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お土産はいりません。ひとつだけ、お願いがあります。



こんにちは。

旅好きな僕ですが、今回は旅行の話しでなく、
お土産の話しです。

途中にクイズがあるのでやってみてほしいです。


「お土産はいりません。ひとつだけ、お願いがあります。」

そう伝えると、少し驚かれることがあります。

でもこれは、遠慮でも気遣いでもなくて、
僕なりに考えた「一番いいお土産のかたち」です。

お客様から、たびたびお土産をいただくことがあります。本当にありがたいことです。

僕は、誰かにお土産をお願いすることは、
ほとんどありません。

聞かれても、やんわりとお断りすることが多いです。

理由はシンプルで、
限られた旅の時間を、少し削ってしまうかなと。

どこに行こうか、何を見ようか、何を感じようか。
その“考える時間”こそが、旅の醍醐味だと思っています。

そこに「誰かのために選ぶ」という思考を、
なるべく乗せたくない。

もちろん、お気持ちはとても嬉しい。
だからこそ、関係性としての“品”を大切にしているつもりです。

それでも、「どうしても」と言っていただいたとき、ひとつだけお願いするものがあります。

高いものではありません。

数百円、数ドルくらいで手に入ります。

とても身近なもの。

海外でもだいたい売っていて、

軽くて、小さくもできる。

最悪、一枚でもいい。

そして——
毎日、新しく生まれているものです。

ここまでで、なんとなく浮かびましたか。

最後のヒントは、
上から読んでも下から読んでも同じ











そうです。新聞です。

少し拍子抜けするかもしれませんが、
ここは一度、「なるほど」と思ってもらえる理由があります。

英字新聞は、以外ともらうと少し嬉しい。

そのまま置いておくだけでも雰囲気が出るし、
何かを包んだり、ブックカバーにしたり、
ちょっとしたラッピングに使ってもおしゃれにさまになる。

あと、新聞って、よく見ると本当に面白い。

国によって感じが違う、紙の質感や色。
少しざらっとしたものもあれば、
やわらかいものもある。

インクや全体の印象もそれぞれ変わるし、
写真、文字の配置や余白の取り方にも、
その国らしさが出る。

情報を詰め込む文化なのか、
余白を大切にする文化なのか。

同じ“新聞”でも、まったく違う表情になる。

英語が読めなくても、
なんとなく「今の空気」が伝わってくる。

実用性もあって、空気感もあって、しかも軽い。

お土産として考えると、
かなりセンスのいい選択だと思っています。。。


——ここまでが、よくお話しする理由です。

たしかにね、いいね、それ。

そう思っていただけたら嬉しいです。

でも、

実はこれ、理由の一部です。

本当に欲しいものは、別にあります。

新聞をお願いするとき、
さりげなく、ひとつだけ添えていることがあります。

「できれば、キヨスクのような道端の小さなお店で買ってみてください」
「もしよかったら、何日か同じ場所に通ってみてください」

そして、

「軽くでいいので、“ハーイ”とか“モーニング”とか、ひとこと挨拶をしてみてください」と。

英語が得意じゃなくてもいい。
2〜3語でもいい。少しだけ、やってみてほしい。

なぜか。

体験をしてほしいからです。

ただ新聞を買う、ではなく、
その“時間”を過ごしてほしい。

異国の地という非日常の中で、同じ場所に通うことで生まれる、わずかな変化。

最初はぎこちないやり取りが、少しずつやわらぐ感覚。

「毎日同じお店に行っていたら、最後の日に少し会話が増えました」

「なんだか、住んでいるような気分になりました」

そんなふうに、その人の中に残った“体験の感想”を、聞かせてもらうこと。

それが、僕にとっての本当のお土産です。

物ではなく、
その人が過ごした時間と、その中で感じたこと。

誰かに少し背中を押されて、
旅行をほんの少し超えたような経験をする。

朝、いつもの場所でコーヒーを買う。
映画のワンシーンのような、ささやかな日常をつくる。

その中に、その人らしさが出る

海外での、少し素敵な自分。
少しおしゃれな自分。

そういう感覚って、あとからじわっと残るものです。

センスというのは、
特別なものを知っていることではなく、

こうした体験をどうつくるか、
そして、その体験をどう感じ取るか。

そこにあるのだと思っています。

お土産を否定したいわけではありません。

ただ、

僕がお願いしているのは、
“何かを持ち帰ってもらうこと”ではなく、

“何かを感じてきてもらうこと”。

物を受け取る代わりに、
その人の中に残る体験を、そっとプレゼントするような感覚です。

そして、その体験の感想を聞かせてもらうことが、

僕にとって一番嬉しいお土産になる。

一番お金がかからず、
一番記憶に残るもの。

それはきっと、
誰かと共有された「体験」そのもの。

そう思っています。

ここまで読んで、何か心が動くことがあったら
コメントをいただければと思います。
お土産のことじゃなくてもいいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今日もいい一日を。


 

・こちらは音声でのこの「お土産…」記事の裏話などを含めたお話しです。
関連した内容にもなりますので、よろしければ合わせてどうぞ。

・「周りの人に、花をもたせる」
前に出すぎない人の魅力について書いた話です。

・「美人は、つくり込みすぎない」
雰囲気や“にじみ方”について考えた記事です。

・「名前をつけるということ」
言葉にならない感覚に、そっと名前を置く話です。

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