面は通常モードだけど、元気がないのは俺も平塚も気づいているんだよ」

「……………………!!」

 リュウヘイの顔色がサッと変わる。

「やっぱりなんか知ってるんだな? だからオマエは隠れて今泉の様子を窺っていたんだろ?」

「う………、うん」

 観念したように彼は頷いた。



「はぁっ!? 何だよソレ!?」

 リュウヘイから話を聞きながら、何度も指をボキボキと鳴らしてしまう。思い切り上った口角と殺気立っている目は、サトシがMAXにキレている証だ。

 リュウヘイもバイト先でユリたちにキレてしまったが、あの場にいたのがサトシだったら、更なる修羅場となっていたに違いない。

 マナカが「私ね、バイト先で『おもてなしリーダー』の勉強をしているんだ」と目をキラキラさせながら話していたのは、つい最近の話だ。そんな様子を目の前で見ていたのだから、サトシの怒りは当然の流れだろう。

「今泉さんは何も悪くないんだから『辞めないで』って俺は何度も言った。……でも、難しいかもしれない」

 リュウヘイがうなだれる。

「………………………………」

「サトシ、今泉さんのことよろしくな」

「はっ?」

「いや、サトシや平塚さんから『辞めるな』って言って欲しいワケじゃない。今はバイトと関係ない友達と普通に過ごしている方がいいと思っただけ。少なくとも『関係者』の俺はダメだ。これ以上、何か言ったら、今泉さんのプレッシャーになっちゃいそうで……。それにさ、俺、今泉さんに……アッ」

 慌てて口を押さえたリュウヘイの行動を、サトシは見逃さなかった。

「『今泉さんに』何をしたの?」

「ナンデモ………アリマセン」

「リュウヘイく〜ん、あるんだよね!? なんでもあるから、そんな顔しているんだよね!?」 

 サトシは半端ない圧をかける。

「ハイ」

「言ってみろ」

「…………そのぉ、俺、流れで今泉さんに告白しちゃいました」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 目を丸くしたサトシは、仰け反った状態でベンチの端まで移動してしまった。

「サトシぃ、リアクション大きすぎ! 気持ちは解るケド」

 リュウヘイは口を尖らす。

「告っちゃったの?」

「うん、告った」

「何があった?」

 前に『今泉さんを困らせたくないから、絶対に告白はしない』と言っていたのに……。

 リュウヘイは首を空に向けながら呟く。

「あの時の今泉さん、ちょっとヤケになっていたんだよね。自分のことを否定ばかりするし、しまいには『自分の恋心を封印して、相手の幸せ《だけ》を考える人なんて存在しない』なんて言い出すし……。だからサトシの名前を出して反論した。そしたらブレーキが効かなくなって、『俺もです』って告っちゃった」

「……………………で、今泉の返事は?」

「ダメに決まっているじゃん。そんなこと分かっていたよ」

「…………………………えっ?」

 リュウヘイに乾いた笑顔を向けられたが、サトシはどこか納得がいかない。
 
 もしかたらリュウヘイはマナカにとって特別なんじゃないか?……なんて思ってしまったことが数回ほどあったから……。

(やっぱり、俺の勘違いだったのか?)

「サトシ、何ビックリした顔してんの? 当たり前の結果だろ? 今泉さんにとって、俺はただのトモダチ」

「あ、あぁ……そうかもな」

「これで分かったでしょ? 俺と今泉さん……今、ちょっと気まずいんだよ。そんなワケでサトシ、よろしく頼むな。あ、平塚さんにもさり気なく伝えておいて」

 そう言いながら、ベンチから立ち上がるリュウヘイ。

「待てや!!」

 サトシに阻止されてしまったが……。

「な、何!?」

 腕を引っ張られ、再びベンチに戻されたリュウヘイは目を丸くする。

「………………なあ、リュウヘイ」

 サトシの頭に1つの考えが浮かんだのだ。

 「ん?」

「………………………オマエ、今泉のことは完全に諦めたって解釈でいーんだな」

「何だよ今更? 諦めるも何も、俺は最初から期待してなかったって。トモダチになれただけで充分嬉しいんだよ」

「じゃあリュウヘイ、今から俺の話をしっかり聞いてくれ!」

 それを言葉にするのは結構……いやかなりツライけれど。

「う、うん?」

「オマエの話は了解した。今泉のことは俺に任せておけ。平塚もいるから大丈夫だと思う。アイツがバイトに戻れるかどうかは何とも言えねーけど、さりげなくフォローはするつもりだ」

