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年収が500万減り「1件5円」の仕事に救われた、元部長の副業迷走記

これは、コロナ後遺症で歩けなくなった元部長が、人生ハードモードの中で
なんとか笑いを見つけた話です。
しんどい状況でも、少しだけ笑って息をしたい人に読んでもらえたらうれしいです。



コロナ後遺症になったら、年収が800万から300万になった。

ロードマップはこう。
全国飛び回る部長→コロナ罹患→1年半休職→部長降格→在宅で事務として復職=契約社員
※解雇されないだけ幸運(感謝)


さて、年収が500万減るとどうなるか。

減ったことがある方はご存知かとおもいますが…
まず月収の全てが固定費で消える。貯金を崩して生活費に回す。みるみる貯金が減っていく。4年間で減った額は約300万。

生活費だけでなく、医療費が加わって湯水のように消えてゆく。
そして、家のローンはあと20年。

たとえば、今より家賃(=ローン返済額)の低いところへ引っ越す。で、いまのマンションを売る、もしくは貸す。という方法が考えられるが、引越しという行為はボクの身体も妻の心身もハイパーセンシティブ愛犬ぴんこのストレスも半端ないので、いったん却下。

妻がパートに出るなども順当なアイデアだが、それは心身ともに難しい体質なのである。

なので、まず、できる範囲で最低限の支出を減らすべく検討をする。
食費、保険、スマホのプラン、サブスク、光熱費、セルフ散髪(妻も)、輸入車から軽自動車へ。

さらにチリツモ狙い、図書館利用、メモは領収書などの裏、トイレットペーパーの使用量…それくらいは、、という感じだが、そういうマインドになるのだ。目指せ、ジェネリック・ライフ。

でもこれくらいじゃ、全然追いつかない。

なんとか収入を増やせないものか。
といってもギリギリ在籍させてもらえている職場にもっと給料が欲しいとは言えない。

休職する前のイケイケ部長だったころは、ずいぶんといい給料をもらっていたものだ。自分で言うのも難だが、結構頑張ってたからなぁ…。コンビニで買いたいモノを買える人生よかったなぁ…、と、そんな回想は1円も生まないので、収入を増やすことを考える。


資産運用や投資を勧める人がいる。増やせても長期的だし、なによりその方面には疎いのでヘタを打つ予感しかしない。それに元手がある人の話だ。


やはり副業か。
幸いウチの会社は副業が認められている。
でも今の自分にできる副業はあるのか。

「副業」は今、大流行しているようだ。
巷ではこぞって将来への不安を煽り、副業をさせたがる。実際にいま世の中は不安定だから、みんな多かれ少なかれ不安はある。ただボクのはそれと同じではない。危機の迫り方が何倍も早い。カウントダウンが始まっているのだ。

副業の情報は多い。副業を求めている人で儲けようとする輩どもがいるので、そこにハマらぬよう慎重にならなければいけない。

ベストは、家で完結する副業。

そういえば、10年前にギラン・バレー症候群で入院したとき、LINEスタンプを作った。その頃、LINEスタンプで主婦が1000万稼いだというニュースが流れてきたのだ。まぁ1000万は無理でも4~50万くらいにはなって、入院費の足しにでもできればと思い1日で作った。

10年経った今、売り上げ総額2476円…。

映像ディレクター、YouTubeに敗北する

やっぱりYoutuberか。稼げるんでしょ?
いや無理だ。シャイボーイだから最初の決まり文句とかできるわけがない。そもそも発信するモノがないし、顔出しなんて絶対にやだ。

ブログアフィリエイト。
時間がかかりすぎるし、PVをたくさん集めるほどのネタがない。

webライティング。
SEOとかよくわからない。でも勉強すればできそう。保留。

動画編集。
これは本業と競業にあたるためNG。

クラウドファンデイング。
これは調べて知ったものだ。まだ世の中に出回ってない商品で、売れそうだというものをクラファンして売って利益を出す。当たったらまとまったお金が得られる。さらに売れれば代理店となり今後も売り続けることができる。世の中のニーズを先読みするセンスがものを言う。
専門書を2冊読んでみた。悪くはないが、博打感が強すぎる。もう少し生活や収入にゆとりのある人がやるのによさそうだ。ということで、カウントダウンが始まっている我が家には向いてないと判断し、却下。

