見出し画像

世界的な「司法の左傾化」と「大卒」支配

朝、うっかりYouTubeを見たら、今朝私がnoteで書こうと思っていたことを、予備校教師の茂木誠さんが先に喋っていた。

司法の左傾化、ね。


韓国ユン大統領罷免!/なぜ司法は左傾化するのか?(もぎせかチャンネル 2025/4/6)


フランスのルペンへの出馬禁止判決と、韓国ユン大統領の罷免判決を続けて見れば、まあ誰だってそう感じるでしょう。

世界的に、司法が左翼に牛耳られているんじゃないか、と。

日本でも、移民の犯罪は不起訴になる、というリベラル偏向を、茂木さんは指摘している。


東京地裁の統一教会への解散命令だってそうだし。

安倍氏暗殺犯の山上の裁判がなかなか始まらないこともある。

2023年のトイレ使用をめぐるLGBT寄りの最高裁判決もあった。


国際刑事裁判所によるフィリピン、ドゥテルテ前大統領逮捕もそうかもしれない。


唯一、アメリカのトランプだけが、あれだけ司法の攻撃を受けながら、なんとか権力を維持している。でも、大統領令への違憲訴訟とか、司法のチャンネルを使った攻撃は止みそうにない。

世界中の人々が、「司法の中立」「司法の独立」を信じられなくなっている。


エリートたちの「社会主義革命」


茂木氏は、

「1970年代から始まった、『暴力を使わない革命』路線が、いま収穫期を迎えつつある」

という見方だけど、これも基本的に私と同じ。

暴力によらない、と同時に、選挙にもよらない、民意を無視しておこなわれる社会革命ですね。


前にnoteで書いたけど(「上野千鶴子を否定するために」)、世界同時的に起こった60年代の学園紛争で敗れた左翼活動家が、70年代に大学院に戻ってきて、フーコーだのフェミニズムだのの(日本式に言えば)全共闘思想で大学を赤く染めていった。

左翼でなければ、少なくとも親リベラルでなければ大学教員になれず、大学に入った者はみな、その思想的影響を受けた。

アカデミズムが「イデオロギー注入装置」として働いた。


その後、「大卒者」の増加とともに、リベラル思想を持つ大卒者の社会的影響力がますます増大していった。

実業界は、相対的にその影響を受けなかったが(大学卒業時に左翼っぽいやつは実業界を避ける)、以下の各部門がとくにその影響を受けた。


「分配と権力」を操作する立法・行政

「事実」を操作するメディア

「正義」を操作する司法


その結果の一つが、現在の「司法の左傾化」ということですね。


だから、起こっていることは、右VS左、保守VSリベラルというより、高学歴層の社会支配、エリート主義、「前衛主義」の、「上から」の社会主義革命ではないか。


トランプは、アカデミズムの影響を経ず、実業界から直接政界に入った男なので、現代では例外的ですね。

オバマみたいに、大学時代に法学レビューの編集長だった、とか、弁護士だった、とかいうのが、政治のトップに立つことの方が多い。

昔は、政治家にも、いわゆる党人派や、叩き上げの労働運動家がいたが、今はみな大卒で、左派も組織労働団体をバックにしている。


「事実」を支配するメディア


最近のメディアで目につく「事実」の操作も、ひどいですね。


ロシア/トランプ下げなら真実で、その反対が定義上フェィク、という風潮、本当にやめた方がいい。
(篠田英朗 2025/4/5 11:28)


トランプを褒めたら「フェイク」、貶したら「ファクト」。

でも、トランプのせいで株価が下がった、とか大騒ぎしても、関係あるのは、株を持ってる小金持ち以上と上場企業の社員だけで、トランプの支持者である中小企業の労働者とかには関係ないですから。


かつての、安倍晋三を褒めたら「フェイク」、貶したら「ファクト」と同じですね。

いま、立花孝志も同じような扱いを受けている。大卒エリートじゃないから。


ちなみに、朝日・毎日・共同など左派オールドメディア記者の天下り先であるJFC(日本ファクトチェックセンター)は、警察と連携しており、司法の天下り先でもあります。恐ろしい話ではないでしょうか。隠れ左翼の「悪魔合体」です。

JFC監査委員長にオウム事件・林郁夫被告の一審判決を書いた元判事、山室惠弁護士が就任。
(楊井人文 2025/4/2 10:53)


「JFCはSIA内部の一部門」とようやく認めた組織図。SIAは警察と連携して違法有害情報の取り締まりを促進する事業者団体。SIAの正会員企業(PTW)は警察庁のIHC事業を請け負っている
(楊井人文 2025/4/2 11:08)



