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映画『国宝』を原作と共に楽しむ|ネタバレ感想と見どころ紹介

土曜日に映画版の『国宝』を見てきました。原作を読んだ上で映画を観たので、物語がとても自分の中に響いた気がします。

小説の20時間分の内容を3時間に凝縮しています。どう演出するのか注目していたので、どの部分をどのように編集するのか気になっていましたが、「なるほど、これならつながる!」と思うところが多くて良かったです。

とはいえ、小説の内容をほぼ10分の1の時間に縮める中で、限界も感じました。でも、総じて良かったと思います。映画を観て再び理解が深まったので、観に行って本当に良かったと感じています。

では、早速、鑑賞してきた感想を述べたいと思います。さらっと紹介しようと思いましたが、やはり詳しく書きたいところもあったので、ネタバレとします。

まだ映画を観ていない方はネタバレにご注意ください。


久しぶりの混雑した映画館

最初に驚いたのは、映画館の混雑です。8月最後の土日なので、夏休み最後ということもあり、混んでいそうな気がしました。それにしても、ここまで混雑しているとは、驚きました。

しかし、見に来ている人は大人が多いので夏休みだからの混雑ではなさそうです。今話題ということで、見に行かれる方が多いのだと思います。

受付の方に『大変混雑しております』と言われたため、席を確認せずそのままチケットを購入しました。すでに館内が暗かったため、中央にぽつんと空いていた一席に割り込むように座りました。人・人・人でした。この混雑にはびっくりですね。

公開しているシアターも一つしかないので、それが混雑の原因かもですがそれにしても混雑していました。

通常の作品は上映後1か月くらいで上映は終わります。しかし、『国宝』は3か月も延長上映されております。しかも、人の入りはすごかったです。近年まれにみる感じでした。

小説の内容を映画の中で上手く繋げている

小説を読んでいく中でのセリフを忠実に再現しておりました。編集の関係で、結構離れたところのセリフをつなぐところもありました。小説では時間をかけて展開されたところが、一瞬でつながり、「そう繋げましたか!」と突っ込みたい思いも正直あります。

しかし、初見の方にとっては話がつながっているので、違和感なく楽しめるのではないかと思います。よく、原作のストーリーは改変するべきではないと言われますが、改変しないと映画の尺に入らないのである程度は仕方ないのですよね。

3時間の上映時間のうち2時間くらいまでは、原作の聞き覚えのあるセリフが良く聞かれました。しかし、残り1時間からオリジナルの展開が強くなった印象がありました。

でも、原作の世界観は保っていたので安心してみることができました。


《ココからネタバレ》

ここからは、ネタバレをさせていきます。映画や原作で楽しみたい方はスキップした方が良いかもしれません。

俊介が突然消えた、真の理由

歌舞伎の当主の花井半二郎がおり、その息子に花井半哉という名前で俊介がいます。そこにヤクザの息子が部屋子として迎え入れたのが、本物語の主人公、花井東一郎こと喜久雄です。

花井半二郎が両足骨折をしてしまい、その代役として、普通なら血筋の息子である俊介を代役に立てるはずが、喜久雄の方が選ばれます。

そして、俊介は喜久雄を芸で認め応援するも突如姿を消してしまうのです。これは原作も映画でもいっしょでした。

原作を読んだとき、なぜ消えてしまったのかというところがわからなかったのです。しかし、映画を観ることで合点がいきました。

息子の自分より、部屋子として、来た喜久雄の方が芸達者です。俊介はお客さんの前で演じる喜久雄の姿を見て、今後の未来を見てしまったのかもしれません。

このまま、自分が丹波屋(花井一門の家元)にいても、後継ぎを考えたとき、本当の意味で継げないことを感じたのかと。たとえ後を継げても、血筋のおかげで継げたと思われそうで居心地が悪そうなこと。後を継げない場合は、自分の居場所が無くなること。

など、考えていくと「今の自分ではここには居られない」と感じ、修行をするため家を飛び出したと察せられました。

鶴若と徳治をもっと登場させて欲しかった

映画のなかで、もっと欲しかった演出があります。

まず、「鶴若」が全く登場しませんでした。喜久雄を苛め抜く役どころです。教えではなく、本当に真のいじめ役ですね。

今回は俊介と喜久雄にフォーカスされており、致し方なしですが、鶴若は喜久雄が3代目を継いでから執拗にいじめを繰り返します。

それでも負けずに芸道に励む喜久雄。途中うつ状態になっても、頑張る喜久雄の姿に心打たれました。鶴若の演出が欲しかったですね。

もうひとつは、徳治の出演です。徳治は喜久雄の幼馴染で2つ上の先輩です。彼は、いつも喜久雄と一緒にいて、時に助け、時に励まし合います。長崎から大阪へ行くときも一緒に行き歌舞伎の稽古もいっしょに受けました。

そんな徳治もいろいろとやらかすのですが、喜久雄を常にサポートしていました。そんな徳治の姿が映画では最初だけというのが少し寂しかったです。

これらの演出を、合計4時間くらいの上・下仕立てにすれば片方は入りそうですが、全部入れるには、上・中・下の6時間構成にしないと入りそうもないですかね。

登場する車を見ると時代がわかる演出がいいですね

登場する車が、当時のベンツやクラウン、ミニクーパーなど。往年の名車がでてきています。この車の違いで時代の移り変わりを見られてよかったです。

原作では、喜久雄はクルマ好きという描写がありました。これは映画製作側が、原作ファンに向けたサービスではないでしょうか。

喜久雄の「ハイ」というセリフは、原作ファンには最高です

喜久雄が合図を受けて「ハイ」と言うと舞台に上がるシーンがあります。原作ファンであれば、心打つ場面ではないでしょうか。たぶん、原作を読んでいない人は、ただの合図としか捉えられないと思います。

この呼びかけに応じての「ハイ」の演出が憎らしいほどに素敵でした。これをネタバレというのでしょうか。というくらいの心打つセリフが「ハイ」なのです。原作ファンそれも感じ取れると嬉しいなぁと思うのです。

原作を読んでから、映画視聴もおすすめです

映画には、原作を読んだ方にしかわからないポイントも随所に入れております。原作を読むことでさらに映画を楽しむことができます。

以下は、映画を見る前に書いた、原作を読んだ感想です。よろしければご覧ください。


ここからは余談です

毎日、1年前は何を書いていたかを振り返っています。

1年前の記事:タートルトークの話題

タートルトークのことを書いていました。先月、ディズニーシーに行った時も、タートルトークに入りました。クラッシャーは話が上手いですね!中の人はどうやっているのでしょうか。あ、すみません。中には人は入っていないのでしたね🤭

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