見出し画像

暑くなるまえに植物に合わせて行動する・植物の生長ごとにかんがえる


はじめに


 このところ、ある植物のことばかりかんがえる。買いもの帰りにようすを見に行く。通勤の鉄道の車窓からもながめる。その理由は、研究サポートである植物に関して調べているから。ことしの前半はそれにとことんつきあうつもり。

きょうはそんな話。

地元に多い


 この植物はこのあたりにふつうに見られる。この地域で暮らすうえでとてもなじみ深いものとヒトづてに知る。じつは20数年まえに研究に着手し、まとめて国際誌に論文を投稿した。そのままにしていたのでのちの技術の進展で続報がだせるかもしれないと、ふたたび注目。

こうして意識の表層にもってきたとたん、身のまわりにこの植物が豊富にあると目に飛びこんでくる。20年来興味の対象からはずれたわけではなかったのに。意識に段階があるとすれば一段か二段ほど下にあったのかも。

花をつける・実がなる


 これから待ったなしに開花し、実をつける時期が来る。おちおちしていられない。これを逃すと来シーズンまで観察や研究はおあずけ。天然のものなのでやろうと思えば栽培できないわけではない。ただし種子を蒔いて花や実をつけるまで生育させるにも何年もの時間がかかる。

ここはやはり天然のものに頼るしかない。豊富にあるおかげで物理的な採集はさほどたいへんではない。それよりタイミングよく採集できるかどうか。それまでに採集可能な植物がどこにあるかをつかむのがたいせつ。もちろん大量に入手することはせず、あくまでも研究目的で少量を。

いずれは


 自然のものに頼るのは上に記した理由からなかなか難しい。エリアによっては保護対象の場合がある。おなじ現象を探るにも試料の入手の難易しだいで研究の進展がまったくちがう。何度も経験してきたので研究テーマを設定するうえで、いちばんたいせつなポイントのひとつといっていい。

しかもある程度、研究の進捗のめぼしがつくことがたいせつ。これも経験がものを言いそう。ある程度あつかいやすい対象のほうがなにもかもスムーズにいきやすい。最初に植物の選択を誤ると思ったようにすすまない。もうじれったいほど。そんな苦い体験をあじわいたくない。

場合によっては栽培


 なんなら栽培できるようにしむける。ことしの後半はそれをぜひやりたい。この植物を培養細胞として扱えないか。いずれは目的の生体内物質の発現の調節が可能かどうかまでできれば知りたい。

後者は理想であってノルマではない。むしろそこから派生してくるものがあればそちらをやってもいい。なにごともやりながらおもしろい興味深い現象やなにかに気づけばそちらに進んでもいい。

季節とともに


 この植物はこうしてみると温暖な地元では放っておいても生えてくるほど強健。そんな植物を対象に選べたのは幸運かも。寒冷な地域では冬場に加温しないと育たないし、テーマにしにくいのは必定。その意味から独壇場と言っていい。

上の理由からほかの研究者が先駆けることもないだろう。この20年間わたし以外に目を向けていない。それだけじっくりとりくめる。なにしろこの植物の全ゲノムがあきらかになったばかりなのも好都合。

おわりに


 もう一度記すがこの植物を対象にできたのは幸運かもしれない。「やってごらん」と仕向けてもらえたと思う。たいせつにあつかわないと。

今年度は卒論テーマとして学生さんとともにとりくむ。この植物の生育に合わせて行動する毎日。あたまの片隅にいつもこの植物がいる。あらたな仲間が増えたかのよう。

こちらの記事もどうぞ


広告



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集