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数ⅠAから数ⅢCまで生徒とともに学んでいろいろ振り返り思ったこと


はじめに


 さまざまな教科を学習サポートの教室で教えてきた。なかでも数学について記しておく。小学生から高校生、そして現在、大学生まで教えてみて思うのは、各人がじつにさまざまな学力の段階にあること。ただし順序を追いさえすれば遅かれ早かれある段階までは進めること。それを遡って所定の学年で段取りせねば、上の学校へ進みたい場合には覚束なくなるに違いない。ここでは難関大学(理系)を視野に入れたサポートについて。

きょうはそんな話。

つまずき箇所


 小学生が保護者の方と訪れる。わたしをどんな大人だろうという目で見る。最初が肝心とわたしもなるべくその子の様子をつかんでいく。たいていその日のうちに算数であれば、どこにつまずきや弱いところがあるのか見つかる。理解度や進み具合をその子の特性に応じて、こちらで調節する。どんな教材や学び方がいいか選んでいく。

たいていは1か所のつまずき箇所を解決できると多くの子がとてもいい表情になる。おそらく自分だけでは解決できないまま抱えていたのだろうとこちらも思う。子どもたちは基本的に自分でどこがどうわからないかを説明できない。これは致し方ない。だから大人がどこがわからないのと尋ねても答えようがないことが多い。

汲み取る


 こちらは先回りしてわかるところへ少しだけ戻る。わからない箇所に近づくにつれて徐々にペースを落とし、難易度の勾配をゆるくする。最初はわかる部分がほとんどでわかりにくい箇所に関して、こちらからサポートの手立てを教科書に則して複数用意する。そのうちのどれかで理解につなげていく。

子どもが後から振り返られるように、その子たちの使える言葉でこちらは説明。こうして会得した内容を心の中で唱えつつひとりで子どもは演算を実行する。これならばあとからひとりで振り返られて、使える方法になり得る。

高校生のタイムスケジュール


 中学生や高校生でも同じかもしれない。分かる部分と理解が進んでいないあやふやな部分。そのいずれかのまだら模様のまま教室を訪れる。中・高校生の場合には、ここで少し予習気味で進めたほうが学校での理解が進みやすい。多面的に捉えてより自らにふさわしいやり方で身につけてもらえればいい。これならば私の方でのちに合わせれば済むこと。

あとは着実に忘れずに使えるようになるのが最優先。高校まで進むと積み重ねであるのでなおさら前の単元、さらにその前の単元と計画的に忘却を避けるようにスケジュールを話し合いながら組み、何もない入学前の春休み、余裕のある夏休みを中心に予習を進めて、教科書レベルで習熟度をあげておく。

高校1年の終わりに共通テストのほぼ全範囲の教科書内容を、引き続いて各単元の入試レベルを段階を進んで、高2の冬休みに志望校の共通テストのボーダーに、学年末に志望大学2次試験レベルで合格ラインに達し、高3夏休みにちょうどひとつ上の大学でよりよい判定が得られるように進むことができれば、より確実にもとの第1志望に進みやすくできる。

数学は


 中高一貫校でない公立の場合を例にしたい。大まかに言うと一貫校の中3生がやることを中3の高校入試後から高1前半で行う。一般的な公立高校の現役生において、運動部の部活をやりつつ勉学との両立をめざすにはどうするか。

それには数学がカギを握ると言っていい。いかに効率よく予習ペースを維持し、上乗せしていくか。その工夫が求められ、睡眠時間を確保しつつ生活全般で時間を効率よく使う必要だと感じた。

理系の場合は、どこの難関大学でも数学の比重がとても大きい。同時並行で各単元のレベルの引き上げが肝心。

難関大への目安と段取りは

 話を高校生のスケジュールに戻そう。とくにまだ時間的に余裕のある高1後半で、いかに数ⅡB 教科書の徹底理解と章末問題レベル、入試基礎~標準レベルを卒なくこなせるか。それには上と内容が重複するが、ポイントは中3時の高校入試終了時から春休みまでにすぐに数ⅠAに着手すること。

そのまま高校入学時には2/3ほどその教科書を終えて、1学期中に完了。期末試験後に直ちに数ⅡB内容へ進む。そうして最初の全国模試に対応できるといい。学校の授業や定期テストや実力テストは良問ばかりなので卒なくこなす。

それには効率がものを言う。数Ⅰから数Ⅲに散らばる三角比と三角関数、微積分をまとめて学習し効率化。そのペースで高2の夏休みには数ⅢC教科書の残りと、忘れないうちに入試基礎・標準レベルを終える。これはちょうど学校の実力テストや全国模試に対応しており、どの問題でも選択できる。

そうして高2のうちに入試標準レベルを全範囲で広くあたり、確実に時間内に解ききる範囲を拡げて1巡~2巡するといいとわかった。1年前の共通テストで志望校のラインを上回り、高3はじめの模試に既卒者が加わっても、動じない成績を目標に。あとの10か月は合格ラインからいかに上に離れるかをねらいとして、ひとつ上のランクの大学過去問中の標準レベル問題を含めて、しっかり実力を養う。その結果、時間内での練習を繰り返しても点数のばらつきが小さくなるように仕向ける。

おわりに


 テキストや方法に王道があるわけではなく、少なからず難関国公立大学の理系が目標であっても基礎基本を国数英ともに着実に手際よくこなすこと。同じレベルをやり直さずともよいように、広範な範囲のレベルの維持と各所のレベル向上に計画性をもち、その意識をつねに保つことが大切。

志望大には少し余力を持ちつつ進むほうが何かと好都合。入学後も成績を保つことで独自の奨学金を得たり、ゼミの選択で有利になったり(大学により異なる)、就職活動でもGPAを高値に保つことは損にはならない。明らかにさまざまな恩典が得られるチャンスが増す。大学での勉学にしっかりついていくことで、広範な活動の意欲を生み、より充実したものにできるチャンスが増す。


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