自分のからだの一部なのに、想定した場所と実際でみがいている場所は異なっていると気づく

はじめに
みずからもちあわせているものへの感覚というものがこれほどちがうものか。半世紀以上つかいつづけたからだにも関わらず、あらためてそのずれにおどかされる。
きょうはそんな話。
日課というより
朝・昼・晩、そして寝るまえもたまに。どうやらこれがいちばんいい。いまさらながらこれだけ年をかさねてようやく気づく。歯みがきのやりかた。ただ漫然とみがいていたなあとつくづく思う。それほど現実はあまくなかった。
みがき方に目が向いたのは最近のこと。歯のつめものが取れてしまい、あわてて近所の歯科にむかったのがきっかけ。口をあけたとたん、「ありゃ~」と医師がつぶやいた。「歯みがきされているようですが、奥の方や、すみのほうまで届いてなかったですね。」とおっしゃる。くわえて「そのあたりは通常の歯ブラシではとどかないのでしかたないですね。」と。
メンテナンス
そこで、レントゲンを撮影、その白黒で示される結果をみて愕然。歯のつめもの部分は金属なのでより白く見えるはず。こんなにあちらこちらにつめものがあるのかとふと思う。医師は、ちょうどそこを示しつつ「これは歯ぐきの内側の歯石で、歯周病や歯茎のトラブルを生みかねない場所になります。」とおっしゃる。詰めもの、かぶせものではなかった。
「どうです。歯石とりに来られますか?」歯の状態は健康寿命に直結するとべつからの情報で仕入れたばかりだったので、わたしは同意する。何度かにわけて治療し、同時に磨けてない場所やステインの部分のメンテナンスもお願いする。
これまで通った歯科のなかでもっともていねいに説明してくださり、おしごとも念がいっている。この際、オーバーホールをしようとこころに決めた。半年後に通って歯のぐあいをみていただく。
みがく個所は
それまで歯みがきを半世紀あまりつづけてきたのだが、あまりに自己流だったとわかった。歯のある場所の把握がそもそも間違っており、どうやらいちばん傷みがちな場所にそもそも届いていなかったと知れる。どうじに撮っていただいた写真で納得。これではみがいていないのと変わらない。
とても硬い歯だとお墨つきをいただいた。硬いのに虫歯にはあっさりやられてしまうものだという。ふだんの歯みがきでそれをすこしでも回避。歯ブラシの先の届きにくい、不十分な個所を歯科でメンテナンス。これがよさそうと判断。
道具をさがす
それまでも小学生用のブラシ部分の小さい歯ブラシを使っていた。今回、それにワンタフト型を併用。これでかなりみがける個所をふやせた。すこしはましにみがけるのではとつづけてみた。
しごとを優先にしたりほかにかこつけて、歯科通いをかまけてしまったのはまちがいない。
おわりに
そうして半年ほどのち、歯科に向かう。医師に口のなかを点検していただく。「あれっ、ずいぶんきれいなままですね。」とひと言。口をあけたままわたしはこの半年自分でやったことがそれほどまちがっていなかったと思った。半年前とくらべて歯ぐきの奥の歯石の除去作業はほとんどなかった。
すこしだけ教えていただいた個所を意識しつつ上に記した道具で、それまでどおり食事のすぐあとの歯みがきをつづけたにすぎない。そうか、このあたりにわずかばかりコツがあったのかと思った。
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