【残留争い展望】「2024 J1リーグ 残留ラインは勝ち点43?」
【残留争い展望】
「2024 J1リーグ 残留ラインは勝ち点43?」
Ⅰ.「残留ラインの設定」
過去の記事でもお伝えして来た通り、降格チームは「1試合平均の勝ち点が1を下回る」と言われており、実際に過去5年分のデータを調べただけでも全てこの法則に当て嵌まっていました(表Ⅰ参照)。
そこから単純に「残留ライン=総試合数」と捉えることも出来ますが、法則が絶対的なものではない以上、常に例外を考えておく必要があります。また、総試合数分の勝ち点を積み上げたとしても、競合チームと勝ち点で並んだ場合、得失点差次第で降格してしまう可能性もあります。
具体例を探してみると、2ステージ制が廃止された2017年以降だけでも、実際に2018年には柏レイソルが勝ち点39(総試合数34)で降格(表Ⅰ参照)しており、逆に2017年のサンフレッチェ広島は勝ち点33(総試合数34)・2021年の湘南ベルマーレは勝ち点37(総試合数38)で残留しています。
また、2023年シーズンはチーム数調整の関係で降格枠が「1」であったため、あくまでも仮定の話とはなりますが、降格枠が今シーズンと同じ「3」であった場合、ガンバ大阪(勝ち点34/総試合数34)は湘南ベルマーレとの残留争いに「得失点差」で敗れて降格となっていました。
最も、新型コロナウイルスの影響や2024年シーズンに向けてのチーム数調整の関係で、ここ数年はチーム数・降格枠が年によって異なっていたため、一概に比較は出来ません。また、上記の様な例外も存在する点を踏まえた上で「JAF Football Analysis Room」では「残留ラインの設定」に関して以下の様な結論に至りました。
ベースは「残留ライン=総試合数+3ポイント」の法則
その上で残留争い中のチームの動向を見ながら必要に応じて微調整
そして早速なのですが、今シーズン、10月24日時点で残留争い中のチームの勝ち点獲得ペースが「残留ライン=総試合数+3ポイント」の法則を上回っており(表Ⅱ参照)、降格圏18位のジュビロ磐田でさえ勝ち点35(33試合)を積み上げているため、残留ラインの微調整を試みたいと思います。
現時点で残留に向けて土俵際に立っている17位柏レイソルが「勝ち点39(34試合)」である点と、19位コンサドーレ札幌が残り試合全勝した場合「勝ち点44」3勝1分で「勝ち点42」という点から、今シーズンの残留ラインは「総試合数(38)+5ポイント」の「43ポイント」に設定したいと思います。

※ 「降格チームの勝ち点」は降格チームの中で最上位チームの値
※ 「2020年」はコロナ禍における特別ルールで降格チームなしのため、降格枠「3」と仮定した場合の値

※ 降格の可能性だけで考えると半数以上のチームが対象となってしまうため、勝ち点「42以下」のチームだけを抜粋(降格確定のサガン鳥栖を除く)しております
※ 全38試合/18位以下が降格
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Ⅱ.「残留争い展望」

