美容師とライターに必要なこと
昨日は4億年ぶりぐらいに美容室に行った。
嘘です。せいぜい4ヵ月ぶりぐらいです。
本当は月1はカットに行きたいものの。
費用面的にちょっとな、とか、時間取るのが面倒だな、とか、いつも切ってくれていた担当の美容師さんが育休中なんだよな、とか。
行かない理由を羅列している間に、4ヵ月ぶりとなってしまった。自分のものぐさな性格がよく表れおります。
とはいえ、私は根っからの白髪体質であり、月に1回は白髪を染めたいのも事実。この4カ月は市販の白髪染めで切り抜けが、いよいよ髪をかき上げた内側などが真っ白に。
ものぐさ太郎もついに観念して、いつもの美容室に指名なしで行くことにした。
はじめましての美容師さんは、この5月にその美容室で働きだした方だった。前は県内の別系列の美容室にいたらしい。年に100件以上施術している、と自己紹介してくれた。
35歳にもなると、だいたいの美容師さんは自分より年下だ。その美容師さんも新卒ピチピチとまではいかないが、かなり若い方に見えた。をくるんと立て巻きにした金髪に近い茶髪を、ハーフアップにしている。巻き髪が施術する度に揺れていた。染料で汚れたエプロンが、すごくかっこいい。
ヘアのヒアリングをしてくれたあと、慣れた手つきで私の白髪を染め始める美容師さん。カット中、ふと思ったのでこんなことを口にした。
「1年100件って週1休みとして、だいたい毎日4件ぐらい対応するってことですよね?」
「まあそうでうすね~。繁忙期とか、日にもよりますけど」
「それだけいろんな人と話したら、誰がどの話やったか忘れません?」
「んー」と少しだけ考えて彼女は言う。
「あんまり忘れないです!だいたいお客様の顔を見たら思い出します!あ、でもたまに『〇〇でしたよね?』みたいな確認から入ることはありますね」
そう言って、あははと笑う美容師さん。
確かに、とも思う。取材でも、同じ日に取材したからと言って、話した内容を誰かと取り違えることはありえない。とはいえ、それを毎日4セットこなすのだから、やはり美容師さんはすごい。
「この仕事していると、お話するの楽しいんですよね。絶対に知らない職業の話を聞けたり」
「へえ~、例えばどんな?」
つい、職業病で深堀をいれていしまう私。
「学校の先生とか。クラス分けの裏側とか、修学旅行の準備の話とか。自分は生徒側しか経験したことがないのに、そういう話が聞けるのは楽しいです!」
そう言って終始笑顔で施術をしてくれた彼女。私の頭にラップをかぶせて、「しばらく置きますね~」と席を外した。
いつも担当してくれている、育休中の美容師さんも休みに入る直前に言っていた。
「話を聞くのが大好きだから、この仕事が大好きです!すぐ復帰したい!」
美容師は、カットや染髪の技術はもちろん必要だ。しかし、それと同じぐらい、「話を聞くのが好き」という性質がないと、続かない職業なのかもしれない。
これって、ライターにも同じぐらい重要な性質だろう。他人の話に興味を持てなければ、良い取材はきっとできない。勝手に親近感を覚えた私であった。
次回は、私がライターであることも伝えてみよう。ひょっとすると、「絶対に知らない職業の話」をお伝えできるかもしれない。
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