No.05:人に褒められたら素直に受け止めたい。謙遜とマイナス化思考は違う|時空ラボ
No.04では、なぜ「自分はダメな人間だ」と思ってしまうのか、その思考の流れについて説明してみました。
「認知の歪み」の種類はいろいろありますね。
でも、歪みの種類をそれぞれ分類していくと、「あのときの自分は『マイナス化思考』に囚われていたな」と、客観視できるようになりますよ。
今回は、その「マイナス化思考」について説明してみようと思います。
◎コンプレックスだった字の汚さをほめられると
私は字が汚い方で、これをコンプレックスに感じています。
ところが、そんな字を「きれいな字だね」とほめてくれる場合がまれにあるのです。
そのようなふうに言ってもらえたとき、私は、つい「全然そんなことないよ」と否定してしまいます。
(ちなみに、きれいな文字の書き方は以下の書籍が参考になりました)
◎何でもないことを悪い出来事にすり替える
先ほどの程度の反応なら「謙遜」と呼んでいいレベルでしょう。
しかしこれが行き過ぎると痛ましいものです。
前回、「一般化のしすぎ」の話をしましたが、これがさらに悪化すると、いわゆる「マイナス化思考」に陥ります。
これは何でもないことや良かったことを悪い出来事にすり替えてしまう思考のことで、「認知の歪み」の中でもたちが悪いものです。
人間関係の維持もおぼつかなくなるでしょう。
例えば、いつも自分を三流のピアノ演奏家だと考えている人は、うまく弾けないと「やっぱり自分はダメだ」と考えてしまいます。
それだけでなく「マイナス化思考」が働いている人は、もし上手に演奏できたとしても、「これは、たまたまうまくいっただけ」と認識してしまうのです。
これがさらに進むと、ときにはうつ病もしくはそれに近い症状を引き起こす恐れがあります。
◎行きすぎた「マイナス化思考」とは?
うつ病について、適切な例が思いつかなかったので、書籍『いやな気分よさようなら コンパクト版』から内容を引っ張ってきました。
(少しアレンジしています)
「私はどうしようもない人間なので、誰一人かまってくれないのです」と考える患者は、退院時にたくさんの病院スタッフが見送ってくれたことが目に入りません。
家族や友人が心配してくれていることも認めず、「みんな私のことを知らないのです。私は腐っていて、この世で一番質の悪い人間です。一瞬でも誰かが私のことを好いてくれることなんてありえません」と、明らかに現実と異なる信念を持ってしまいます。
このように、行き過ぎた「マイナス化思考」は怖いものです。
自分の認知が歪んていることに気づけないんですよね。
◎大切なのは、良い出来事を無視しないこと
ぜひ皆さんには、良い出来事があったら無視することなく、喜んで受け入れてほしいです。
極端な「マイナス化思考」は、人生の豊かさを必要以上に奪ってしまいます。
私も字をほめられたら、素直に「ありがとう」と言える人でありたいものです。
人間関係もきっと良い方に進展するのではないでしょうか。
No.06では少し脱線するのですが、「悪意」について話をしたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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