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「もう回らへん…」──飲食店が沈黙する日

「まだ来てへんの…?」—人手不足が生む“サービス低下”の連鎖

あれ?注文、まだ聞きに来てないな…?
店員さん、ずっとバタバタしてるなぁ…
──そんな場面、心当たりありませんか?

僕もついこの前、家族でご飯を食べに行ったときに、隣のテーブルから聞こえてきたんです。
「すいませーん!注文、お願いしまーす!」(ちょっと怒り気味)

その声を聞いた瞬間、なんとも言えんモヤモヤ。
スタッフさんを見たら、もう一生懸命なんですよ。
走るように配膳してあちこち対応して…。

でも、どれだけ頑張ってても人手が足りてなかったら現場は回らんのです。

注文が遅れても、接客が行き届かなくても、
それって「誰が悪い」って話やない。
“人手が足りないこと自体が原因”やとしたら──
それは仕組みの問題やないやろうか。

「誰かが足りてへん」
もうそういう時代に入ってきてるんやと思います。

誤解のないように言うときますけど、僕は飲食店を責めたいわけとちゃいます。僕の妻は20年間ずっと飲食で働いていて、現場のしんどさも、やりがいも、そばでずっと見てきました。だからこそ、このテーマは僕にとっても身近なんです。

飲食店の人手不足がクレームを招く理由と対策

人が集まらん。続かへん。疲れ切ったスタッフの背中を見て、若手は育たん。もう時代は令和です。根性論だけではもたへん時代なんです。

「人手不足」とひとことで言うけど、ほんまはもっと深刻な“構造崩壊”。

  • 主婦パートや学生バイトがスキマバイトに流れた

  • 教育不足で新人が定着しない

  • 辞める → 人が減る → 忙しくなる → 教育できない → また辞める

こんな負のループ、そら回らんよね。
でも抜け出す方法はあると思います。


目の前の穴をどう埋める?スキマバイトの利点と落とし穴

最近話題の「スキマバイト」アプリ(例:タイミー、シェアフル)は、急場をしのぐ即戦力として便利。

  • 今すぐ人がほしい時にポチで呼べる

  • 採用フローなし、即戦力

  • 時間単位で柔軟に調整できる

でもな、これは“穴埋め”にはええけど“人づくり”にはならん。
ドタキャンのリスク、高い手数料、責任感の希薄さ──
短期的メリットの裏に潜むコストは大きい。

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そもそも、なんでこんなに人がおらんのか?

飲食店が人手不足に陥る大きな要因は、業界特有の労働環境にある。

  • 給料が安い

  • 土日休めない

  • 労働時間が長い

この“三重苦”に加えて、少子高齢化で労働人口そのものが減少。
コロナで離れた人材も戻らずに厨房もホールもワンオペ状態。

「誰かが辞めたら店ごと止まる」
──そんな綱渡り経営が日常になっている。

実際に2025年、飲食業における離職率は31.2%(厚労省)。
全業種平均(15.6%)の2倍を超えています。
お客さんは人手不足なのはわかるけど、説明がないと不満になる。
コミュニケーション不足がクレームや不信感の引き金になるんでしょうね。
努力してるのに叩かれる。
現場の悲鳴は負のスパイラルに直結する。


「働きたくない職場」のイメージが定着してもうてる

ひと昔前は「カフェバイト」がキラキラしている神バイトやったのに、今は「飲食だけはイヤ」と言われる。悲しいけど、これが現実のようです。
でも、外食にはほんまは価値がある。

  • 人とのつながりを感じられる

  • 判断力や対応力が磨かれる

  • チームで戦う喜びがある

この“誇れる仕事”の価値を取り戻すには、新しい人の入り口を作り、育て方を再設計せなあかんのやと思います。


クレームの影にある“無力感”

ピークタイムのオーダーミス、回らん配膳、遅れる提供時間。
「ちゃんとやれよ!」と怒られるのは、ほとんどが若手や新人さん。

でもね、彼らほど一生懸命なんよね。
もちろんクレーム対応も大事やけど、
本当に必要なんはそれを乗り越えるチーム設計。

忙しい現場こそ「人が辞めにくい仕組み」を持ってるかやと思います。
ここが生き残りの分かれ道やと感じます。


SNS炎上も「人手不足」が原因

「料理が遅い」
「対応が冷たい」
「〇〇が入ってなかった」──
SNSで拡散されたら最後。1件の投稿が何百人の来店を左右する。

でもここで学びを止めたらあかんと思います。
炎上を防ぐ設計より、「炎上しても耐えられる現場」の方が強い。

教育・サポート・仕組み。
AIも使う。多様な人材も活かす。バイトリーダーも巻き込む。
誰か1人に頼る店やなく、みんなで回せる店にしていく。

このままじゃ、店は消えるかも?

辞める → 人が減る → さらに忙しくなる → また辞める。

  • 営業時間を短縮せざるを得ない

  • クレームで客足が遠のく

  • 売上が落ちて閉店

特に地方では閉店が「その町の文化の消失」につながる。

昔、友達と通ったラーメン屋。
家族で祝った焼肉屋。
深夜までみんなで語らった居酒屋。

飲食はただの産業やない。“人生の風景”そのものやと思うんです。
だからこそ「好きな店がいつまでもあるとは限らない」ことを忘れたらあかんよね。


“その場しのぎ”じゃなく、“育つ人材”がほしい

スキマバイトが“応急処置”やとしたら、特定技能は“体質改善の処方”

  • 特定技能1号 → 最大5年の安定雇用

  • 生活基盤・研修支援で高い定着率

  • 将来的に教育係や副店長へ成長する例もある

「スキマ」ではなく「スジの通った人材」──それが未来を支える。


「もうあかん…」その時に現れた救世主

大阪の串カツ居酒屋さん。常連客も観光客も多い立地。
忙しい店舗なのに人が続かず、店長さんも疲れ切っていた。

そこに入ったのがミャンマー出身の特定技能者。
最初は日本語もたどたどしく、ミスも多かったようです。

でも毎日ノートに「できなかったこと」を書き、すぐに改善をしてきた。
一緒に働く店長さんも一生懸命、指導をしたんやと思います。

半年後には「今日はあの子おる?」と常連が尋ねるようになり、今では新人を指導する立場に。
──こういう人材に、僕は何度も出会ってきた。


支援=雇って終わりやない

私たちクリエは「紹介して採用できたら終わり」やと思ってません。

  • 入国前からオンライン研修

  • 日本語も生活もサポート

「定着まで責任持つ」──それが僕らの役割です。


最後に──ほんまの戦力とは

「外国人やから無理なんちゃう?」
そう思ってた店長が、今ではこう言う。

「あの子がおらんと、もう回らへんわ!」

人手不足の時代、選ぶべきは育てたら辞めない人。
ほんまの戦力は国籍やない。
どこまで一緒にがんばれるか──。

──外国人材、現場からは以上です。

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外国人材、現場からは以上です。|柏手真治 note 共感いただけた方は、応援いただけると嬉しいです。現場のリアルを伝える原動力として、大切に活用します!