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【獄中からの手紙】 読書#181

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、ガンディーです!
というよりは、人としての「生き方について」と言った方がいいかもしれません。

ヘッダーは、Yoshiyuki_Murakamiさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!


目次


基本情報

マハトマ・ガンディー  (著) 森本 達雄(訳)
岩波書店 出版
2010年7月16日 第1刷発行

全158ページ
読書所要期間6日

本書は、バリューブックスさんで購入していません。
新品で購入しました。

私が本書に出会うきっかけ

これは、私の大好きなポッドキャスト番組「コテンラジオ」、そして前作#180で書いた「歴史思考」がきっかけだ。

コテンラジオのガンディー編や、歴史思考のガンディーの章をぜひお聴き/ご覧いただきたい。

どうしたらガンディーのように、強く優しく生きることができるのか。
どうしたら、そうしたことが身につくのか。

本書は、そんなガンディーの考え方やその生き方を概観することができるものとなっている。
コテンラジオを聴いて購入し、歴史思考を読んでいよいよ積読していた本書を手に取った。

私が思う、この本の本質

少し上述したが、私が「コテンラジオ」や「歴史思考」から感じた
・どうしたらガンディーのように、強く優しく生きることができるのか
・どうしたら、そうしたことが身につくのか
という問いに対し、明確にその答えが提示されるのが本書であると言えるのではないだろうか。

本編では、ガンディーといえば『非暴力・不服従』という考え方の実践者であるという思想の高みに辿り着くまでの、基礎的思想の積み重ねを明らかにしていると私は捉えている。
また本編後の訳者解説では、ガンディーの『非暴力・不服従』を実現するまでの生き方、それも紆余曲折を経てそこにたどり着く様を概説してくれている。

思想のプロセスと、それをベースにした生き方のプロセス。
ガンディーという一人の人間の、内と外を両方見つめることができる、そんな一冊だと感じる。

私が感じたこと

不盗

この考え方には、とてもハッとさせられた。
私は、日々盗みを働いている。

ガンディーは、自分の必要量を知り、それを超えて得ることを慎むよう戒律として定めているということだ。
それがたとえ、相手からその所有を認められていたとしても、過剰に所有する場合は、全て盗みだとする。

現代の資本主義下において、これを肯定することは極めて困難だろう。
どんどん規模を拡大すること、つまり、大量生産大量消費とは言わないまでも、どんどん高次の欲求を満たしていくことで、その市場を拡大させていくことが前提とされているように思われるからである。

多くの子どもたちが言う将来の夢、「お金持ちになりたい」は、まさにこうした経済下におけるシステムの中で生きるということを宣言しているようものであろうと考えられるが、果たしてそれで本当に幸せなのだろうかということを、ガンディーの言葉から感じている。

ある説によると、所得が一定を超えると、それまで所得に比例して幸福感を得られていたものが頭打ちになるという。
これは、この不盗が実は関わっているのかもしれないとも考えられる。
つまり、必要量を超えたために、何かしらのブレーキがかかっているということなのかもしれない。

求めすぎることで、巡り巡って貧困が生まれる。
求めて得ることは、恵みを本来得られるべきものから搾取することで生まれる。
そうした過剰を慎むことが、この考え方である。

求めすぎず、慎ましく生きることで、皆が幸せになる。

現代を生きる私たちが、全くこの通りにできないまでも、頭の片隅に少しでも置いておくことで、気候変動や戦争に少しはブレーキをかけることができるのではないかと、私は感じている。

無所有

これは、不盗の延長線上にある考え方ということである。
所有を、将来のための備蓄と捉え、それは盗品だとするもの。
つまり、その時その時で必要なものを得ることで、人々は幸福になり、そして健康になるということだ。

この考え方によれば、自己の肉体もまた所有しているということになるそうだ。
しかし、この所有は人間として免れ得ない。
だからこそ人は、その肉体を活用して、周囲に奉仕すべきだとする。
この奉仕が、生命を支える糧になるのであって、パンが生命を支えているわけではないということだ。

パンから得た必要最小限のエネルギーを活用して肉体を駆動させ、奉仕することで得る喜びを糧にする。
そういったことなのだろうと、私は捉えた。

私は日々、美味しい食べ物や飲み物、とりわけビールなどのアルコール類が大好きであり、過剰に摂取する機会を自ら求め、実行している。
そうした盗みから摂取したエネルギーにより、お腹周りには脂肪と化した盗品が日々厚みを増している。
そうした罪悪感を払拭するため、私はそのエネルギーを活用して、パピーウォーキングなどのボランティア活動により奉仕し、なんとか心の均衡を保とうとしているのだろうか。

たまには贅沢したいというのが、現代人の性なのだろうと思う。
だからこそ、それを ”たまに” に留め、過剰にしないように心がけることが、今の私がガンディーから学び、実践すべき部分だと痛感する。

むすびに(まとめ)

ガンディーは、インド独立の父として、民に率先して『非暴力・不服従』を実践し続けた。
これにより、幾度も投獄された。
その際に書かれたものなどがまとめられたのが、本書だ。

決して暴力を働かず、それでいて従わないという方法でしっかりと抵抗する。

では、これらを民衆とどのように実践してきたかについては、本書を通してじっくりとご覧いただきたいところである。

思想についても上記で、「不盗」と「無所有」について、私の(浅学なりの)感想めいたものを書いたが、この他にもまだまだ重要な考え方がたくさんある。
皆さんにとっての、生きるヒントがたくさん埋まっていることだろう。

ガンディーは、最初からその考え方・生き方を実践してきたわけではない。
様々に経験した上で、最終的にその方法を導き出した。
その点で、なんとも人間らしいというか、まだまだ迷える私にとって、大変に勇気を与えてくれる。
つまり、「今は、経験を積んでいる最中だ」とガンディーが言ってくれているような気がして。


今の世の中、いや、ずいぶんと昔から、暴力による不服従が、一般化しているように感じます。
戦争なんか、まさにこれだと思います。
人間史とは、戦争史と言っても良さそうですから。

そんな中で、もう100年ほど前から、ガンディーはそうでないやり方を実践し、成功したと言えるのでしょう。
しかし、その実践・成功は、なかなか横展開されていないということでしょうか。
せっかくこうして本が残され、ガンディーが死してもなお、その考え方・生き方に触れることができるというのに。

本日も、ご覧いただきありがとうございました!!

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