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平成を彷彿とさせるデザインなのか:もはや目が慣れてしまった郊外道路沿いの原色看板の色づかいから受けるイメージ


はじめに


 法律でタガがはまっているのだろう。各地の風致地区の街のようすにほっとする。あきらかに看板がちがう。電柱・電線がないのも相まっておなじみのコンビニやチェーン店を示す看板ですらどこか奥ゆかしい色づかい。むしろ時代の先端を感じ、このほうが店の格が上に見えてほかの地区でもおすすめしたいぐらい。一方で郊外の街路は・・・。

きょうはそんな話。

絵を描くと


 このところ水彩で絵を描く。風景ならばなるべく自然のなかに人工物があってもかまわない。むしろそれがアクセントになり彩りをあたえてくれる。同様に絵の色づかいについては、水彩画ならば淡色であらわしたい。

人工物がどぎつい原色ならば絵のなかにあまりとりあげたくない。いくらアクセントにするにも、脚色しておなじ色合いで抑えた調子に変え、なじむように表現する。そうでないとバランスがくずれてしまう。もちろん裏さびれた場末の街路をあらわすならばそれはそれでいいかもしれないが。ただしわたしはあまり絵にしたいとは思わない。

運転すると


 車で街を抜けたあたりの街路におなじみの全国チェーンの店々がならぶ。大きな駐車場をもち、立ち寄りやすいようにデザインされている。それはそれで何も非難するつもりはないが、どこか既視感をあたえがち。全国どこでも見られる光景。その意味では没個性的な郊外風景。どこもかしこもそんなふうになった。もはやいたるところに類似の看板類が道沿いにならぶ。

原色づかいで文字のフォントも素っ気ない。見方を変えると、顧客にそれらの意匠は安心感をあたえるのかも。たしかに外国で日本のコンビニの看板を見るとそう感じた。だが国内ではいたるところにひしめきあう。もはやカオスであり、口に出すほどではないが正直、あまり長居をしたくない。もはや定型として、ある意味「文化」なのかもしれないが。

カードが


 あるポイントカードのデザイン(ピンとこられた方がおいでだろう)が、しばらくまえに話題にあがっていた。あの一見するとあっけないデザインがデザイナー界隈で少々物議を醸したらしい。もちろん著名なデザイナーの方のオリジナルな意匠。ある意味わかりやすくシンプル、でも上品さは感じない。当時は先駆的だったのだろう。こうした意匠はさまざま波及し影響をあたえたのだろう。

おなじように上に記した街の看板も「平成」のころからはじまったといえそう。やはり時代を反映しているのかも。新築家屋の黒く扁平なデザイン(母は苦手らしい)や就活時のスーツのデザイン。

どこか共通して素っ気ない。いずれも平成あたりから見られるもの。そして時代は令和も7年目。このクニの多くの方々の半生をすごした平成という時代をそろそろデザインの面からふり返ると興味深いかも。

おわりに


 平成という時代はなんだったのだろう。こうしてふとあたまに浮かぶ市井にあふれるデザインでふりかえると、どこかに特徴があらわれていそう。もしかしたら高齢化に合わせて敢えてわかりやすくデザイン(ユニバーサルデザイン)されたのではないかと勘ぐってしまう。逆にわかりにくい公共物デザインなどもよく話題にあがる。

こうした特徴をこどもたちにたずねると何とこたえがかえってくるのか。興味深い。彼らが令和のデザインをつくっていくのはまちがいないのだから。


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