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心にうつりゆくよしなしごとを……272~275.

割引あり

ドブに落ちても根のある奴は いつかは蓮(はちす)の花と咲く

~男はつらいよ 星野哲郎作詞~ より

272.しぶとさ ~不遇から這い上がりたい人に~

 世の中は、なかなか思った通りには行かない。否、思った通りに行く人生など、存在しないと思った方が良い。
 順風満帆に歩んでいるように見える人にも、必ず人には言えない苦悩がある。そうしたことを言わないから、すべて上手く行っているように見えるだけなのだ。
 多くの人間は、ボクはワタシは運が悪い、周りが正当に評価してくれない、本当はもっと偉くなってたくさんお金をもらえるはずなのに、もっと愛されていいはずなのに……と思っていることだろう。そしてその思いが事実だとしたら、その人たちは今、不遇な人生を送っているということになる。
 不遇からの脱却……。それには力がいる。”しぶとさ”という心の力だ。しぶとさとは、例えばこういうことだ。
・病気になった、でもお陰で体の大切さを知った。
・人間関係に悩まされた、でもお陰で人を見る目ができた。
・うるさい上司がやって来た、でもお陰で仕事のスピードと精度が上がった。
・格下だと思っていた相手が先に昇進した、でもお陰で自分に足りないものが冷静に見極められた。
・つき合っていた彼氏を友達に取られた、でももっといい男と巡り合うチャンスができた。
 苦難や苦労、苦悩と感じたものを一旦潔く受け止めておいて、それを「良かったこと」として塗り替える。アップデートするわけだ。それは誰の力も借りず、自分一人でやる。落胆にへこたれず、それをこともあろうか希望に変えてしまうのだから、しぶとい行為だ。
 しかし、実のところこれは、やってみれば誰にもできる。なぜならば塗り替えをし、アップデートをした先には、清々しい幸せの園が待っているからだ。気分はいいし、事態も必ず好転する。一旦その味を知った者は、這い上がることの喜びを覚えるのである。
 「人間は皆、這い上がってなんぼ」ということだ。

~番外編(お知らせ)~ 
~創作大賞2026エッセイ部門エントリー作品~

273.がんばってばかりはいられない ~根が続かないことを自分の弱みだと思っている人に~

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