Lunair『夜明けブルー』制作ログ|朝に残る切なさを曲にするまで
『夜明けブルー』は、Lunairの中でも爽やかさを意識した曲です。
ただし、明るいだけの曲にはしたくありませんでした。
この記事では、朝の光の中に残る切なさを、AI音楽でどう表現したかを書きます。
AI音楽を作っている方。
SunoでJ-POPを作っている方。
Lunairの楽曲制作に興味がある方に向けた制作ログです。
読めば、AI音楽で「爽やかさ」と「寂しさ」を両立させる考え方が分かります。
『夜明けブルー』はどんな曲なのか?
『夜明けブルー』は、Lunairの2曲目として制作した楽曲です。
1曲目の『午前1時』が、深夜に残る感情を描いた曲だとしたら、
『夜明けブルー』は、その夜が少しずつ朝に変わっていく曲です。
ただ、完全に前を向いた曲ではありません。
朝が来た。
空は明るくなった。
でも、気持ちはまだ昨日に置いてきたまま。
そんな感情を描きたいと思いました。
Lunairらしい夜の空気を残しながら、
少しだけ風が入ってくるような曲です。
まず音源はこちら
まずは、こちらから『夜明けブルー』を聴けます。
夜が終わる瞬間の透明感と、朝になっても消えない気持ちをテーマにした曲です。
なぜ「夜明け」をテーマにしたのか?
Lunairは、夜の東京、雨、ネオン、夜明け前の感情を描くAI音楽プロジェクトです。
だからこそ、2曲目では「夜の終わり」を描きたいと思いました。
深夜の感情は、夜の中では強く見えます。
でも、朝になると少し違って見えることがあります。
昨日はあんなに苦しかったのに、
朝の光の中では少しだけ薄くなる。
でも、完全には消えない。
その中途半端さが、すごくLunairらしいと思いました。
『夜明けブルー』では、夜明けを「希望」だけではなく、
まだ切なさが残っている時間として描いています。
爽やかさと切なさをどう両立したのか?
この曲で一番意識したのは、
爽やかに聴こえるのに、どこか寂しい
というバランスです。
明るくしすぎると、
ただの青春ソングになります。
暗くしすぎると、
『午前1時』と近くなりすぎます。
だから『夜明けブルー』では、
曲調は少し軽やかにしながら、
歌詞にはまだ整理できていない気持ちを残しました。
たとえば、朝の空。
始発のホーム。
雨上がりの道路。
まだ冷たい風。
そういう景色は明るいのに、
心の中には少しだけ昨日が残っています。
この曲では、そのズレを大切にしました。
Sunoでは何が難しかったのか?
『夜明けブルー』は、Sunoで作る上で
難しい曲でした。
理由は、爽やかにすると軽くなりすぎるからです。
テンポを上げると、疾走感は出ます。
でも、切なさが弱くなることがあります。
逆に、切なさを強くしようとすると、
テンポが落ちて重くなりすぎます。
Lunairとしては、どちらにも寄せすぎたくありませんでした。
この曲で欲しかったのは、
泣きながら走るような感じではなく、
朝の光の中で、少しだけ胸が痛む感じです。
そのため、Sunoへの指示(プロンプト)では以下を意識しました
爽やかなJ-POP
透明感のある女性デュオ
朝の空気感
軽やかな疾走感
でも感情は少し切ない
サビを明るくしすぎない
アニメソング的に派手にしすぎない
明るい曲を作るほど、Lunairらしさを保つのが難しくなります。
ここはかなり学びがありました。
澪といろはをどう歌わせたのか?
Lunairは、一ノ瀬澪と月城いろはの女性デュオです。
『夜明けブルー』では、
2人の声を強くぶつけるより、
朝の空気に溶けるように使いたいと思いました。
澪に曲を引っ張ってもらいながら、
いろはの声で感情のズレを見せる。
この2人の役割が決まったとき、
曲の輪郭がはっきりしました。
澪は、透明感と芯のあるリードボーカルです。
朝の光に向かって、
曲全体を前に進める存在として考えました。
一方で、いろはは、まだ心が追いついていない感情を見せる役割です。
朝になったのに、
昨日の気持ちが少し残っている。
その揺れを、いろはの繊細な声で
出したいと思いました。
サビでは、2人の声を重ねすぎないことも
意識しました。
強いユニゾンにすると、曲は分かりやすく盛り上がります。
でも、Lunairらしい余白が減ってしまいます。
だから、澪が前に出る部分。
いろはの感情が見える部分。
2人がそっと重なる部分。
その差を作ることを意識しました。
歌詞では何を大切にしたのか?