「あ、ありがと」

「その代わり……」

「『その代わり』?」

「リュウヘイは……」

「?」

 サトシはリュウヘイを真っ直ぐに見つめた。さっき以上に鋭い瞳で……。

「リュウヘイはカエデの気持ちに応えてやってくれ。アイツはガキの頃からオマエを好きだったんだよ!!」


 
 その日の放課後、部活を終えたサトシは、カエデの待つ昇降口へと向かった。

「あ、サトシ、お疲れ様」

「おぅ」

 自分たちが偽装カップルになって約4ヶ月。 『契約』という冷たい言葉を使っていたのは、自分自身への戒めだった。

 いつか終わるんだから……と。

 それでも

 彼女の近くにいることが、当たり前のようになってしまった自分がここにいる。

 笑顔で手を振るカエデを見て、サトシは切なくなった。

(修行が足りねーな、俺)

「サトシ?」

「あっ?」

「どうしたの? 元気ないけど?」

「ゴメン、なんでもねーよ。さ、帰るべ」

 サトシはそう言うと、急にカエデの手に触れる。

「えっ?」

 そのまま強引に手を絡ませる。こんなことをしたのは『契約』してから初めてのことだ。カップルとしての最後の『記念』なのか、このあと、とことん傷ついてやろうという『自傷』なのかは、サトシ自身も分からない。

 カエデの手から自分へと温度が伝わる。

 決心が揺らぎそうだ。

「なあ、カエデ、ちょっと時間あるか? バス降りたら、公園に寄りたいんだけど?」

「ん? いいよ」

(俺が勝手に始めた『契約』だから、俺自身の手で終わらせるのが1番なんだ!!)

 カエデと繋いだ手に少しだけ力が加わる。今の気持ちに反比例するかのように……。

(振り回してゴメンな、カエデ)


 
 だいぶ日は長くなってきたが、さすがに18時半の空は真っ暗だ。そして立ち寄った公園は、ライトが2つとも切れかかっていて、園内に光を放つ役割を果たしているとは言い難かった。

 そんな中で「俺達、今日で『契約』を解消しよう」と言われたカエデ。暗がりの中でも彼女が驚いている表情はしっかりと読み取ることができた。

「ど、どうしたのサトシ?」

「いいタイミングなんだよ」

「タイミング?」

「詳しいことは言えねーけど、リュウヘイは今泉のことを完全に諦めている。アイツが、他のオンナに気持ちが移らないうちに、真正面からぶつかってこいや。高校生活はあと1年ちょいだぞ。もう『偽カレシ』と一緒にいるのは時間のムダだ」

「…………………………」

 リュウヘイが最初からマナカ諦めているのは知っていたが、彼女から『NO』を突き付けられたことで、あの2人に『両想いEND』はないとサトシは判断した。

 だったら今しかないのでは!?……と。

「もう『番犬』だって必要ないだろ? 板倉ナナエの力は無くなったんだから。そもそもオマエはしっかり者なんだから、中学時代のペースを思い出せば大丈夫」

「……………………………」

 本当はツライ……ツラくないワケがない。 

「あ、破局理由は、『井原サトシの性格に難があった』とでも言っておけ。多分9割のヤツが納得するぞwww」

「………………………………」

 だけど……今だけは、冗談を交じえて軽く流したい。

 例えあとで惨めな気持ちになるとしても!!