左派の思うとおりの結果が出たら、「民主主義の勝利」。

左派の思いどおりにいかなかったら、「ポピュリズム」「反知性主義」「ファシズム」。

左派の敵のおこないだったら「パワハラ」、それが味方の蓮舫とか菅野完だったら「突破力」。


私は今回のフジテレビの中居正広問題だって、疑っている。

なぜ「フジ」なのか。TBSだってテレ朝だって同じようなことやってるに違いないのに。

なぜ、保守言論人の反町理までパージされるのか。

なぜ、「非大卒」の芸人ばかりが槍玉に上がり、大卒者(テレビ局や広告代理店の社員)は晒されないのか。


文春が保守だ、ってのも嘘っぱちですからね。

民主党の若手で唯一まともな改憲派だった菅野(山尾)志桜里は、文春にパージされた。


安倍晋三と仲良くした松本人志は締め出され、松本に比べれば二流にすぎない松尾貴史はオールドメディアべったりのコメンテーターとして我が世の春を謳歌している。

やっぱり、左翼リベラルから見て「敵」がやられている、味方はやられない、という傾向は一貫している。


こういう「真偽」「善悪」の恣意的、党派的な使い分けが、「司法」にもおよんでいる、と見ることができます。


「大卒」支配の限界


しかし、「大卒左翼リベラル」の社会支配にも限界がある。


一つは選挙です。

民主制の普通選挙の国では、大卒もそれ以外も、エリートもエリート以外も、平等に1票持っている。

これが、大卒左翼エリートには困る。

だから、気に食わないやつは、選挙に出られなくしたり、当選を取り消したりする役目を、司法が果たすわけですね。


そしてメディアでいま、随一の解放区となっているのが、ネットです。

前に書いたけど、とくにYouTubeのようなSNSの世界は、学歴が関係なく、むしろ非大卒者のほうが、面白く人気のある番組を作っている。


社会のほとんどの部分で支配力を得た「大卒左翼リベラル」たちだって、人々が自由時間に、何を見るかまでは支配できない。

だから、これからネットが彼らの標的になるでしょう。

SNS規制は強まるでしょう。

新聞を強制的に読まされるかもしれない。

今のNHK受信料のように、新聞代を税金のように徴収される時代が来るかもしれないーー少なくとも、オールドメディアの人間は、それを夢見ています。


私は、今の「出版不況」を喜んでるんですよね。

それは、「大卒左翼リベラル」が読んでほしい本、本の形をした「イデオロギー注入装置」に、人々が見向きもしなくなった現れだから。


今は新入学シーズンだから、新大学生に、フーコーを読めだのドゥルーズを読めだの勧めるポストをよく見る。

そういう風にして大学生が赤く染まっていくわけですが、逆を言うと、もう大学生くらいしか、好んで赤く染まろうとはしてないんですね。


かつては、一般人だってマルクスを読もうとした。もうそういう教養熱はないわけです。それが幻想だとわかったから。

フーコーが実人生に必要なら、人々は手に取るでしょう。戦後すぐに英語の入門書が爆発的に売れたように。しかし必要ないのがわかってるから読まない、売れない。大学生と、インテリワナビーしか買わない。

それでいいと思うんですね。


でも、大卒左翼リベラルとしては、それでは困るので、今に強制的に、高校生以下にも左翼思想本を読ませようとするでしょう。

「文化を守れ」みたいな旗印のもとで。


<4月8日追記>
上の一文を書いた後で、上野千鶴子が以下のポストをしているのに気づいた。

日本社会学会が高校生向けにこんなHPを作った。社会学はおもしろい。確かにおもしろい、が、食えるかどうかはわからない(笑)。 

<追記終わり>


でも、人々は、見たくないものは見なくていいし、読みたくないものは読まなくていい。

それが、「大卒支配」の限界であり、人間の自由の最後の砦だと思う。



<追記2 4月15日>

「左翼」の基礎は大学で学んだーー大椿ゆうこ・社民党副党首

「左翼」「サヨク」とバカにする人がいるけど、「左翼」の基礎は大学で学んだと思っています。社会の疑い方を教えてくれた場所。マイノリティの友達たちとの、腹を割った対話は、自分の中の特権や差別性と向き合う時間になった。私の土台を作ってくれた場所と出会い。
(大椿ゆうこ 2025/4/11 19:05)



<参考>


いいなと思ったら応援しよう!