可愛いというか愛おしい
最後まで読んで、そう思った。
やっぱり、一番最後のマイトンさんの「太陽と月」が沁みた。ちょうど、これを読む直前に、コニシさんの「社会の壁を壊すこと」を読んでいたから、なおさらだった。
その前に、マイトンさんが、コニシさんがひとりで会社を設立していたことを、寂しがっていたのも読んだから。
なんだか、泣けた。
ついでに言うと、この感想を書くころに読んだ、コニシさんのインタビューには「自分は太陽にはなれない」と書いてあったから、ぱちこの中の太陽系の配置が混乱している。
混乱しながら、なんだか、泣けた。
「な」号に自分たちの話が載らなかったからって、わざわざZINEを作って売り捌こうとするほど積極的なのに、なんで二人とも太陽ではないねん。こっちから見たら、眩しすぎるけど。
本当は、一話ずつ、感想を書こうと思っていたのに、読み始めたら止まらなくて、頓挫した。面白すぎて、とりあえず全部に嫉妬した。こんなにいろいろ書けてうらやましいし、妬ましい。
でも全部、なんのはなしか分からなかった。昼休みに、会社で読んでいたのだが、何度もデスクになんのはなしやねん!と、ZINEを叩きつけそうになった。突っ込みたいのに、笑いたいのに、会社で読んだせいで真面目な顔で読むしかない。
でも誰も、何を読んでいるんですか、とは聞いてくれなかった。本を読むような人はいないから、仕方がないとはいえ、ちょっとがっかりだ。がっかりだが、聞かれてもしどろもどろになるだけだから、そこはちょっとほっとした。ぱちこに現実世界での布教は難しい。
途中のひだまりのなんとかは、読むまで、勝手に、他のおじさんたちの短いお話があるのかと思っていた。そしたら、インタビュー記事だったので、そこで吹いた。おじさんみんな、おかしかった。
鳩尾さんだけは、フォローしていなかったのだが、きちんとQRコードがついていたので、その場で起動してフォローした。
読んでいて、小学校の同級生のTのことを思い出した。彼は、勉強に関しては壊滅的な出来で、文章を書かせても計算をさせても壊滅的だった。でも、すごく楽しいやつで、ぱちこは彼のことが友達という意味で大好きだった。
卒業文集は、六年間の思い出か、将来の夢について書くことになっていた。彼は、トラック運転手になることについて検討してあった。それも、もしトラック運転手になれなかったら、という謎の検討だ。サッカー選手だのなんだのと本気で夢のようなことを書いている同級生がいる中で、異彩を放っていた。
ぱちこは、十一月に転校してしまっていたから、みんなが何を書いたのかは全く知らないまま、新しい家で送られてきた文集を読んだ。読んでバカウケした。なんやねんこれ!
彼にこんな愉快な文才があるとは思わなかった。作文は壊滅的だったのに、自由に書かせたらこんなにおもろいやん。
Tがどうしているのかは、知らない。元気でいたら彼もまた四十代のおじさんになっているはずである。
あいつに今、原稿用紙を渡したら、何を書いてくるだろうか。
そんなことを考えた。
感想を書くのが壊滅的に苦手なので
自分でも何を言っているのか分からなくなってきたので
このあたりで終わりにします。
今は、はるさんに選書してもらった本と
早時期さんの本と一緒に、
枕元に置いてあります。

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