 どうやら自分は、自分が思っていた以上に、この関係にのめり込んでいたようだ。

「カエデ、今のうちにリュウヘイあのバカをしっかり捕まえておけよ。でないとオマエ、また泣くことになるから」

「……………………………」

 偽装なのに、ただの偽装カップルだったのに。

「今のリュウヘイなら、カエデの気持ちに応えてくれるハズだ。だから………」

「サトシ……」

 ペラペラ話すサトシの様子を、ずっと黙って見ていたカエデがやっと口を開く。

「ん?」

「……………サッキカラ……ナンナノヨ?」

 気のせいかもしれないが、カエデが殺気立っているように見える。目がメラメラしているし、肩もプルプル震えだしてきたし……。

「…………ど、どうしたの」

 思わず半歩後ずさるサトシ。

「『さっきから何なのよ』って言ったの!! これで聞こえた!?」

 どうやら気のせいではなかったようだ。そんなカエデは持っていたスクバをサトシの顔面に向けて一発お見舞いした。

「………………痛ぇ」

 姉のナルミから日常的にゲリラ攻撃を受けているので、サトシの防衛力はかなりレベルが高い。しかし今は完全に油断をしていた。

「私はモノじゃない!!」

「…………………………………」

「勝手に『契約』させて、一方的に解消なんておかしいよね!? 私の意思は!? 私のことちゃんと見てた!!??」

「えっ? えっ? えっ?」

 意味が解らず、サトシはただただ目を白黒させることしかできない。

「いくら偽カレシだって、簡単には手を繋がないし、こんな暗い公園には一緒にいない。そもそも4ヶ月も一緒にいるワケない!!」

「……………………………!!!???」

「サトシのバカ!!」

「………………………………」

 カエデの目から涙が溢れ出した。

「サトシなんか大キライ!!!!」

 泣き顔を見られたくないのか、カエデはもう一度スクバを振り回す。今度はそれを片手でキャッチしたサトシは、もう片方の手を伸ばし彼女を自分の胸に抱き寄せた。

「カエデ、落ち着いて」

「サトシのカッコつけ野郎! 4年生まで私より背が低かったクセに。卒業まで牛乳飲めなかったクセに! 未だに蜘蛛が苦手なクセに!!」

「う、うんディスって構わないけど、マジで落ち着こうか?」

 サトシは両手でカエデを包む。

「…………………バカ」

「うん、俺、本当にバカだ」

「大バカだよ」

「うん、大バカだから教えて欲しい。カエデがさっき言っていたこと、そのままの意味で受け取っていいの? 俺と4ヶ月一緒にいた理由って、オマエも………オマエも俺のこと……。そ、それからリュウヘイのことは?」

 カエデに「落ち着け」と言っておきながら、自分の心臓は爆発寸前だ。

「知らない」

 冷たい言葉とは裏腹にカエデも自分の背中に手を回してきた。

 もう確認する必要はない。

「ゴメン……カエデ」

「だから知らない」

 薄明るいのライトが、優しい光で2人を照らす。団地の中にある小さな公園で、今《本物》のカップルがひっそりと誕生した。



〘……いやいやサトシぃ、そもそも俺は『うん』なんて返事してねーからな。オマエはあのセリフの後で、『じゃあ考えてくれよな』って言い残して、さっさと教室に戻ったじゃねーか〙

「ハイ、ゴモットモデスネ」

 帰宅したサトシは、すぐにリュウヘイに電話をかけ、『カエデと正式に付き合うことになりました。あの話はなかったことにして下さい』と伝えた。己の暴走を素直に認めたサトシは、自分史上最大の低姿勢でリュウヘイと会話をしている。

〘まあ、カエデの気持ちにはビックリしたけど〙

「…………………………」

〘ずっと近くにいたのに、全然気が付かなかった。ひどいな俺は〙

 スマホ越しにリュウヘイのすまなそうな気持ちが伝わってくる。

「俺が言うのも変だけど、それは気にするな」

〘サンキュー。そういや俺にバラしたこと、カエデは気づいてないの?〙

「ツッコまれるのは時間の問題だと思ってる」

 おそらく、またスクバで殴られるに違いない。完全に自分が悪いのだから、おとなしく殴られようと思っている。

〘でも、サトシ〙

「ん?」

〘良かったな。おめでとう〙

「サンキュー」

 素直な気持ちが口から飛び出す。

〘カエデと付き合っても、今泉さんのフォローはできるだろ? 引き続きよろしくな〙

「今泉か…………」

 少しだけ間が空いた。

〘サトシ?〙

「リュウヘイ、今泉のことは諦めても、アイツにバイトを続けてもらうことは諦めていないんだよな?」

〘うん、勿論〙

「要は『荒川さん』の破局原因をハッキリさせればいーんだろ?」

〘へ? どうやって?〙

「本人に聞けばいいと思わね?」

〘『本人』って……荒川さん?〙

「他にいるか? 真相は本人にしか分からねーだろ?」

〘普通、初対面のヤツにそんなデリケートな情報を教える!? そもそもどうやってコンタクト取るんだよ!?〙

「今泉の名前出せば協力してくれるかもしんねーだろ?」

〘う、うん。もしかしたら……だけど〙

「それに!」

〘『それに』何?〙

「それに俺……『荒川さん』の家なら知っていますが何か?」

 サトシは口元をニヤリと動かした。

    

      《8》↓に続きます

 
🌟マナカがストーカーになってしまった(笑)エピソードはこちらです↓


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