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人材育成は植物に学べ

どうも、吉崎です!
毎月第3火曜日に開催しているオンライン勉強会「地頭アップデートジム」シリーズです。
今回は、2025年10月21日に開催した内容の一部をご紹介します。

「地頭アップデートジム」って何?という方はコチラの過去記事をご参照ください。


子育ての悩みあるある(具体的事例)

「具体⇄抽象」のスタートとして、まずは具体的事例をご紹介します。

私は2025年現在、小学4年生と1年生の二人の子育て真っ最中ですが、まぁ悩みは尽きません。
一つ解消しても次から次へと悩みが湧いてきます。(もちろん、それと同じくらい喜びや楽しみもありますよ)
その悩みのカテゴリーの中に「他人と比較してしまう」というものがあります。


  • 上の子は○歳の頃には言葉を話してたのに…

  • Aちゃんはみんなと仲良く遊んでるのに、うちの子は本(ゲームなど)ばっかり…

  • お隣の子はもう九九を全部覚えたのに…

  • 同じ学年なのに、Bくんは運動が得意で活躍している…


どうでしょうか?
兄弟姉妹と比べたり、友達と比べたり、同年代の子と比べたり、、、。もしかしたら、全部当てはまるという方もいるかもしれませんね。
私もですw

ここからは、私の尊敬する教育者の石田勝紀先生のお話を借用させていただきます。

石田先生は、この「他人と比較してしまう」という悩みは、同質化を是とした教育の問題だとおっしゃっています。
つまり、「いい学校に入るべき」、「テストで高得点を取るべき」、「みんなと仲良くするべき」などといった標準値、偏差値、学校教育システムなどの「基準」や「べき論」に合わせるように、親や先生は子どもたちを「修正」してしまうのです。

花に例えて考えてみる(視点の転換)

これを花に例えるとどうなるか。

「タンポポにヒマワリの花を期待し続け、咲かないとがっかりする」

タンポポとヒマワリ、どちらが優れているということはなく、それぞれに独自の価値と美しさがある。そもそも比較すること自体、不毛。
なのに、「大きい花が良い」という「基準」を勝手に当てはめて、タンポポに対してヒマワリの花が咲くように水やりをしたり光を当てたりし続け、咲かないとがっかりしてしまう。

「じゃあ、どうする?」ということなんですが、石田先生は次のようにおっしゃっています。

どんな花が咲くかは、種のDNAで決まっている。
人間も同じで、その子固有の才能、能力が必ずプログラミングされている。
なので、親や大人がやることは、その子の持つDNA(長所)は何なのか、どんな“花”が咲くのかを楽しみにしつつ、芽が出やすく、根がしっかり張れる“土壌”を整えること。

note「読むMama Cafe」より

ちなみに補足ですが、ここで言う「才能」とは、努力を努力と思わない領域のことです。言い換えれば、「向いていること」ではなく「続けられること」。続けられる理由の中には、必ず“こだわり”があるので、そこに焦点を当てるということです。

人材育成は植物に学べ(抽象化)

この話を聞いた時、私は以下の図のようなイメージをしました。

過去に研修や本で、同様の話を聞いてすごく納得したのでイメージが強く残っていました。

まず、植物を「育つための要素」と「構成する要素」に分けて考えます。
育つための要素には、光、空気、水、土、温度などがあります。
構成する要素は、根、茎や幹、花や枝葉と大きく3つに分類します。

これを人に当てはめてみると、
育つための要素には、食事、学びの環境、言葉、愛情、向上心、指導者など様々ありますが、ここでは割愛します。

今回注目したいのは、構成する要素です。
根を、才能、経験、探究心、自己肯定感、地頭など
茎や幹を、強み、長所、自信など
花や枝葉を、技術、知識、資格など
と捉えてみます。

これをさらに、土の下(根)と土の上(茎や幹、花や枝葉)の二つに分けると、土の下は内的キャリア(履歴書には書けない部分)と、外的キャリア(履歴書に書ける部分)に分類することができます。

次に、植物の成長と人の成長を重ねてみます。

植物が、大きく育ち、大輪の花を咲かせたり、立派な枝葉を茂らせるためには、広く深くまで根を張る必要がありますよね。

人も同じです。
技術や知識、資格などを手に入れるためには、才能だけではなく、様々な経験や学ぼうとする探究心、基礎学力や考える力などの地頭が必要です。
パソコンやスマホに例えるなら、根はOSで、花や枝葉はアプリです。
古いOSには最新のアプリが入らないので、OSのアップデートが必要なのと同じ原理です。

吉崎のキャリアで考察してみる(転用)

