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55.スキタイ人

画像はウィキペディアから転載。

前回に引きつづき、ゴグとマゴグに迫っていきます。


白人の世界

繰り返しになりますが、紀元前七二一年、北イスラエル王国がアッシリアに征服されたあと、北イスラエルに住んでいた十氏族はメディア人の土地に散らされ、以後「失われた」とみなされるようになりました。

https://www.destinationiran.com/history-of-medes-ancient-iran.htmより転載。

上図はアッシリア滅亡後、アケメネス朝ペルシャ以前のメディアです。イラン(東側)とアルメニア(西側)を含んでいます。

列王記下の十七章にはこうあります。

そのとき、アッシリアの王は全地に攻め上り、サマリアに上り、これを三年間攻め囲んだ。
ホセアの第九年に、アッシリアの王はサマリアを取り、イスラエルをアッシリアに運び去り、ハラと、ゴザンの川のほとりのハボルと、メディアの町々に置いた。

https://www.biblegateway.com/passage/?search=2 Kings 17&version=KJV

ちなみに強制移住は、混血の促進によって民族性を失わせるための政策です。アッシリアの場合は「促進」どころではなく、かなり残酷に他民族どうしを交配させていたようです。

ゴザンという川は、ユーフラテス川に注ぐいくつかの支流の一つ、ハボル川沿いに位置しています。

https://bibleatlas.org/full/gozan.htmより転載

このあたりはアッシリアの支配地域です。

歴史家ヘロドトス(紀元前四八四年ごろ~)は、メディア人をアリアン人と呼んでいました。

そして十九世紀の啓蒙思想の学者たちは、このアリアン人(メディア人)を「純潔のアーリア人」としました。

つまり超白人です。ちなみに「白人」というのは、色の白さとは関係ありません。白人も日に当たるとそれなりに焼けます。

それなりというところがミソです。黒人や混血(ムラート)は日焼けして黒くなったわけではありません。黒の血を引いているから黒いのです。

https://www.lighttherapydevice.com/how-long-does-it-take-to-tan-in-the-sun/より転載。メラニンという神話。日焼けの度合いというより人種が変わっている。

混血政策の残酷さは、ブラジルなどの南アメリカを見るとよくわかります。住民はもはやシロだかクロだか判断がつきません(あえて言葉を選ばずにお伝えしています)。

以前もお伝えしましたが、ギリシャ神話によると、メディア人はコルキスの魔女メデイアの子孫です。

https://femminaclassica.com/in-defense-of-medea/より転載。金の杯を持ち、ヘカテの魔術を行うメデイア。

メデイアは有名なキャラクターで、イアソン率いるアルゴナウタイ(アルゴー船で航海した英雄たち)の金羊毛探しの冒険に登場します。

冒険の詳細とその意味するところは、「ユリウス・クラウディウス朝②」でお伝えしています。

金羊毛はコルキスにあるとのことなので、イアソンたちはコルキスに向かいます。そこでメデイアに出会います。

コルキスは現在のグルジア西部です。コーカサス山脈のすぐ下です。

コルキス王国の版図。西が黒海、北がコーカサス山脈。

メデイアは父親から金羊毛を盗むのを手伝ったあと、イアソンと駆け落ちしてギリシャで結婚した、というのが一般的な神話です。

その後メデイアはイアソンから逃げ、アテネのアイゲウスと結婚したという伝説もあります。アイゲウスはアテネの創始者で、アテネの王です。エーゲ海はアイゲウスにちなんで名づけられました。

離散したイスラエルの十氏族はどうなったかという話ですが、ヘロドトスの『歴史』にはこうあります。

コルキスの人々は明らかにエジプト人である。……コルキス人は肌が黒く、羊毛のような(カールした)頭髪である。わたしがそう推測したのはその理由からだけではない(これだけではなんの意味もない。このような人種はほかにもいるからだ)。コルキス人、エジプト人、エチオピア人だけが、あらゆる人種の中で、最初から割礼を行っていたからである。

https://lexundria.com/hdt/2.104/mcly

ヘロドトスは、パレスチナのユダヤ人を「フェニキア人」と呼びました。それと同様に、コルキスの人たちをエジプトの植民地に由来するもの、と見なしていました。

エジプトは紀元前七五〇年から六六一年までの約一世紀、ヌビア人によって支配されていました。エジプト第二十五王朝です。

ヌビア人は黒人ですが、エジプト人は白人、コーカソイドです。セティ一世(紀元前一二九四年~)のミイラは、どう見ても白人です。

https://historicaleve.com/royal-mummy-of-pharaoh-seti-i/より転載。

セティ一世は右のイラストのように黒かったのかもしれませんが、いくら日焼けしようが白人は白人です。ブルガリアの民族衣装を着たらブルガリア人になれるのかという話と同じです。