※ アルビレックス新潟は35節消化済み
※ サガン鳥栖は降格確定のため除いています
表Ⅲの通り、大半の試合が残留争い中のチーム同士の直接対決か、優勝争い中のチームと残留争い中のチームの対決となっており、当該クラブの関係者やファン・サポーターにとっては厳しい日程である一方、他クラブのファン・サポーターからすると見応えのある試合ばかりとなっております。
それでは早速、順位の上のチームから順を追って残留の可能性を検討していきたいと思います。
浦和レッズ・横浜FM・湘南ベルマーレ
残留最低条件:「5試合で勝ち点1以上」(レッズ・マリノス)「4試合で勝ち点2以上」(ベルマーレ)
2ステージ制が廃止された2017年以降に降格したチームの大半は得失点差がマイナス2桁を超えています。最も値が小さかった2018年の柏レイソル(勝ち点39/総試合数34)でさえ「-7ポイント」なっており、その観点から考えると現時点での得失点差が0に近い3チーム(表Ⅱ参照)は降格の可能性が低いと推察できます。
また、残留想定ライン「43ポイント」まで、レッズ・マリノスは「5試合で勝ち点1以上」ベルマーレは「4試合で勝ち点2以上」であり、決して高いハードルではないため、残留の可能性は非常に高いと考えられます。
京都サンガ
残留最低条件:「5試合で勝ち点2以上」
残り試合数と勝ち点だけを見れば「5試合で勝ち点2以上」で残留想定ラインに達することが出来るため、決して難易度は高くないと思われる一方で、得失点差が2桁を超えている点と今後の日程は懸念材料。
特に日程に関しては、優勝・ACL圏内争い中のサンフレッチェ・ゼルビア・アントラーズ・ヴェルディとの対戦はもちろん、残りのフロンターレも、退任が決まっている鬼木監督のために意欲高く臨んで来る可能性も考えられ、どの試合も今後の結果次第では難しくなる予感。
更に今週末には天皇杯の準決勝を控えており、タイトルは欲しい一方で、決勝まで勝ち進めば他チームと比較して過密日程になることに加え、精神的にも残留争い一本に集中できなくなることを考えると複雑な心境か。
そう考えると出来る限り早い段階で勝ち点3を掴み取り、残留を大きく引き寄せたいところ。
アルビレックス新潟
残留最低条件:「3試合で勝ち点3以上」
勝ち点40は悪い数字ではないものの、ルヴァンカップ決勝進出の関係で既に35節を消化しており、残り試合数が他チームよりも少ない点は懸念材料。
日程に関しては36節のレイソルとの6ポイントゲームが山場であると考えられるだけに、ルヴァンカップ優勝を勝ち取り、その勢いで臨みたいところ。
残留想定ラインまでは「3試合で勝ち点3以上」が必要であり、決して低いハードルとは言えない状況。得失点差を考えると3分ではなく勝利が欲しいところ。
柏レイソル
残留最低条件:「4試合で勝ち点4以上」
2試合連続、後半アディショナルタイムのPKで勝ち点を逃しているレイソル。
先日のゼルビア戦を観させて頂いた限り、少なくともこの順位にいる様な試合内容ではなく、流れを変えるためにも35節のアビスパ戦では確実に勝ち点3を掴み取りたいところ。
36節以降は、アルビレックス・ヴィッセル・コンサドーレと下位チームの中でもトップクラスで厳しい日程となっている一方で、6ポイントゲームは勝てば1勝以上の価値があるだけに、ここまで来てしまった以上、前向きに捉えるべきか。
残留想定ラインまでは「4試合で勝ち点4以上」。守備は安定している中、ゴールが思う様に取れていない試合が続いているだけに、ゼルビア戦を観た限りでは、ゴール前で迷わず足を振り抜けるかが鍵となるか。
ジュビロ磐田
残留最低条件:「5試合で勝ち点8以上」
降格圏に沈んではいるものの、勝ち点35で残り5試合を残しており、まだまだ悲観する様な状況ではなく、今はとにかく残留想定ラインに向けて「5試合で勝ち点8以上」を目指して突き進むしかないジュビロ磐田。
得失点差を考えると「5試合で3勝以上」を目指したいところ。
最後は運も大事であり、キングオブコント王者のラブレターズに肖りたいところ。
北海道コンサドーレ札幌
残留最低条件:「4試合で勝ち点11以上」
残留想定ラインまで「4試合で勝ち点11以上」(残り試合全勝)が必要であり、数字的にはかなり厳しいと言わざるをえない状況。
但し、想定ラインはあくまで想定ラインに過ぎず、6ポイントゲームを2試合残している点に加え、最終節にレイソル戦が控えているだけに、まずは3連勝でレイソル戦を迎えることが必須と言えるか。
ちなみに37節のサンフレッチェ戦の結果は優勝争いにも大きく影響しそうであり、ミシャ監督としては古巣対決でもあるだけに、様々な意味でJリーグファンにとって注目の一戦。
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Ⅲ.「おわりに」
繰り返しになりますが、残留想定ラインはあくまでも想定ラインに過ぎません。
そのため前後する可能性は十分にあることをご理解頂けると幸いです。
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「2024 J1リーグ 残留争い展望」は以上となります。
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