あとがき|ふたり|貴方のために、綴ります
仕事部屋に流れる音楽。
ハスキーな男性ヴォーカルが
情愛を歌いあげる。
まるでどこかの国の
鎮魂歌みたいに
ささくれた心を
撫でるように
または、逆撫でるように
耳から入り
心を通り越していく。
何を指すのか
何を想起させたいのか
語りかけるが
そこには居ない。
脳内の「あの人」へ語りかける。
間違ってたらすまんな。
苦笑いして
聞き流してくれよ。
初依頼は突然に
依頼文は明かせないが
「推しへの愛を
林冲さんの言葉で残したい」
というものだった。
とても光栄なことで
しかも仕事の初依頼なのだ。
妙に力が入る。

依頼者は私の中で
有名な人「あん」さん
ある界隈で知り
なかなか元気なお姉さんだ
という印象が強かった。
先日の
じまこちゃ夏祭りの記事
を気に入ってくださり
ご依頼となった。
DMがきて
支払いも気持ちよくしていただき
よし、制作に…
と都合良くはいかなかった。
人様のために
物を書く状態ではなかったのだ。
その断りも優しく受け止めてくださり
こちらの心配までしていただいた。
7月30日に依頼をいただき
8月3日まで温めた。
独自解釈と再構築
私は偏読家である。
もう読書は長いこと
北方謙三しばりだ。
御大が書いた作品に
水滸伝というものがある。
原典は時系列もなく
著者も多かったので
書く人間でキャラクターの性格が
変わっているという
何とも不可思議な物語なのだ。
『水滸伝』(水滸傳、すいこでん)は、中国明代に書かれた長編型の白話小説。『西遊記』『三国志演義』『金瓶梅』とともに「四大奇書」に数えられる。
「滸」は「ほとり」、『水滸伝』とは「水のほとりの物語」という意味であり、「水のほとり」とは作中で登場人物たちが本拠地とする梁山泊を指す。
御大はその原典を一度全て紐解き
分解し、再構築をした。
多分、今では考えられないことや
日本では受け入れられない
文化もあったはずだが
それを日本人向けの読み物として
創り上げたのは
想像力と胆力の賜だと思っている。
依頼と全く関係ないことを
喋っているようだが
私にとって
「綴ります」
の取り組みはまさに
「独自解釈」と「再構築」
なのである。
加速する思考と想像
メインテーマを決める。
曲ありきだが
依頼者の想いをじっとみつめ
どの言葉が自分を動かしたのか。
それを知ることから始めた。
有名な曲も沢山あるが
依頼者の想いと重なる曲は
これだと思った。
ただ、今回は
「真夏の果実」のように
その世界観を物語化するのではなく
依頼者の生きた世界を
曲に乗せて写し込むのだ。
いただいたメッセージを読み
その行間を読み
生きてきた時代背景や
アーティストの活動を読み
頭の中で
世界を構築していく。
ちょっと気を緩めると
霧散しそうな脆い欠片を
少しずつくみ上げていく。
主体(依頼者)は
何を感じ、何を見て
何を願ったのか
それは知らない。
が
想像することはできる。
勝手な解釈かもしれないが
それで構わない。
だって物語だから。
キーワードは「指」
実は物語は
現代→過去→中期→現在
と
タイムトリップしている。
その中で
指というキーワードが
時間を繋いでいる。
何故、指なのか。
届きそうで届かない
だけど、常にそこにいる。
その距離感を表すのは
指なのかな、と思った。
ネタばらしついでに
過去、中期のタイトルも
曲名から取っている。
これ、わかった人居るかな?
依頼者が焦がれるほど
好きなアーティストを
少しでもちりばめようと
頑張ってみたけども
どうだっただろうか。
自己評価
私的には
とても満足する作品を
描くことができた。
その縁を繋いでくれたのは
夏祭りの発起人と
メインスポンサーと
綴りますのサムネを
作ってくれた
ここで、感謝を伝えたい。
本当にありがとうございます。
依頼者のあんさんが
感想を書いてくれていますので
こちらもぜひ
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このように
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