物販。
初心者が副業を始めるには、物販が良いらしい。そちら方面を調べると、まぁたくさんのYoutuberがヒットする。多いのはメルカリ物販。「時間のない主婦でも1日1時間で月収10万可能!」とか。お、いけそうじゃんと思ってしまう。
リサイクルショップやフリマなどでメルカリの相場より安く仕入れて高く売る。それから、新品転売。近所のディスカウントショップなどのセール品を狙って、定価以下で仕入れたものを売る。そしてハンドメイド販売というのもある。アクセサリーやハンドクラフトなどのオリジナル商品を自分で作って売る。

なかなかハードルが高い。

まず、仕入れるのに外に出て駆け回るのが無理だ。
ネットで安いものを見つけるというのなら、家で完結できる。試しに探してみた。大変だった。慣れもあるだろうが、1日かかる。
アクセサリーにハンドクラフトね。手を動かすのは嫌いじゃないが、主に女性向けがほとんどだ。作れるだろうか。たぶん無理だ。発狂している姿が目に浮かぶ。
今やるべきと勧めるYoutuberたちは、必ず最後にLINE登録を促し「今なら無料の素敵な情報をプレゼント!」そして高額なオンラインサロンに誘われる。結局そのコンサル料で稼いでいるわけだ。その稼ぎ方はボクには向いてない。

結局文句いうだけで、始めないんじゃん。
と、どこからともなく聞こえて来たので、ひとつ始めてみた。

無在庫物販。
在庫を持たずに物を売る。そんなことができるのか。できるのだ。

ボクがやったのは東南アジアの販売サイトで日本の商品を売るというものだ。いま日本の商品は良質なものが多く、東南アジアでは人気が高い。化粧品しかり、電化製品しかり。なぜ無在庫で販売できるかというと、そのサイトは郵送するまで1週間ぐらいの猶予を設けてあるのだ。

ざっくりいうと、そのサイトに登録して、自分の店を持ち、売れそうな日本の商品写真を載せる。価格設定は相場を見て自分決める。で、売れたらその商品を買いに行って、期間内に送る。これはなかなか魅力的だ。

我が家に合っている。闇雲に探しに行くのではなく、買うものが決まっているので、計画的に動ける(妻が)。これはいけそうかも。最初の登録は面倒だったが、それも解説している動画がある。なんとか自分の店舗を持てた。化粧品の類が人気だったので、化粧水やシャンプー、日焼け止めなどを並べてみた。

とはいえ心配なので、最初は在庫を控えることにした。売れずに無駄になるのも嫌なので、我が家でも使っているものを出品した。売れなくてもどうせウチで使うので無駄にならない。郵送の袋も準備。専用の用紙も手配。よし、完璧だ。

売れない。

全然売れない。

そもそも、自分が売ろうとした人気商品は、そのメーカーや卸売業者もそのサイトに店舗を持ち安く仕入れて安い値段で売っている。それには敵わない。でもしばらく続けてみた。商品を変えたり、セール期間を設けてみたり。…全然売れない。断念した。


そして戻って来ましたYoutubeだ。

映像の知識が多少あるからどうしても手をつけやすい。
いまの自分で再生回数を稼げるものを考えた。顔出しNG。
改めてあらゆる動画を見て回る。

あ、これいいかも。雑学系のやつ。
イラストと文字とBGMで出来ていて、ちょっと気になる雑学を1分くらいで教えてくれるやつ。たいしたことない動画でも再生数30万とか50万とか……100万回超えもめずらしくない。これはいける。
どの動画も一見同じように見えるが、よく見るとアカウントが違う。みんな視聴回数を稼いでいる人をなぞってやってるのだ。よし、それに続け!とすぐに作った。


全然視聴されない。

再生回数が一桁。よくて二桁。

Youtubeのアルゴリズムに乗るには3ヶ月必要だそうだ。
要は、Youtube側がボクのことに気づいていない状態だから、誰の関連動画にも並ばない。見知らぬ人がボクの存在に気づく手段がほぼない。砂漠の真ん中で叫んでる状態。粘るのだ、アルゴリズムに乗るまで。

1週間に3本くらい更新、tiktokにも並行してアップした。

視聴されない。

2ヶ月で力尽きた。Youtuberすごい。みんなこれを乗り越えたのか。

登録者数は、10人。

諦めた。

なにより、やっていてつまらない。
面白いと思わずに作っているものが、人が楽しんで見るわけがない。


Youtube にはもうひとつ試したいものがあった。
睡眠導入系だ。心地のよい音楽に、穏やかな当たり障りのない映像。これを聴きながらだと眠る人が多いらしい。軒並み再生回数の多い動画ばかり。みんなつけっぱなしで寝るから、大体が最後まで視聴される。
Youtubeのアルゴリズムは視聴時間の多さや、視聴完了率の高いものを優先的におすすめしてくるようだ。