『歴史』はエジプト第二十五王朝の二百年後に書かれたので、ヘロドトスは「黒人のエジプト人」を見たのかもしれません。

歴史家ストラボン(紀元前六四年~)は、『地理誌』でこう記しています。

かれら(コルキス人)のリネン産業は広く知られている。かれらはリネンを国外に輸出していたからである。コルキス人とエジプト人の親族関係を示そうとするある作家は、これをその証拠として挙げている。

https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0198%3Abook%3D11%3Achapter%3D2%3Asection%3D17

ヘロドトスを軽くディスっています。

三大悲劇詩人の一人エウリピデス(紀元前四八〇年ごろ~)は、戯曲『メデイア』でこのようにメデイアを描写しています。

(メデイアは)友人たちの忠告にも、石や海の波のように耳を貸さず、雪のように白い首をまわし……。

https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0114

エウリピデスはヘロドトスと同時代の人で、ヘロドトスと同様にコルキスに精通していました。

戯曲はもちろんフィクションですが、こういった描写は歴史書以上に信憑性があります。「コルキス人は黒いけど白いほうが美しいから」などの理由でこのように描写したのだとしたら、リアリティーのなさを非難されます。

また、当時は現在のような世界ではありません。

https://adanqkessia.pages.dev/kgkrznp-the-little-mermaid-2024-trailer-leak-spoahgi/より転載。二〇二三年のリトル・マーメイドのリメイク。

有色人種大好きのディズニーは、このようにしてわざと賛否両論を巻き起こします。そして賛否両論が起きるのは世界にまだ人種差別が根強く残っているからだ、というふうにもっていきます。

アメリカのテレビCMでは、白人どうしのカップルはまず出てきません。「クロとシロのカップルは進んでいる」と視聴者に思わせ、混血政策を進めているわけなのですが、制作者にはそのような意図はなく、ただ忖度しているだけです。このあたりが非常に狡猾です。

ノアの子ハムの息子はクシュで、黒人です。クシュの息子はニムロデで、当然黒人です。

ヤペテは白人で、まず世界にその民族を広めた人です。かつて世界は白人だらけだったということです。

実際、新疆ウイグル自治区のタリム盆地で見つかったミイラたちも完全な白人でした。

ニムロデは怖いライオンを狩ってくれたので王(そして神)になれたのですが、黒人だったので死後、次第に人気を落としていきました。

住民の多くが白人だったからにほかなりません。シロはクロを拝みたくないのです。

上方の蛮族

紀元前四八〇年、アケメネス朝ペルシャのクセルクセス一世(紀元前四八六年ごろ~)は、大軍を従えてギリシャに侵攻します。

ヘロドトスはクセルクセスの軍隊についてこのように記しています。

アリアン人はメディア人の弓を装備し、その他の点ではバクトリア人と同様であった。……パルティア人、コラスミア人、ソグド人、ガンダリア人、ダディカ人もバクトリア人と同じ装備で従軍した。

https://lexundria.com/go?q=Hdt.+7.66&v=mcly
https://imtw.ru/topic/8378-kochevniki-stepei-drevnei-evrazii/page__st__40__p__1986339#entry1986339より転載。あくまでイメージ。弓は耳の大きいトルコの合成弓。

パルティア人は、メディアのすぐ東に領土を持っていました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2より転載

ストラボンの『地理誌』にはこうあります。

スキタイ人のアルサケスは(オカス河畔に住むダハエの一族で遊牧民と呼ばれるパルニ族とともに)パルティアに侵入し、パルティアの支配者となった。当初、アルサケスもその後継者たちも、領土を奪われた者たちとの戦争をつづけ、弱体化していた。その後、かれらは戦功を上げ、隣国から領土の一部を奪いつづけた結果、非常に強大になり、ついにはユーフラテス川流域の全土を手中に収めた。

https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0239%3Abook%3D11%3Achapter%3D9%3Asection%3D2

