デカいは正義だ
どうも、吉崎です!
毎月第3火曜日に開催しているオンライン勉強会「地頭アップデートジム」シリーズです。
今回は、2025年9月16日に開催した内容の一部をご紹介します。
「地頭アップデートジム」って何?という方はコチラの過去記事をご参照ください。
今回のテーマ:「デカいは正義だ」(抽象)
オーソドックスな型としては、「具体的事例 ⇄ 抽象化 → 転用(具体化)」という流れなのですが、この回では「デカいは正義だ」という既に抽象化されたテーマからスタートして、具体化して検証してみることにしました。

人は大きいものに惹かれる!?(具体化)
みなさんも圧倒的に大きいものを目にした時、ワクワクしたり感動したりすることが何度もあったと思います。
例えば、今年(2025年)大阪万博に行かれた方であれば、世界最大の木造建築物である「大屋根リング」を見て心が躍ったと思います。
私は学生時代のエジプト旅行で目にしたピラミッドや石像など、巨大なものの数々に圧倒されました。
他にも、「デカいもの」と言われてスグに脳裏に浮かぶのは、なぜか名古屋の名鉄百貨店の「ナナちゃん」というマネキン?ですw
あとは、テレビや雑誌でよく見る「デカ盛り」なんかもありますよね。何度見てもギャル曽根さんの食べっぷりには驚かされます。
中には、雄大な大自然を目の前にした時に、「自分はなんてちっぽけな存在なんだろう」とか思って悩みが吹っ飛んだ、なんて経験をしたことがある人も少なくないかもしれません。
抽象化してカテゴライズしてみる
そんな具体例がいくつも思い浮かぶということは、どうやら「デカいは正義だ」も間違ってはいなさそうですよね。
これらの具体例をまた抽象化してカテゴライズしてみると、こんな感じです。

生物学的・本能的側面
人類の生存本能という側面では、体が大きい方がより力が強く、自分だけでなく仲間を守ることもできる(集団の維持)などが考えられます。
また、獲物や食料なども大きい方がより豊かであると思えますよね。
心理学的側面
先ほどの具体例にあった、大自然(山、海、空、災害、宇宙など)などは畏敬の念を抱きますし、それゆえ時には信仰の対象にもなったりします。
大仏などの様に、神仏の偉大さを表すためにより大きな像をつくるということも行われてきました。
そんな途方もなく大きな存在に守られていると思うことで、安心感も生まれますよね。
文化・社会的側面
ピラミッドや古墳などのお墓、お城や宮殿などは、時の権力者の力と富を誇示するためにより大きく作られていましたし、大きさを比べるというのは誰にとっても分かりやすいですよね。たとえ教養が無くても、文化が違っても、ひと目で分かるというメリットがあります。
また、以下に示す様に、物理的な大きさ以外にも「デカいは正義だ」と言えそうなものはたくさんありますが、具体的な説明は割愛します。

クリティカルシンキングしてみる
さて、どうやら「デカいは正義だ」は正しそうですが、もう少し理論を強固にするために、ここでクリティカルシンキングをしてみす。
デカいの反対に「小さい」は正義になるのか?を考察してみます。

小さいが正義になりうる代表例として、家電や電子機器があると思います。
スマホやPCなどは、どれだけ小さく、軽く、薄く、細くなどできるかを競って開発されてきました。
また、ミニチュアアートなどは、どれだけリアリティを維持したままその世界観を凝縮できるかが評価の一つになっているように思います。
あとは、エネルギー消費や環境負荷、反応速度などの効率性を求められるものや、分子や量子などの様な科学の世界も「小さいは正義だ」に該当するかもしれません。
思いついたのがこれだけだったという私個人の限界はあるかもしれませんが、やはり「大きい」に比べると事例も少ないですし、小さいことのスゴさがちょっと分かりにくいものや伝わりにくいものが多い気がします。
デカい目標設定してますか?(転用)
さて、ここまで「デカい(小さい)は正義だ」という抽象的なテーマを深掘りしてきましたが、これを自分事に転用するにあたり、少し方向性を絞ってみようと思います。
デカいが正義なのであれば、組織も個人もデカい目標に向かって進んでいくのが自然だと思ったので、「あなた(あなたの組織)はデカい目標設定をしてますか?」という問いを参加者のみなさんに投げかけてみました。

企業や政府は、デカめの数値目標を設定している様に思います。
特に企業の場合は、指標もたくさんありますし、比較的「大きい or 小さい」が分かりやすい指標も多いと思います。
政府の場合は、日本全体のことなので、私たち個人からするとデカい目標になります。なので、感覚的にはちょっと分かりにくいかもしれませんが、
「2030年までに訪日外国人旅行者数6000万人、消費額15兆円を目指す」
などの様に、各分野でデカめの数値目標が設定されている様に思います。
企業や政府と比較すると、市町村レベルではあまりデカい数値目標を設定している事例は少ないように感じています。
武蔵野市の場合は、デカいというよりも堅実な・現実的な数値目標を設定していることが多いです。
決して目標がデカければ良いと言っている訳ではありませんので、誤解のない様にしたいですが、個人的にはそこに夢があるかどうかが重要だと考えています。
冒頭で述べたように、ワクワクや感動が伴っているからこそ「デカい」が夢や憧れになるのだと思います。
参加者の皆さんの意見
ということで、参加者のみなさんと10分くらい「夢のあるデカい目標設定」について意見交換しました。
感想なども含めて様々なご意見をいただきました。
・アウトプットとアウトカムがあるが、アウトカムは数値化しにくい
・“大きい”と“小さい”の物理的イメージが、ひと目で分かる動画があるので、後で共有する
・KPIはKGIがあって設定するもの
・EBPMは元々、医療分野から出てきた発想で、行政にも取り入れられる様になってきたが、都合の良い数値を持ってきがち
・抽象度が高い話なので、自分事に落とし込みやすい。職場ではあまりこういう話をしないので新鮮だった
・あまり考えたことがなかったが、意識して働くことで働き方も変わってくると思った
・マクロとミクロの視点の変化が、地頭のアップデートには有効だと感じた
自分なりのまとめ
今回は「デカいは正義だ」というテーマで話題提供をしましたが、個人的には「そこに夢があるかどうか」が重要なんだという結論に至りました。
途方もないデカさを目の当たりにする分にはいいのですが、それを目標に置き換えた場合、あまりにも分不相応な目標はむしろモチベーションが下がりかねません。
短期的な目標であれば、少し背伸びするくらい、長期的な目標であれば、それを達成した場面をイメージした時にワクワクするかどうかがポイントなのではないかと思いました。
ドラゴンボールの孫悟空も強敵であればあるほど「オラ、ワクワクすっぞ!」って言ってますもんねw(←どんなまとめだよw)
以上、地頭アップデートジムの事例紹介でした。
次回は、10月21日に開催した「人材育成は植物に学べ」です。
かたじけない!
