隣の芝生が青いなら|掌編 #なんのはなしです珈
11/8追記
フルレットさんが朗読してくださいました……!!素敵です。
私が書いていた時には平面だった気がするのに、フルレットさんに朗読していただいたことで、物語に奥行きが出て、立体になったような心地です。凄いです。
読まずとも聴けますので、よかったらぜひ。
隣の芝生が青いなら
生まれた時から、私はひとりだった。
ずっとずっと、ひとりだった。
だから、君達のことは羨ましかった。
お互いにお互いを必要とする、片割れがいるのだから。
それは、強烈な憧れ。
強すぎる光。
ある時、何人かの人が、近くに寄ってきた。
けれど、皆「思っていたのと違う」と言って、去っていった。
仕方がない。
去っていく人を追いかけても、どうにもならない。
ただ、月日が経っても、憧れは消えなかった。
隣の芝生は青いまま。
それからさらに年月が過ぎても、私はひとりのままだった。
ある時、ふと思った。
もうこれは、そういう運命なのかもしれない、と。
私はこのままひとりで生き、死んでいく。
隣の芝生は、今日も燦然と輝いている。
それならば。
たったひとりだけれど、荒野に花を咲かそう。
ひとりでも、種を蒔き、水をやり、花を咲かせることはできる。
小さな小さな、けれど丈夫な花を。
彼らのように、立派な芝生は育てられない。
ひとりでできることなど、所詮限られている。
けれど、それでも、何もかもできないわけじゃない。
何も育てられないわけじゃない。
種をまこう。
気長に、育てていこう。
ひとりでいることには、とうに慣れた。
だから、きっと大丈夫。
そうして、小さな花が咲いたのなら。
いつの日か、花畑を作ることができたなら。
その日は、ひっそりと祝杯を上げよう。
いつかの誰かが残してくれた、珈琲と共に。
フルレットさん、コニシ木の子さん、モスキート エリさん、nicoleさんの記事に触発されて、書いてみた創作です。
(どれもおもしろいです。解釈それぞれ。)
ピーベリーとフラットビーン、今回初めて知りました。
へぇ〜と思い、みなさんの作品を読みつつ、思いついたままに書いたため、なんだかよくわからない仕上がりです(苦笑)
なんかこういうことじゃないような気がする……とは思いますが、書いていて楽しかったので、せっかくならと思い、ひっそりと公開してみます。
***
余談ですが、先日届いた「ルワンダの雫」を飲みながら書きました。
めっちゃ美味しいです。

それにしても美味しい。
美味しいのでもったいない……と思いながら、ちょっとずつ飲んでいます。
今月の【moonlight Donkey】も気になる……。
あああ……どうしよう……。
それでは、ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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