では、この人材育成は植物に学べという抽象化した本質を、私のこれまでのキャリアに当てはめたらどうなるかを考察してみました。

社会人になって最初の10年間は、土づくりの時期だったと思います。
社会人や市職員としての“いろは”を学んだ時期です。
特に、企画調整課で市の最上位計画である長期計画の策定に携わったり、毎日のように部長や課長といった先輩方の政策論争を聞いていたのが、知らず知らずのうちに自分の中に蓄積されていったのが良かったのだと思っています。

種まきとも言えるシフトチェンジのきっかけになったのが、人材マネジメント部会でした。
詳細は省きますが、全国から集まった公務員仲間との対話は本当に刺激的でした。
それまでの私は、「公務員とは縁の下の力持ちであり、黒子に徹するべき」と思い込んでいたので、自分の意見を堂々と発言する公務員がこんなにもたくさんいるのかと衝撃を受けたのを今でも覚えていますw

発芽に当たる時期で、はっきりと自分の強みを認識したのが信用金庫への2年間の派遣でした。
ここでは、プレゼンや司会、ファシリテーションをする機会がとにかく多かったのですが、もともと「人前で話すのは、得意だし好きだな」くらいの認識しかなく、それが自分の強みだとは思っていませんでしたw
しかし、この2年間の派遣で「この強みは自分の武器なんだ!」とはっきり認識したことで、なんとなく殻を破れた気がしています。

自分の強みが認識できると、次はそれをどう活かすか、その武器を活かして何をするか、という段階に移行しました。
それが結果的に、根を張り、茎や幹を伸ばすことにつながった気がしています。
この時は、ふるさと納税の立ち上げを一人でやっていたことと、プロボノ活動をきっかけに業務外での活動を本格化させたことがキャリアに大きな影響を与えたと思います。パラレルキャリアを本格的に意識し始めた時期です。

そして現在ですが、課長になってからは裁量の範囲が広がったことで、より仕事の幅も人脈も増えたと思います。大学など外での講演や研修講師など、強みを活かした仕事が増えたことも嬉しい限りです。
同時に、業務外の活動もオンライン市役所の庁内放送「オモイをカタチに研究所」でのパーソナリティや、公務員コミュニティでの講師、公務員向け専門誌などへの寄稿など、着実に幅が広がってきました。

ただ、「上から下は見えるが、下から上は見えない」の原則の通り、過去のことは「アレが種まきだったな」とか「コレが発芽だったな」とか分かりますが、現在のことはまだなんとも判断しようがないので、「つぼみの段階なのか、開花してるのか、分かりません」とお話ししたところ、参加者の皆さんからは、

「いやいや、吉崎さんはとっくに咲き誇ってますよw」

と言われましたw w w
そうなんですね!?でも、複数の方がそうおっしゃるなら、きっとそうなんでしょうw
なので、私も認識を改めて、これからは花を咲かせるのではなく、大樹になることを目標にしていきたいと思いますw

参加者の皆さんの意見

ということで、この後は参加者のみなさんと10分くらい意見交換しました。
感想なども含めて様々なご意見をいただきました。

・花を咲かせるための下積み時代って、自分はいつだったかな?
・その下積み時代をどうやって乗り越えてきたか?
・他の人のキャリアでも振り返ってみたら面白そう
・外部に出ることの大切さや自分のキャリアを振り返ってみることの大切さを感じた
・未来はわからないけど、考えることが大切
・子育てはどうしても比較してしまうが、比較をやめると楽になることが分かった
・兄弟姉妹でも比較してしまうが、その子の強みを見つけてあげて、その子に合った環境で育てていきたいと感じた
・今の人材不足の中での採用は、土づくりをする余裕はなく、もはや良さそうな苗を探して植えているような状態だと思った
・本来もっと若い時にやっておくべき土づくりなどができていないまま、管理職になってしまったが、前向きに捉えることができた

たくさんのご意見ありがとうございました!

自分なりのまとめ

今回は「人材育成は植物に学べ」というテーマで話題提供をしましたが、自分のキャリアにも、子育てにも、人材育成にも、「人を育てる」という文脈のものには幅広く通用する概念だなと改めて感じました。

実は過去にも、自分のキャリアの振り返りで同様の記事を書いたことがありました。

今回は、以前より深く理解できたと感じていますし、これを基に、中央大学で公務員志望の学生さん向けにお話もさせていただきました。
その時の記事は、また別の形で公開されると思いますので、お楽しみに〜。

今回の収穫としては、自分はもう花が咲いている状態だと認識できたことが大きかったですね。
なぜなら、「これからは大樹を目指す」という目標の再設定ができたからです。
みなさんもよかったら、ご自身のキャリアの振り返りをしてみてください。
意外な発見があるかもしれませんよ?

以上、地頭アップデートジムの事例紹介でした。
次回は、11月18日に開催した「SECIモデルと守破離の共通点とは?」を紹介します。
かたじけない!

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