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新車なのにサビる?知らないと後悔する「Mazda純正ノックスドール」の話②

-CX-5(KF)純正ノックスドールってどうなってる?使われている種類と施工範囲-

はじめに:「全面フル防錆」という誤解

前回の記事では、Mazda純正ノックスドールが一般的な防錆とどう違うのか、そして専門店施工とは何が違うのかを整理しました。

そして今回は、その続編です。

🚗 実際にCX-5(KF)の純正ノックスドール施工では、

  • どんな種類が使われているのか

  • どこまで施工されているのか

  • 一般的にイメージされる「全面防錆」と何が違うのか

を、施工証明書やメーカー説明をもとに整理していきます。

「ノックスドール施工済みと言われても、実際どこまで
施工されているのか?」
「下回り全部?」
「タイヤハウスの中は?」
「サイドシル(ドア下の横長の補強フレーム)の奥のほうは?」
「そもそも、ノックスドールって種類がたくさんあるけど何が使われてるの?」

実際、ここを正確に把握している人は意外と少ないかもしれません。

特に、雪が多く融雪剤(塩カル)が撒かれる地域に住んでいる方や、
長く乗る前提でCX-5などマツダ車を検討している方にとって、
「どこまで防錆されるのか」はかなり気になるポイントです。

施工証明書や公式説明を整理してみると、防錆施工の内容には
少し意外な部分も見えてきました。


施工証明書と施工シールについて

納車時には「施工証明書」が渡され、今回の車両では
施工シールは、運転席のドア側面に貼られていました。

施工証明書
施工シール

まずは実際の現物を確認してみましょう。

施工証明書の内部を確認すると、使用されているノックスドールの種類
がしっかり明記されていました。今回のマツダ純正施工では、
以下の3種類が使われていることが記載されています。🔍

使用されているノックスドールの用途と特徴

ノックスドールと一口に言っても、実際には役割の異なる複数の製品が組み合わせて使われているようです。

使用されるノックスドール種類

「1600」は不採用?イメージとのギャップ

ここで意外だったのが、一般的にノックスドールの代表格として知られている「1600」が使われていなかったことです。

ノックスドールと聞くと、黒く厚いゴツゴツしたアンダーコートをイメージする人も多いと思います。しかし、実際に確認したマツダ純正施工では、
採用されていたのは1100・300・700という組み合わせでした。

一般的にイメージされやすい1600は、「装甲」のような重防錆タイプです。黒く厚みのある塗膜で、飛び石や塩害への強さを重視した施工として知られています。

一方で、今回採用されていた1100は、水性ポリマー系。1600とは異なり、比較的均一でベタつきが少なく、つるっとした質感の塗膜になるのが特徴でした。

ノックスドール1100と1600の違い

また、1100は施工時の安全性や環境性能にも配慮された仕様となっており、出荷センターで大量の新車へ安定して施工しやすい特性もあります。

つまり、一般的にイメージされやすい「重厚な1600系」と比べると、
マツダ純正施工はかなり方向性が異なる構成になっていることが
見えてきます。


マツダの防錆説明と施工範囲

ただ、ここで本当に重要なのは、ノックスドール自体の性能差
だけではありません。

愛車のサビを気にするオーナーにとって重要なのは、
どこまで施工対象になっているのか」です。

マツダの公式サイトやQAなどを見ると、

  • 「2層防錆」

  • 「アンダーフロア・足回り・タイヤハウス・サイドシルへの施工」

  • 「内部の隙間まで浸透する防錆」

といった説明が案内されています。

ただし、公式サイトをよく見ると、掲載写真はあくまで「施工例」であり、実際の車両とは異なる場合があるという注意書きも記載されています。

これは「公式説明だけでは、自分の車に具体的にどう施工されるのかまでは分かりにくい」ということでもあります。

その上で、今回確認した内容を整理すると、マツダ純正ノックスドール施工は「下回り全体を分厚く覆う施工」というより、部位ごとに施工対象を分けながら防錆を行っている印象でした。


※画像はマツダ公式サイトより引用



🛠 公式が説明している施工範囲(ノックスドール防錆アンダーコーティング)

【施工される部位】

マツダ公式の説明では、純正ノックスドール施工は以下の部位が対象とされています。

  • アンダーフロア

  • 足回り

  • タイヤハウス

  • サイドシル

これらは、車体の鉄板部や隙間・中空部に防錆剤が浸透しやすく、防錆効果が必要とされる主要部位として公式に明記されています。


【施工されない部位】

一方で、以下の部位については施工対象外とされています。

  • 可動部(ドライブシャフト/プロペラシャフト)

  • 熱が発生する部位(マフラー等)

耐熱性能、安全性、作動性の観点から施工対象外になっていると考えられます。

※画像はマツダ公式サイトのQAより引用

おわりに

ノックスドールという名前だけを見ると、「強力な防錆を全部に施工してくれるもの」というイメージを持ちやすいですが、実際の純正施工はもう少し現実的で、部位ごとに役割を分けながら構成されていました。

特に今回のように施工証明書を確認してみると、「ノックスドール」と一括りにされがちな施工でも、実際には複数の薬剤が使い分けられ、施工対象にも明確な考え方があることが見えてきます。

こうした部分は、カタログやオプション名だけでは意外と分かりません。

だからこそ、防錆オプションは「有名だから安心」「純正だから全部守られる」というイメージだけで判断するのではなく、実際にどんな施工内容なのかを知っておくことが大切なのかもしれません。

特に雪国や沿岸部など、塩害リスクが高い環境で長く乗る予定の方にとっては、「何を施工したか」以上に、「どこまで施工されているか」を理解しておくだけでも、車との付き合い方はかなり変わってくる気がします。🚗


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