リハビリ(331日目):高知旅行記③
自分で決めたくせに、先に書く内容を決められると
書く気が全然出なくなってくる、旅行記3日目。
前回はこちら↓
この旅行が終わってからすぐに、
両目連続でウイルス性急性結膜炎になり目が開けられなくなった。
ようやく治ってきたと思ったら、子供がインフルエンザに。
十中八九、高知での悪業の因果だと思うのだが、
どの行為や思いがそれを引き起こしたのか
わかりましたら是非教えてください。
●馬路村
道沿いの「九条は宝」の看板に一礼したのち、
今日は馬路村へと向かう山道に入っていく。
馬路村。
深い山に囲まれた人口649人の「ユズの村」。
村は2つの隔離された集落で構成されている。
本当に小さいコミュニティだ。
私の勤務先や子供の通う小学校の方がよっぽど大きい。
スーパーのポン酢コーナーにはよく馬路村のポン酢が置いてあるので
以前から存在は認識していたが、名前以外は何も知らなかった。
かつては、海岸部から山村までの大規模な森林鉄道が走り
広大な山を基盤とした林業で栄えていたが、
林業の衰退と共に村はユズ加工に切り替える博打をして成功。
平成の大合併にも乗らず、単独の村として生き残っている。
村の伝説的農協職員・東谷さんの記事を読むと凄いドラマである。
●琴ヶ浜かっぱ市
村に向かう道中「残念な施設だが焼きドーナツが驚異的に旨い」
とクチコミに書いてあったのが気になりすぎて立ち寄った。
車の中で待っていたので、かっぱがいたかどうかは知らない。
進次郎でないが、焼きドーナツは、焼きドーナツだった。
期待値が上がっていたからと言うよりも、
私が甘味の優劣が全く判らないタイプの人間だからだと思う。
●魚梁瀬ダム
山道に入っていき、まずは遠い方の集落・魚梁瀬(やなせ)地区を目指す。
細く曲がりくねった山道を上っていくが、全然対向車がこない。
どんどん山は深くなっていく。携帯の電波はとうに通じない。
途中に立派なダムがあったので高台から見学した。
魚梁瀬(やなせ)ダム。
戦後の電力需要の高まりに対応するため作られた
高さ115mのロックフィル型ダム。
同形式としては西日本最大。
ダム建設に伴い、森林鉄道の軌道が水没し、
住民の生業である林業が壊滅すること、
そして魚梁瀬地区の大半はダムに沈んでしまうことから、
地元は強固に反対したようだが、
長期間の交渉に寄り、ダムは建設され、
住民は高台に移転した。
生業の変更、沈んだ村、補償と交渉。
そこまでダム好きではないのだが、
土木技術に加えて、背景の人間ドラマを知ると味わい深い。
●森の駅やなせ
森林鉄道の軌道はダム建設により失われたが、
各所に隧道や鉄橋は残されている。
ダムに沈んだ住民は高台に集団で移転し、
それがいまの魚梁瀬地区と呼ばれるエリアだ。
そこには「森の駅やなせ」という施設があり、
森林鉄道の軌道が保存されている。
さらに日曜限定で鉄道運転体験ができるというので訪れたのだった。
鉄道の運転体験が1,500円でできるのはお得だ。
長男にやらせたが、辺鄙な場所にあるからなのか客がいない。
終わった後も列車の前で記念撮影などをしていたのだが、
その時になって一人の不審なおじさんが列車の周りをウロウロしだした。
地元の人かと思ったが、動きがどうもそうではない。
スクーターで1人でここまでやってきていたようだ。
不審に思いながらも、帰ろうと車に乗り出発しようとしたら
おじさんは窓口に行き、チケット買っていた。
たぶんおじさんも運転したかったのだと思う。
子供の夢を壊さない礼儀正しき鉄っちゃんだった。何の礼儀かしらんが。
おじさんのスクーターのナンバープレートには神戸と書いてあった。
●本日のホテル(3泊目)
もう一つの集落・馬路地区にある
村唯一の宿泊施設に否応なく向かう。
日本昔話のような絵と方言が印象的だ。

どことなく、「南馬宿村」の空気を感じないでもない。
「馬」も共通しているし。
村の名誉のために書くが、
馬路村はホスピタリティ溢れる良い村だった。
しかし、私は表面しか見ていないので実際はどうかわからない。
実はその裏で、毎月数件の村八分が発生しているのかもしれない。
私は作品のテーマとして、閉鎖的なコミュニティにおける
暴力や圧力といったものが好きな傾向があるのだが、
その可能性を感じさせてくれる環境ではあった。
●インクライン
宿の目の前に、水力で動くインクライン(傾斜鉄道)があった。
京都・蹴上にもインクライン跡はあるが、実際に乗るのは初めて。
これも日曜だけ乗れる。
我々家族と巨体の香港人女性2人と同乗。
この人数と巨体を水力だけで動かせるのかと思ったが、
水を抜いて、急斜面をゆっくりと登っていく。
頂上まで着くと、水を入れてまたゆっくり下っていく。
水の出し入れだけで運転しているおじいさんは
運転をやってくれる人が誰もいないと嘆いていた。
もしかしたら村八分にされているのかもしれない。
何も言えずその場を去った。
●馬路温泉
温泉はシンプルな作りだったが、とろとろの湯で満足度は高かった。
風呂上がりに100円入れてマッサージチェアをしていたら
さっきの巨体香港人の片割れの姉ちゃんがやってきて
私と二人並んでしばしの間揺れていたのがいい画だったと思う。
超久しぶりにコーラを飲んだ。
夕食後に外に出たら満天の星空だった。
周りに光源は何もなく、空気は澄み渡っている。
家の近所ではそうそう見られない星空を見せるために子供を連れだしたが
長男はロクに星空を見ずに、私の星座表アプリの画面を見て
地面の下に太陽がある!と興奮していた。
4日目に続く。
※作り置き(290週目)
・プーレ・オ・コニャック
・バターナッツ南瓜のグリル
・ポルチーニ茸のポタージュ
・鶏肝バルサミコ煮
・冬瓜そぼろあんかけ
・鰆味噌山椒チーズ
・ほぼかに玉
・牛タンブロッコリー
・赤こんにゃく煮
今週はいつもよりオサレな献立になってしまった。
上3つは初めて作るメニュー。時には攻めの姿勢もいるよな。
ポルチーニを初めて買ったが思ったより高かった。
プーレ・オ・コニャックはブランデーを沢山使うが、
味見をしたら結構ブランデーの味がした。
子供に食べさせても良いのだろうかと思うが
インフルエンザの息子にも食べさせるしかない。