コーカサス山脈の上にいた人たちが下に侵略したのです。ゴグとマゴグのようにです。

ほとんどのスキタイ人はカスピ海からはじまり、ダハエ、スキタイ、マッサゲタイ、サカエと呼ばれ、その他の民族はスキタイ人という共通の呼称を持つが、それぞれの民族には固有の呼称がある。

https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Strab.+11.8.2&fromdoc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0239

ヨセフス(三七年ごろ~)は『ユダヤ戦記』の序文でこう記しています。

わたしは、ローマ人の統治下にある人々のために、わたしが以前、わが国の言葉で著し、上方の蛮族に送ったこれらの書物をギリシャ語に翻訳することを自分自身に提案した。……パルティア人、バビロニア人、最も遠いアラビア人、ユーフラテス川の向こうのわが国の人々、そしてアディアベネ人は、わたしの手段によって、戦争がいつはじまり、どのような不幸をもたらし、どのような形で終わったかを正確に知っていた。

https://m.gutenberg.org/files/2850/2850-h/2850-h.htm#link2H_4_0001

『ユダヤ戦記』は、すでにヘブライ語かアラム語で書かれていたということです。

そして「ユダヤ人」の戦史を「上方の蛮族」に送ったのは、そこに同胞がいたからです。ヨセフスの時代ですら、離散したイスラエル人がふつうに暮らしていたわけです。

エサウとヤコブ

パルティア帝国のパルティア人はスキタイ人で、アルサケスはアルサケス朝を立ち上げました。

スキタイの部族や名前には「サカ」という語がよく含まれます。「サカ」はアブラハムの息子イサクを指します。イサクの子孫というアピールです。

イサクの息子はエサウとヤコブ(イスラエル)です。ヤコブは名前のとおりイスラエル人の祖で、エサウは以前お伝えしたとおり赤毛のエドム人の祖です。

エサウはカナン人の娘を娶りました。ヘロデの一族はエドム人で、この邪悪なエドム系の「ユダヤ人」が、陰謀論者が大好きな「ユダヤ人」に相当します。

「ユダヤ人」は「ユダヤの宗教を信じるユダヤの地に住む人」という他称なので、ユダ族のほかにエドム人なども含まれるわけです。

興味深いのは、いがみ合っていたヤコブとエサウがのちに和解することです。

ヘロドトスは、ユーラシア中西部のスキタイ族、ブディノイについてこのように報告しています。

ブディノイ人は多数の人口を擁する大民族で、みな目が青く、肌が白い。

https://lexundria.com/go?q=Hdt.+4&v=mcly

ほかの『歴史』の訳には、「青い目と赤らんだ顔色」「青い目と赤い髪」などがあります。

ヤコブとエサウの「和解」は、イスラエルとスキタイの混血、とも邪推できます。支配し支配されを繰り返すと自然とそうなります。

コーカサス山脈を挟んだ「南の邪教&魔術師VS北の蛮人」という構図は、アレクサンドロス・ロマンスの「門」やゴグとマゴグの伝説とも一致します。

一つの世界へ

キュロス二世(紀元前五七六年ごろ~)は、紀元前五三九年にバビロンに入城し、捕囚中のユダヤ人を解放しました。

ヘロドトスは、マッサゲタイについてこのように記しています。

この民族は偉大で戦士であり、東と日の出の方角、アラクセス川を越えて、イッセドネスの向こう側に住んでいると言われている。また、この民族はスキタイ人であるという者もいる。

https://lexundria.com/hdt/1/mcly

アラクセス川はカスピ海に流れる川です。ヘロドトスは、キュロス二世の遠征場所をコーカサス山脈に位置づけました。

キュロス二世はマッサゲタイとの戦いで戦死します。のちの王ダレイオス一世(紀元前五五〇年ごろ~)は、ダーダネルス海峡を渡ってトラキア(バルカン半島)を通り、ドナウ川を渡ってスキタイ人を攻撃しました。