『夜明けブルー』の歌詞では、
「朝になったから大丈夫」にはしませんでした。
朝は来る。
でも、気持ちはすぐには変わらない。
この感覚を大切にしています。
私は、失恋や別れの曲でも、
全部をドラマチックにしすぎない方が好きです。
本当に残る感情は、
もっと小さい場面にある気がします。
たとえば、始発の音。
湿った道路。
明るくなり始めた空。
誰かに送れなかった言葉。
そういうものの中に、切なさが残ります。
『夜明けブルー』では、
大きな事件ではなく、朝の景色の中にある感情を拾いました。
ビジュアルでは何を表現したのか?
『夜明けブルー』のビジュアルでは、
『午前1時』よりも少し明るい青を意識しました。
ただし、完全な朝ではありません。
夜が少し残っている青。
雨が上がった後の空気。
光が差しているのに、まだ寂しい部屋。
そういうトーンです。
Lunairのビジュアルは、
夜の暗さだけに寄せると重くなります。
でも、明るくしすぎると普通の爽やかなJ-POPに見えてしまいます。
『夜明けブルー』では、
青の透明感を残しながら、朝の静けさを見せることを意識しました。



この曲でLunairの幅が見えた
『夜明けブルー』を作って分かったのは、
Lunairは暗い曲だけのプロジェクトではないということです。
もちろん、Lunairの中心には夜があります。
でも、その夜はずっと続くものではありません。
夜明けが来る。
朝になる。
でも、感情は残る。
この流れを描けると、
Lunairの世界が少し広がります。
『午前1時』が夜の中に沈む曲だとしたら、
『夜明けブルー』は夜から少し外に出る曲です。
完全な救いではない。
でも、ほんの少しだけ空気が変わる。
その感じを出せたことが、
この曲の大きな意味だと思っています。
歌詞全文
朝が来たら
全部忘れられると思ってた。
……ごめんね、嘘だよ
始発前のホーム
世界が止まって見えた
君と並んで歩く影が
千切れそうに揺れていた
「寒いね」って笑う声
白い息に溶けて消える
好きになった瞬間(とき)なんて
もう 呪いみたいに覚えてる
誰もいないコンビニで
温かいコーヒーを2つ
眠そうな横顔を
永遠に閉じ込めたかった
“友達”という名の 扉(ドア)の向こう
進めないまま 夜が明ける
朝焼けが綺麗なほど
僕の臆病が 浮き彫りになる
改札まで あと少し
言えない言葉だけが 胸を突く
ねえ この恋はどこへ行くの?
聞き返せないまま
銀色の電車が滑り込む
夜明けブルー
君を好きなまま 朝になってしまった
触れられない距離が
こんなに美しいなんて 知らなかった
「またね」が優しくて
ハッピーエンド探し彷徨う 悲しい歌
始発が動き出せば
僕はまだ モラトリアムの中
君の隣は あたたかいのに
どうして泣きたくなるんだろう
もしも明日が 来ないとしても
僕は「好き」を塗りつぶして
憧れだと 嘘をつく
夜明けブルー
君を好きなまま 朝になってしまった
眠れない感情だけ
空に置いていくよ さよなら。
「またね」が切なくて
笑うしかできなかった 僕は
始発ベルが響くホームで
気づかれないように 手を振った
青く滲む世界
僕はまだ君を見ていた
大好きな人
関連リンク
Lunairの楽曲やSNSも、順次こちらで発信しています。
Instagram
※リンクは順次追加していきます。
まとめ
『夜明けブルー』は、Lunairの2曲目として制作した楽曲です。
この曲で描きたかったのは、朝になっても消えない切なさです。
明るい空。
始発の音。
雨上がりの街。
それでも心に残っている昨日の感情。
『午前1時』でLunairの夜を作り、
『夜明けブルー』でその夜が少し明けました。
完全な救いではない。
でも、ほんの少しだけ空気が変わる。
Lunairは、夜だけではなく、
夜明けに残る感情も描けるプロジェクトにしたい。
この曲を作って、そう思いました。
あなたにとって、朝になっても残っている感情はありますか?
関連記事
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!