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60分で終わる問題と、終わらない問題の違い

状況整理

「60分の壁打ちって、その場で整理される時間ですよね?」

よくそう言われます。
確かに、それも間違いではありません。

実際に、60分あれば

・論点は整理される
・判断の前提は明確になる
・次に何を考えるべきかは見える

ここまでは、かなりの精度でできます。

ただし──

現場で見ていると、
多くの経営課題は、2つに分かれます。


構造整理

① 60分で終わる問題

・論点が整理されていないだけ
・判断軸が曖昧なだけ
・優先順位がついていないだけ

こういった場合は、
整理すればそのまま進めます。

つまり
「思考の詰まり」が原因の問題です。


② 60分では終わらない問題

一方で、こういうケースがあります。

・方向性は見えたが、本当に正しいか分からない
・実行したが、結果の解釈に迷う
・想定と違う反応が現場で起きる
・新しい論点が次々に出てくる

これは整理の問題ではありません。

👉 「不確実性」を扱う問題です。


なぜ終わらないのか

経営は、

問い → 仮説 → 実行 → 検証 → 修正

の繰り返しです。

つまり、

一度の整理で終わるものではなく、
「進めながら精度を上げていくもの」です。

ここで止まると、どうなるか。

・判断の確信が持てない
・実行が弱くなる
・現場が迷い始める
・投資判断が遅れる

結果として、

👉 キャッシュの毀損や機会損失が起きます

例えば、

・判断が遅れたことで、本来取れたはずの案件を逃す
・投資のタイミングを誤り、資金が固定化して回収が困難になる
(例:需要が読めないまま設備投資をして稼働しない、採用を先行させて固定費だけが増える など)
・現場の迷いが続き、意思決定コストが積み上がる

こうしたことが、静かに積み重なります。


よくある状態

現場では、こんなことが起きています。

・方向性は決めたが、腹落ちしていない
・一度決めたが、どこか違和感が残る
・結果が出ているのに、自信が持てない
・同じ問いを何度も考えている

これは能力の問題ではありません。

👉 検証のプロセスが設計されていない状態です。


解決の考え方

ここで必要なのは

「答え」ではありません。

必要なのは、

👉 意思決定の仮説と検証を回すこと

です。

つまり

・仮説を言語化する
・実行する
・結果を解釈する
・次の判断に繋げる

このプロセスを回すこと。


実務ではどうしているか

実際の支援では、こうなります。

初回(整理)

・論点の分解
・判断軸の言語化
・仮説設定

継続(検証)

・実行結果のレビュー
・仮説の修正
・次の意思決定

この繰り返しです。


結論

60分でできるのは、

👉 「決められる状態」に戻すこと

です。

ただし、

経営を前に進めるために必要なのは

👉 「決め続けられる状態」を維持すること

です。

ここが、決定的に違います。

なぜこの支援をしているのか

ここまで読んで、

「整理と検証が必要なのは分かった」
「でも、それは自分でもできるのでは?」

そう感じた方もいるかもしれません。

実際、その通りです。

経営者は本来、自分で考え、判断できる力を持っています。

ただ、現場で見ていると、

・論点が混ざる
・優先順位が揺れる
・判断基準がぶれる

この状態に入ると、
一人で考え続けるのが難しくなります。

多くの相談に乗る中で気づいたこととして、経営者それぞれに
考え方の癖やパターンがあり、それに自分で気づいて修正するのは
思っているより難しいということです。


私がやっていること

私がやっているのは、

答えを出すことではありません。

👉 「判断できる状態」をつくることです

具体的には

・論点を分解する
・事実と解釈を分ける
・判断基準を言語化する
・仮説を設計する

このプロセスを、外部から行います。


なぜ外部なのか

これはシンプルで、

👉 中にいると、構造は見えなくなるからです

現場、数字、人間関係、過去の経緯。

すべてが絡み合う中で、
完全に客観的に整理するのは難しい。

だからこそ、

外部から構造を切る役割が必要になります。


なぜそれができるのか

私自身、

・事業会社で新規事業と投資に関わり
・VCとしてIPO支援に関わり
・現在は年間400件超の経営相談に向き合う中で

繰り返し見てきた構造です。

現場で共通しているのは、

・問題は一つではない
・論点は混ざる
・判断は感情や過去や経営者が持っている考え方に引っ張られる
・各専門家は責任エリアが限定されているため、論点ごとに複数専門家を行ったりきたりして疲弊してしまうことがよくある

という状態です。

だからこそ、

👉 「何が問題か」ではなく
👉 「どう整理すれば判断できるか」

に焦点を当てています。


結果として起きること

このプロセスを通じて、

・判断の迷いが減る
・意思決定のスピードが上がる
・現場への伝達が変わる

そして最終的に

👉 「決め続けられる状態」になります

※本記事は、複数の支援経験をもとに再構成した内容です。
実在の企業・人物とは関係ありません。


📩 判断に迷いがあるときの簡易チェック

いま、こんな状態はありませんか?

□ 決めたはずなのに違和感が残る
□ 実行したが、結果の解釈に迷っている
□ 同じ問いを何度も考えている
□ 判断のたびに不安が残る
□ 一人で考え続けている

2つ以上当てはまる場合、

それは能力の問題ではなく
検証のプロセスの問題かもしれません。

この状態は、自然に解消することはほとんどありません。

むしろ、考え続けるほど論点は増え、
判断は重くなっていきます。

だからこそ、
早い段階で一度整理しておくことに意味があります。


ご案内

私は、

「正解を提示する」のではなく、
経営者が自分で決め続けられる状態をつくる支援をしています。

60分の壁打ちでは、

・いま何が起きているのか
・どこまで整理されているのか
・何が未確定なのか

を言語化し、

次の一手を判断できる状態をつくります。

必要であれば、その後の検証プロセスも含めて伴走します。


(※ご相談は、noteのメッセージ/各SNSのDM/下記のHPやメールアドレスからご連絡ください)

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✉ info@jissenstrategy.com

熊谷 篤(くまがい あつし)
実戦経営アドバイザー/中小企業診断士

年間400件以上の経営相談に対応。
承継後3年以内の承継者・創業者・第二創業の経営者を中心に、
現場で「考え、決め、動ける状態」をつくる伴走支援を行っています。

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