10313冊あっても、生活に合わなくなったら「疎遠」になる。電子書籍は「資産」ではなく「利用権」だった話。
要約:
BOOK☆WALKERで10,313冊の電子書籍を購入していた私が、なぜ小説だけをKindleに移行したのか。
「聴く読書」という生活スタイルの変化が、電子書籍との付き合い方をどう変えたかを記録した。
本文
正直に書くと、私はKADOKAWAが運営している電子書籍「BOOK☆WALKER」にかなりの金額を投資している。
正確な金額はもう分からないが、冊数だけは確認できた。
10313冊。

漫画、小説、ラノベ、実用書。
気づいたら、それだけの本が電子の本棚に積み上がっていた。
だから、「Kindleへ移行する」という判断は簡単ではなかった。
むしろ、相当引きずった。
それでも私は今、小説を読むメインの場所をKindleに移している。
1万冊以上の蔵書を持ちながら、なぜ、あえて「別の本棚」を使い始めたのか。
その理由と、今の心境を残しておく。
これは、特定のサービスへの不満ではない。
生活スタイルが変わった時、
「電子書籍という利用権」との距離感がどう変わるのかという、個人の記録である。
ブックウォーカーと「疎遠」になった理由
誤解のないように書いておくが、私はブックウォーカーが嫌いになったわけではない。
今でも漫画や図鑑など、視覚的に楽しむ本はブックウォーカーで読んでいる。
アカウントも健在だし、読む権利も手元にある。
ただ、「小説、実用本」だけは、距離を置くことになった。
私は現在、目で読むのではなく、
iPhoneの読み上げ機能を使った「聴く読書」をメインにしている。
正確に言えば、ブックウォーカーでも「聴く」こと自体は不可能ではない。
iOSの標準機能である
「画面の読み上げ(スピーチコントローラ)」を呼び出し、
画面上の文字を読ませることはできる。
(※画面上に黒い再生パネルを浮かべて読む機能だ)
しかし、私の環境では実用にならなかった。
使っているのは iPhone SE。
この「スピーチコントローラ」での再生は、
あくまで画面に表示されている文字をなぞっているに過ぎない。
そのため、画面が消えたり、他のアプリを触ったりすると、
すぐに音声が止まってしまう。
読める本は、確かに読める。
だが、「ながら読書」には耐えない。
皿洗い中、移動中、
ポケットに入れたまま聴き続ける。
そういう使い方をすると、すぐ止まる。
この「すぐ止まる」という一点が、今の私には致命的だった。
機能はある。
だが、生活の中では成立しない。
その結果、私はブックウォーカーでは
小説や実用書を「購入候補から外す」ようになった。
電子書籍の本質は「そこに行かないと読めない」こと
ここで、電子書籍ユーザーなら誰もが知っている現実にぶつかる。
ブックウォーカーで買った小説は、他の場所には移せない。
私はよく「Kindleに移した」と言っているが、
正確には、本を移動させたわけではない。
移せないのだ。
ブックウォーカーで買った本は、
ブックウォーカーのアプリでしか読めない。
私たちが買っているのは「本そのもの」ではなく、
「その書店で読む権利(利用権)」だからだ。
生活スタイルが変わり、
「この環境では快適に読めない」となった瞬間。
その本は、データとして存在し、権利もあるのに、
事実上の「休眠状態」になる。
• ブックウォーカーの中に、読みたかった本がある
• でも、今の生活(聴く読書)では読めない
• でも読みたい
だから私は、Kindleで同じ本を買い直すことにした。
結果として、同じ本を二重に買っているものも少なくない。
もったいないと思う。
数百万円積み上げた資産が眠っているような感覚にもなる。
それでも、
「本棚に眠る1万冊」より、「今すぐ聴ける1冊」の方が、
今の私には価値がある。(今は)
結論:手放したのではなく、住み分けた
これはブックウォーカーが悪いという話ではない。
アプリの仕様や、私の端末(iPhone SE)との相性の問題もあるだろう。
ただ、この経験で痛感したのは、
「電子書籍は、生活スタイルとセットである」ということだ。
紙の本なら、老眼鏡をかけて読むこともできるし、
誰かに譲ることもできる。
だが電子書籍は、
プラットフォームやデバイスとの相性が崩れた瞬間、
アクセス頻度が激減する。
だから私は決めた。
• 漫画・図鑑(目で見るもの): これまで通りブックウォーカー
• 小説・実用書(耳で聴くもの): 止まらないKindle
10313冊を手放したわけではない。
ただ、今の私の生活リズムには合わなくなったため、
小説に関しては「疎遠」になった。
それだけの話だ。
いつかまた、目で読む生活に戻ったら、
あの巨大な本棚に帰る日も来るかもしれない。
【関連記事】
▼ そもそもなぜ「聴く読書」が必要になったのか(リハビリ編)
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートをお願い致します。
サポートして頂いたお金は本の購入に使わせて頂きます。
サポートして頂けると「お前はこの世に居て良いんだよ」と勝手に解釈してメチャクチャテンションが上がります。