ダレイオス一世のスキタイ遠征

バビロンが占領されたあと、ダレイオス自身によるスキタイ人に対する進軍が行われた。アジアが人口的に繁栄し、歳入として大金が集まるようになったので、ダレイオスはスキタイ人に復讐したいという願望を抱いた。なぜなら、かれらは最初にメディア人の土地に侵入し、対抗する者たちを戦いで打ち負かしたからである。

https://lexundria.com/go?q=Hdt.+4&v=mcly

その後スキタイ人は、サクソン人やゲルマン民族として、アジアからヨーロッパに移住します。

ペルシャに服属していた東のスキタイ人、コーカサス山脈のスキタイ人、ヨーロッパのスキタイ人は、すべて親戚関係でした。

インド・ヨーロッパ語族、コーカソイド、「アーリア人」と呼ばれる人たちは、ケルト人(赤毛)やスキタイ人(赤毛)よりもずっと前からヨーロッパに存在していました。

ですがこれらはすべてメソポタミアに起源を持っています。エサウとヤコブは兄弟なのです。

そして兄弟が争いの果てに「和解」すると、至福の千年王国が訪れます。

キリスト教における終末論は、ヨハネの黙示録に多くを拠っています。

ヨハネの黙示録は、オカルト秘密結社の「グレート・ワーク」の青写真、と以前お伝えしました。みんなが「予言」を信じているのであれば、当たるように活用するのは当然のことです。

「グレート・ワーク」の目的は、新世界秩序の創造です。

オカルトたちは世界統一政府を目指しています。グローバル化の必要性、などの金言は、小泉純一郎や竹中平蔵が暗躍する以前の一九九〇年代からすでに叫ばれていました。

グローバリゼーションの象徴は、共通語としての英語です。筆者も子供のころに洗脳を受け、英語を話せなければならないのか、と漠然と考えていました。

一つの世界、一つの民族、一つの言語です。ここでわたしたちが思い浮かぶのが、バベルの塔です。

https://wallup.net/tower-of-babel-european-union/より転載。EU議会はバベルの塔。

昔テレビのバラエティー番組で、白人と黒人とアジア人が混血するととても美しい人間が生まれる、というネタを見たことがあります。

そこで白人と黒人と高田純次を合成したところ、非常にバランスの取れた男前の顔ができあがりました。

ハーフのアイドルは昔からいました。どれも白人と日本人の混血で、単に美しいからという素朴な理由で起用されました。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/photo/139146より転載。666(獣)のサインでお仲間と通信中。
https://knowyourmeme.com/photos/1250080-ok-symbol-%F0%9F%91%8Cより転載。ビヨンセも通信中。

最近は大坂なおみやアントニー(芸人)など、黒人と日本人の混血も多く見られるようになりました。サッカーでも最近、黒人が異様と思えるほど多く出てくるようになりました。

大坂なおみは世界ランク一位を取りました。そして黒人と日本人の混血は、最近では魅力的で美しいとされています。

このような傾向は、決して自然の成り行きではありません。

先に「アメリカのテレビCMには白人どうしのカップルが登場しない」とお伝えしましたが、それと同様に、「世界統一政府を目指すために黒人の混血を広めよう!」などとはだれひとり考えていません。業界人も日本サッカー協会も、たんに忖度しているだけです。

プロパガンダによって世論を誘導すれば、あとはみんなが勝手にアジェンダを推進してくれるわけです。日本はまだ保守的なのですが、もう少ししたら黒人と日本人の混血アイドルが登場するはずです。

子供たちが黒人女性に憧れを抱くほど洗脳が完了すれば、です。なぜ洗脳しなければ子供たちは黒人女性に憧れないのかというと、絶対的に美しいのは白人だからです。だれがなんといおうと絶対的に美しいのは白人女性です。

やや蛇足になりますが、最後にCRT、批判的人種理論について説明します。

現在、白人キリスト教徒は猛攻撃を受けています。批判的人種理論はコロナ渦の中で大きく取り上げられ、大論争を引き起こしました。

オレンジ色の大統領が意図的に取り上げたからです。そして「人種差別」「反人種差別」というカバラ的な対を生み出しました。

批判的人種理論では、有色人種は社会システムの被害者で、白人は特権階級の層に位置づけられます。

白人と黒人が同時にお店に入ったとします。店員が黒人を先に接客した場合、店員は差別主義者になります。窃盗の可能性がある、暴れ出すかもしれない、などと考えたからです。

白人を先に接客した場合、店員は差別主義者になります。もちろん地位の高い白人を優先したからです。

黒人と結婚すれば、黒い子供が産まれます。自分のようなつらい思いをせずに済みます。

このような混血政策をおぞましいと考える人は、人種差別主義者です。

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謎の賢人 この記事はリサーチにかなりの時間を費やしています。有料にはしたくないので無料で公開していますが、チップをいただけましたら精神的にも励みになります。