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涼しさを富士の湧き水から訪ねる旅、のはずが汗をかくたびにペットボトルを求める旅に


はじめに


 泊りがけで旅に出た。夏なので涼しい水辺をめぐろう、散策しようのつもりで家を出た。予定どおりにいかないのは旅立つ以前から承知のうえ。今回は運良く2日間有効の乗り放題のきっぷを入手できたおかげで、暑さを列車内でどうにか避けつつ移動できた。エリア内にはいるのに1回だけ新幹線を利用しさえすれば、エリア内の在来線の普通列車の自由席が乗り放題。

2日間お世話になるピンぼけのきっぷ


それでも目的の建物までの移動で灼熱の外に出る。よりにもよって高温の注意情報が出た日の移動。こればかりは予定にない。

いつもの記事よりすこし長くなる。

今日はそんな話。

下調べ

 
 暑いさなかの旅行。朝に家を出てまずは飛行機で大きく移動。

雲間からの海岸線


なるべく交通機関で到着した駅から最寄りの場所を調べておいて立ち寄るようにした。

立ち寄った豊橋駅前のペデストリアンデッキからのながめ


これならばあまり外気にあたらずに済む。ズボラなわたしが考えそうなこと。その代わり事前の下調べがいった。

駅から離れた場所は残念だがまたの機会に順送りに。寄りたくても寄れない場所の解消が目的の旅にもかかわらず、むしろこうして行けずじまいの場所を増やしてしまう。

駅から降りると


 新幹線を降り、バスに乗るまでは予定どおりいくかもと気楽に考えていた。この時点で交通機関が遅れもせずにスムーズに乗り継げている。わたしの旅では稀なこと。

午前中の空席のめだつこだま

ただひとつ、あまりの暑さで旅程はどうかなと思いはじめる。まずは浜松へ。バスで数分のここでひと息。

浜松城公園の日本庭園


用件から済ませねば。待ち時間に近くの浜松城公園内を散策。セミの鳴き声がすごい。

水の音で気持ちだけ涼やかに

浜松にて用事を済ませて夜の食事。

奥は「スズキ」になる一歩手前の「まだか」


金目鯛の吸物

いずれも遠州灘産のよい魚ばかりあじわえた。

はも湯引き・本マグロ、伸東ヒラメ
遠州灘の魚はどれもおいしかった

三島に移動して宿泊。

ちょっとだけなら


 2日目。ここは冷たい富士の伏流水の豊富な三島。下は駅に向かう途中の1枚の写真。

源兵衛川を家影から

予定では三島駅前の楽寿園周辺の湧き水地帯をめぐろうと思っていた。涼しい時間帯に木かげでスケッチしようと最低限の手荷物に小さめのスケッチ帳を持参。旅先で何枚かけるかと楽しみにしていた。

朝食をホテルで済ませ、宿をチェックアウトして外へ出た…。数十分程度ならば木陰づたいでだいじょうぶかもしれないと歩きはじめたが、3分も経たないうちに汗が吹き出てくる。途中の木陰で休む。ペットボトルの水が欠かせない。まだ朝の8時なのに。

断念する


 きのうと同じくこの日も朝からあまりの暑さに外をめぐるのは無理だと断念。万が一、旅さきで熱中症などの事態は考えたくない。

ふと、こうして2日後に記しつつ判断ミスしていたと気づいた。ホテル滞在のまま、早朝にホテル据付のレンタサイクルにてスケッチに出かけるべきだった。それならばホテルにもどりシャワーで汗を流したあと、混雑しない時間にゆっくり朝食ができたし、チャックアウトはそのあとでよかった。次回、機会があったらそうしよう。

さて、旅にもどる。朝からの熱気で日中が思いやられる。もはや外で行動できないのではと、駅前だけの予定すら大幅に変更。前日に用事と夕食を終えて三島についたのは夜半まえ。寝不足気味で頭が十分はたらいてなかったのはたしか。時間をかけて何でこんなに遠くまで来たのだろうと思わないことにする。

代わりに


 次の機会があるさとスケッチ帳をたたんであきらめた。地元から出るまえが思いのほか涼しかったので、これだけの暑さはさすがに想定外だった。  

近くの駅に向かいつつ汗が吹き出し止まらない。予定を大幅にカットして列車で西への移動に変更。つまり帰途へ。

今回いちばんお世話になった型の車両

美術展に


 予定してないペットボトルの水を何度か買った。最初の1本目は地元の出発空港のカウンターそばで「富士の天然水」のペットボトルだったのが皮肉といえば皮肉。
 
列車内はさすがに快適。こののちは案の定、気温が上がりつづけたので、用心して駅近くだけ立ち寄ることにした。


静岡駅のほんの眼の前の美術館

心待ちにしていた「パウル・クレー展」。この巡回展を知れたのはnoterの
渡辺(読書/散歩)さんのおかげ。お記事をたまたま目にして知った。

わたしにとってクレーは、模写の対象にするほどもっとも親しんでいる画家のひとり。模写を部屋に長年置いても飽きないし、むしろなじんでしまうぐらい。おなじ絵でも目にするたびにあらたな感慨が湧く。

旅程の変更で、じつにゆっくり絵を鑑賞できた。クレーの実物の絵を見れたのは今回の旅の収穫だった。

おわりに

 想定以上の暑さにいままでならば実行していたことでも、今回は自重した。そのかわり鉄道を中心に乗りものにのんびり長く乗れて満足。2日間で16個。朝から晩まで22時間も揺られていた。静岡はほんとうに広い。

おかげでさまざま沿線のそれぞれの街を快適な車窓からながめることができた。唯一ざんねんだったのは静岡(一部は愛知)を中心に東西につきぬけたはずなのに、富士山を一度も眺められなかったこと。こちらも次回以降になった。

夕日を追って西のわが家へ

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