実家本箱断捨離の記:Vol.0|実家から下知が飛んできた
四月はとにかく慌ただしかった。新しいこと、新しい場所、新しい人。頭の中が大忙し。そんなこんなでゴールデンなウィークは、思い切り引きこもろうと思った。
猫と遊んで、絵を描いて、noteを読んで書いて、気持ちのいい朝は草取りでもして、満開のフジの花を眺めて、そうそう窓拭きも少しだけしようかななどと、のんびり構えていた。
が、実家から断捨離の下知が飛んできた。
今回のミッションは、二階の一室の壁を占領している三竿の「本箱」の整理である。
わたしの本もたくさん残っていると言われれば、参上するしかない。
本箱(ほんばこ):扉(特にガラス扉)が付いていて、本を「箱」の中に大切に収めるような、気密性や装飾性の高い頑丈な家具を指します。昔の家で全集などが並んでいたのは、この「本箱」と呼ばれるタイプが多いです。
まさに、それ。
高度成長期に買い揃えたであろう大百科事典や文学全集から始まって、世界の料理、世界の文明、読んだ人がいるのか思い当たる節もない全集の類がぎっしり。
その合間に、青春の日の愛読書、懐かしい漫画本(名作)、アルバム(家族だけでなく親類縁者多数)まで詰め込まれている。それが、わが実家の「本箱」である。
それを本箱ごと減らすというのが、今回の使命である。
***
そして昨日、ようやく一段落した。疲れ切ってもう何もやる気にならない。
が、断捨離している間にコーヒーの粉が切れてしまった。他にも飲み物はあると自分に言い聞かす。と思いきや、猫のおやつも買い置きが切れた……。
というわけで、今朝、早々にスーパーへ。駐車場から近い入り口を目指せば、「朝は、あちらの入口しか開いていないんですよー」とスタッフさんに声をかけられ、歩く。疲れ切ってと言っていた割に、なぜか元気に歩いている。そういえば早朝のスーパーは初めてだ。
品出しの台車が列をなす生鮮売り場を通り抜ける。お惣菜コーナーはまだ何も並んでいない。「出来上がり次第順次並べます」というアナウンスが聞こえてくる。日用品のレーンは人影もなく……こ、これは……マイケル・ジャクソンばりのステップで歩いても全然平気なのでは?
三歩進んで、左右のレーンをチャチャっと確認する。二歩バックして通路に面した棚を上から下へ。クキッと直角に曲がる。
化粧品売り場を通り抜けようとして、品物を吟味しているおじさんに出くわす。クルッと回れ右。
その先では「高いなぁ、高いなぁ」と呟く声。十代の若者だ。キャンプの買い出し?
早朝のスーパーは、いつもの時間帯に見かける人たちと少し違って面白い。つい観察してしまう。ただし、不審者と思われない程度にね。いや、店内カメラに写っているわたしは、すでに立派な不審者か。
***
おかしいなぁ。
断捨離の記事を書こうと思ったのに。
頭の中はまだ、とっ散らかったままらしい。
→ Vol.1|出てきたもの、残っていたもの
→ Vol.2|入れたのだから出せるはず
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