「高1のとき処女を10万で売ろうとしてやり逃げされました」フリーターのパパ活女子・ユキ(19)の場合【シリーズ・極貧ライター及川浩人の終われない青春】
ガチ潜入がモットーの実話系アラフォーライターが取材裏話をこっそりお届けする好評シリーズ。今回は前回取材したアンリの幼馴染のパパ活女子・ユキに話を聞いて来た。
メンズコンカフェに夢中になり
初体験をハメ撮りで撮影される
前回取材に協力してくれたパパ活女子のアンリ、19歳。
彼女は美術館デートなど〝健全〟な活動のみで手当てを得ているが、一方で彼女と同時にパパ活をはじめた幼馴染のユキは〝オトナ〟ありで男性と出会っているという。今回はアンリの紹介でユキに話を聞いて来たのだが……。
「処女か~。私も売ったな~」
取材場所に向かう途中、何気なく以前取材したバイセクシャルパパ活女子・アキラの話をしたところ、ユキはそう呟いた。
ユキはフリーターの19歳。服装は黒色を基調とした比較的落ち着いた地雷系ファッション。顔立ちは例えとして出すには大物が過ぎるが橋本環奈を普遍的にした感じ。直感的にモテるだろうなと私は感じたが人間関係を継続するのが苦手なそうで、短期間で付き合っては別れるを繰り返しているのが悩みだとか。
「……売った。いや、売り損ねたと言った方が正しいかな」
ユキは高校1年生の秋、処女を10万で買うと約束した男性にやり逃げされた。
「アンリは何て言ったかわからないですけど、厳密に言うと私の方が少し早くパパ活をはじめて彼女を誘った感じです」
ユキがパパ活をはじめた理由はメンズコンカフェ、通称メンコンだ。
「メンコンを知ったのは歌舞伎町で遊んでいたときに声を掛けられたから。「カッコ良いな~」と思って付いて行ったら楽しくて。「この人のために頑張りたい」と思ってSNSにパパ活用のアカウントを作りました」
最初は食事オンリーのパパ活をしていたというユキ。しかし、次第にそれだけでは追い付かなくなる。
「けっこうどっぷりハマっちゃったんですよね。シャンパンとかも入れるようになって……あっ私は当時未成年だったので飲みませんよ。キャストの皆に私が振舞う感じです。とにかく喜んでもらいたくて」
メンコンにかかる費用は普通に2時間程度過ごすだけなら2~3万。シャンパンを入れると10万ほどに跳ね上がる。いわゆるホス狂いのエピソードと比較すると安く感じるが、当時のユキは15、16歳の高校1年生だ。彼女は高校生でも入れるメンコンに通っていたというが、高1の女子に酒をたかる店は法が許すとは言え不健全だろう。
「当時は何であんなに必死だったんですかね。今となってはわかりません。気付くとSNSで処女を10万円で売ろうとしていました。反響ですか? けっこう、ありましたよ。一時間で10人以上の人から打診がありました」
処女を売ろうとする女子高生に群がる無数の男たち……。
「自分的にはまともそうな人を選んだつもりでした。だけど行為が終わった後に、「君がやっていることは犯罪だよ? 通報するよ」って脅されたんです。通報しても逮捕されるのは向こうなんですけど、当時の私は知らなかったんです。お金ももらえないし、顔は枕で隠しましたけど行為中の様子を動画に撮られるし……。それで一気に冷めてメンコンには行かなくなりました」
せっかくの処女を金銭ももらえずに奪われたのだ。事実上のレイプである。当時の精神的ダメージは大きく、その後ユキは一週間ほど引きこもったそうだ。
パパ活で覚えたずる賢さ
吃音が悩みでキャバ嬢はできず……
上記のような手痛い洗礼を受けて、メンコン通いともどもパパ活を卒業したユキ。しかし、高校3年の夏、彼女はふたたびパパ活をはじめる。
「メンコン通いを止めた後、生まれてはじめて彼氏ができたんですよね。高校生の彼氏です。その人と付き合っているころはごく普通に過ごしていたんですけど、夏休み前に別れちゃって。ヤケクソにもちょっとなっていたけど、アンリはその間も健全だけどずっとパパ活を続けていて、「じゃあ私もまたやろうかな」と思ったんですよね。処女喪失のトラウマはもうなかったです。私、ポジティブというかけっこう忘れやすい性格なんですよね」
以来、彼女は現在までパパ活を継続している。進学も就職もせず、週5日別の男性と会う日々。1日に複数人に会う日も多くホテルのハシゴもザラだとか。
「私も大人になったと言うか、多少ずる賢くなりました。身分も専門学生って偽ってるし、この前はけっこう支援してくれる人に「引っ越しするからお金がほしい」と嘘を吐いて、する予定のない引っ越し代を工面してもらいました。稼いだお金は将来のために貯金しています。メンコンにはもう懲りました。ホストの初回にはたまに行きますけどね」
この取材をしていると、〝健全〟か〝オトナ〟という提供するサービスの内容ではなく、貯金ができるかどうかでパパ活女子は二分されるのだと実感する。どれだけ体を売ろうが、貯金ができる、貯金をするという発想を持てる女性はマトモだ。比較的、だが……。
一方、冒頭で述べたようにユキは中々器量が良い。見た目という点では、彼女もコンカフェやキャバクラで働けそうなものだが、そういう考えには至らなかったのだろうか。
「私、小学校の頃から吃音なんです。こうやって2人きりだと何とか喋られるんですけど、大勢の前だと全然駄目で。今でも学校に通っていたとき、皆の前で上手に喋れなかったことがフラッシュバックして、うわあああってなることがあります」
かくいう私自身、人に囲まれて仕事をするのが嫌でライター稼業を志したのだった。「俺も人と話すのが苦手だったけど、こうやってインタビューをする仕事をしている。最低限明るく元気に振舞っていればどうにかなるよ!」とユキにアドバイスをしたが、吃音という特性を考慮しない無責任&マウントを取る発言だったような気もする。
そして、〝最低限明るく元気に振舞えばどうにかなる〟。これはいつだったか、別のパパ活女子を取材したときに私自身が言われた言葉だ。私も彼女たちパパ活女子から人間的に影響を受けているようだ。
著者プロフィール
及川浩人(おいかわ・ひろと)
1988年生まれ、北海道出身。文学と音楽を愛する極貧ライター。ペンネームの由来は甲本ヒロトから。『EXCITING MAX ! DELUXE』(文友舎)にて『君たちはどうイキているのか』連載中。執筆依頼、取材のご相談、激励のお便りはX@@oihiroto1988宛DMお送りくださいませ。
ここから先は

定期購読《アーカイブ》
「実話ナックルズ」本誌と同じ価格の月額690円で、noteの限定有料記事、過去20年分の雑誌アーカイブの中から評価の高い記事など、オトクに…