こちらもチャンネルをつくって、2本動画をアップした。

現在再生回数1回。

だめだ。なにが元映像ディレクターだ。人の心を全く読めていない。今までボクに仕事をくれた全てのクライアントに懺悔したい。

わかっている。すべてはアルゴリズムのせいだ。
なんださっきからアルゴリズムアルゴリズムって。変な名前。日本語使え!
ふふ…これが時代に置いて行かれた映像ディレクターの末路さ。
コロナ後遺症になって、実力まで、センスまで、忍耐力まで奪われたんだ。


…冷静になろう。
全ては大殺界のせいだってことを忘れてた。
あぶないあぶない。

ボクは生活費を稼がなければいけないのだ。
Youtubeはもういい。次だ。次。

自分に適した仕事を探そう。
クラウドソーシングサイトに登録した。


報酬5円。思考に蔓延る大殺界

アンケートに答える仕事があった。
やってみた。

報酬5円。

稼げた。

副業の第一歩は5円から。
これを月に1万件こなせば、5万円だ。

…大殺界は思考にも蔓延っている。

無理だ。アンケート1万件なんて、天文学的数字だ。
他はないのか。もっと稼ぎやすい案件は。

あった。5万円。コピーライティング。
一回で5万。こういうのだ。本業に近い。自分の経験を活かせる。我が社の競業NGという決まりにギリギリかすっているのが気にはなるが。まぁ背に腹は変えられない。
これを月に4件で20万なら、まずまずだ。もっといけるか、週2件なら40万。上等。内容は、スタートアップ企業の社名を考える仕事。面白そう。

827件。
応募総数、となっている。

ちっ…採用されたら5万円ということか。
そして現在はライバルが827人いると。そんなの本業でも経験したことない。
またアイツのせいか、まんまと騙しやがって。
お金を稼ぐのにうまい話なんてないのだ。
一応、応募だけしてみる。

はずれた。

まぁまぁ時間をかけて考えたコピーで、はずれた。

ちょっとプロ意識なんか出しちゃったりしたのに。
これはタイパも悪い。というかマイナスだ。時間だけ使って終わった。


こんなことで、めげるもんか。
次を探すぞ。

1件2000円。アプリゲームの問題作成。
ちょっと現実的なラインだ。しっかり目を通そう。
なんか自分にも出来そうだぞ。面白そうだし。
アプリゲームはほとんどしないけど。

待て。慎重にすすめよう。
アイツは、そこかしこに潜んでいる。

ほら、これも応募制だ。
2人応募中。競合相手は2人ということだ。
採用されていい仕事ができれば、案件継続にもつながるらしい。
これは応募しよう。ただ、ボクはまだこの場(クラウドソーシングサイト)での実績がゼロだ。
3分の1とはいえ、アドバンテージは低い。
経歴書に全力で本業の実績を記す。


大殺界でも、素敵な出会いはある。


連絡が来た。
ラフ画が見たいとのことだった。
問題作成する上で、ラフ画でのコミュニケーションが必要なのだ。


採用された!

なんとも嬉しい。

この2000円は大きい。
感謝しかない。恩を返すべくフルスロットルで問題作成に臨んだ。
結果、案件継続につながった。
仕事を振ってくださるようになった。しかも担当の方がお優しい。
みたか大殺界、これが俺の実力じゃ。お前なんか屁でもないわ。

結果、他の案件も立て続けに振っていただき、1年で60万円稼げた。
もちろん、生活費は依然足りてない。が、足しにはなっている。

現在もお世話になっている。
とてもいいクライアント様だ。
常にこちらの都合を理解してくださり、大感謝。

大殺界でもこんな素敵な出会いがあるのだ。

油断はしないけどね。


結局なんでも続けることが大事なのか。続けられることとも言える。大殺界が教えてくれた。

妻も内職をしたり、ポイ活をしたり(ポイントは贅沢品に換えるのが満足度が高い、先日は漫画)、大黒柱でありながらもできることを精一杯取り組んでくてれている。感謝。
愛犬ぴんこは、すやすや寝てる(それでOK)。


あれ?なんかボク成長してない?



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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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