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SECIモデルと守破離の共通点とは?

どうも、吉崎です!
毎月第3火曜日に開催しているオンライン勉強会「地頭アップデートジム」シリーズです。
今回は、2025年11月18日に開催した内容の一部をご紹介します。

「地頭アップデートジム」って何?という方はコチラの過去記事をご参照ください。


SECIモデル(具体的事例)

今回は、具体的事例とは言いながらも、一般的化されたSECIモデルの紹介からです。

きっかけは、2025年11月9日に開催された「関東自主研サミット2025」に参加した際に、スペシャルスピーカーの濱松 誠 氏(一般社団法人ONE JAPAN代表理事)がSECIモデルの話をされていたことでした。

参加者の皆さんの熱量が高くて心が燃えました!

SECIモデルとは、経営学者の野中 郁次郎 氏が提唱した暗黙知と形式知をグルグル回すことで、相互作用が発生し新たな知識が創造されるという理論モデルです。

図示するとこんな感じ

共同化(暗黙知→暗黙知)

まずは、左上の「共同化」からスタートします。
ここでは、観察や模倣、対話や共感を通して、個人から個人へ暗黙知の伝達(移動)が行われます。
例えば、師匠から弟子へ、職場で言うとOJTなどで先輩から後輩へ、師匠や先輩の頭の中にある知識や技術が伝達されます。

表出化(暗黙知→形式知)

次に「表出化」では、師匠や先輩から伝達された暗黙知を言語化・見える化して形式知に変換します。
地頭アップデートジムで言うと、具体的事例を抽象化・一般化する作業に該当しますね。
なので、ここはまだ個人の領域内です。

連結化(形式知→形式知)

「連結化」は、形式知と形式知を組み合わせて新たな形式知を生み出す過程です。
例えば、報告書やマニュアルなどを作成することが該当します。
これにより、個人から組織へ形式知が共有されることになり、組織全体でシステム化やデータベース化され、新たな形式知となります。
地頭アップデートジムで言うと、話題提供して参加者に共有している段階ですね。

内面化(形式知→暗黙知)

最後は、形式知を暗黙知に変化させる「内面化」です。
先ほどの「連結化」で生み出された報告書やマニュアルを読んで、別の個人が実践したりシミュレーションしたりする段階です。
これにより、組織から新たな個人へ形式知が移動し、個人の中で消化されることで暗黙知になっていきます。
地頭アップデートジムでいうと、話題提供を受けて、参加者同士で意見交換しながら自分事に転用していく過程ですね。

こうして個人の中に新たに生まれた暗黙知を、また別の誰かに伝えていく「共同化」の段階に戻ります。
このように螺旋状にグルグルと暗黙知と形式知を回しながら、知識が積み上がっていく過程をSECIモデルと呼んでいます。

守破離(具体的事例)

さて、続いてもう一つ具体的事例をご紹介します。
といっても、これまた抽象的な概念なので、今回は抽象概念の組み合わせになりますw

みなさま、「守破離」ってご存知でしょうか?
日本の茶道や武道などの芸事における師弟関係のあり方の一つで、修業における過程を示した教えのことです。

元々は、『利休道歌』という千利休の教えをわかりやすく、覚えやすいように、和歌にしたものの中にある句の一つのようです。

規矩(きく)作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな

千利休『利休道歌』より

規矩というのは、人の行動の規準となる手本のことです。
そういった手本や作法を「型」と呼びます。

つまり、「守破離」の「守」とは型を守ること、「破」とは型を破ること、「離」とは型から離れることを指します。
(「型破り」の語源もここから来ているようですね)

「本を忘るな」の「本」とは、型の中にある本質や根源的精神のことを指しています。

アート思考(具体的事例)

さらに、この「守破離」を深掘りした概念が、株式会社uni‘que(ユニック)のCEOである若宮 和男さんが提唱する「アート思考」です。
若宮さんは、「守破離」の概念をわかりやすく図式化しています。

「ハウ・トゥ アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」より

一番左の「守」の段階は、型がみんなに見える(分かる)ように一般化・抽象化されたロジカルな段階です。
他人に伝えやすい状態とも言えますね。
したがって、3人称で語られます。

次に、型を破る段階になると、徐々に自分なりに変化・進化して行きます。
ここは、一部の人に見える(分かる)ようなデザインの段階です。
したがって、2人称で語られます。

そして、いよいよ型を離れオリジナリティを纏うと、自分だけにしか見えない(分からない)アートの段階に入ります。
自分にしかわからない領域なので、1人称で語られます。

この3段階を経ることで、型がまるで鉛筆を削るように研ぎ澄まされていきます。
ここでの大切なポイントは、千利休が言っていた「本を忘るな」の部分が、鉛筆の芯にあたる部分です。(下図参照)

「ハウ・トゥ アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」より

この研ぎ澄まされた鉛筆の芯の先端が、世の中の常識や既成概念などの壁に風穴を開けます。
すると、初めは自分起点の一人称で語られていたアートの段階から、少しづつ共感を得て二人称になり、やがて3人称で語られる共通理解(新たな常識)へと進化して行きます。
例えていうなら、初めは詩(ポエム)だったものがコピーライティングになり、やがて説明文になる感じ。
製造工程で言えば、DIYからプロトタイプになり、最後は量産されるような感じです。

要するに・・・(抽象化)

この若宮さんの提示した「守破離」の流れ、1人称から3人称に変化していく過程は、まさにSECIモデルの暗黙知と形式知を回す過程と同じですよね?

そして、地頭アップデートジムで鍛えている
具体 ⇄ 抽象(本質) → 転用(具体)
と同じですよね!?

だから、地頭アップデートジムって理にかなってますよね!?

はい、今回はこれが言いたかっただけでしたw
なので、今回は転用はありませんw
かたじけない!!

参加者の皆さんの意見

ということで、この後は参加者のみなさんと10分くらい意見交換しました。
感想なども含めて様々なご意見をいただきました。

・関東自主研サミットに参加していたので、SECIモデルが気になっていたが、どういうものなのかがよく分かった
・グループ内でSNSやAIの進化が早いという話にもなったが、AIに頼り切っていると地頭が衰えてしまうのではないかとの意見が出た
・SECIモデルは組織で使われるものというイメージがあったので、個人に当てはめたのが面白かった
・アート思考の円錐の立体的な図がとても分かりやすかった
・映画「国宝」はまさに歌舞伎という芸事の世界で、徹底的に型を守るという守破離の守の部分に特化した世界観が印象的だった
・仕事に置き換えると、具体を抽象化せずに具体のまま(言われた通りに)やってしまう方が楽だったりもする
・一方で、そもそも論が好きな人もいて、仕事の意味や本質を見出すことに価値を感じる場合もある
・SECIモデルも守破離も、個人でも組織でも応用できる話だと思った
・どちらも断片的な知識しかなかったので、理解が深まった

たくさんのご意見ありがとうございました!

自分なりのまとめ

今回は「SECIモデルと守破離の共通点」というテーマで話題提供をしましたが、手前味噌ではありますが、地頭アップデートジムをやっている意味とか価値みたいなものを再確認できたなぁと思いました。

継続していくことで知識を積み上げて、地頭もしっかりアップデートしていこうと決意を新たにしました!

以上、地頭アップデートジムの事例紹介でした。
次回は、「モチベーションの上げ方」です。
それでは、また次回をお楽しみに〜。

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