見出し画像

Episode 166 言い続けるのはシンドイです。

最近、政治の世界で「統計の不正」なんてことが騒がれてますが…。
なぜそこまで統計不正がダメなのかと言うと、信頼すべき根底が揺らぐからなんですね。

「ABC分析」という方法がQC手法にはあります
パレート分析とも呼ばれるのですが、問題発生数の上位3割の案件を解決すれば、問題発生件数の7割が解決できるって話です。
日に10回も発生している問題を1件解決できれば、問題発生数は1日で10回減るってことです。
例えば10件の問題があって1日に100回の問題発生があった場合、上位の3件を解決すれば70回の問題発生を回避できるってことです。

この問題が発生する上位をAグループとして…というデータ分析を行うのがABC分析、ここで必要なのが蓄積された作業実績です。
Aグループに位置した問題をクリアできれば、全体の7割の問題を鎮圧できる…これは魅力的な対策です。

ここで重要なのは「信頼できるデータが理論のベースにあるのか?」と言うことです。
対策を打ったつもりで、その根拠となる土台がしっかりしていなければ対策が効果的かどうかわかりません。
「その対策って、根拠は何?」
政治の詳しい話は分かりませんが、問題の本質はここにあると思っています。

さて、物流部門のデータ蓄積にかかった私ですが、詳細なデータを取ること自体が初めてな事なので、2・3ヵ月もすればすぐに大きな問題の目星は付くようになります。
そこを指摘して改善案を示し、定着するまで粘り強く言いつふけること…やるのはたったそれだけです。

例えば小学校では「ろうかを走らない」という決まりがあって、でもこれがななかな達成できないことが多くて…。
これってね、結局のところ「定着するまで言い続ける」ことが出来ていないから達成できないのです。
衝突事故が起きてから「言っていたんですけど…」は良くある話。
人間、一回聞いただけで素直にその通り…なんていきませんから。

要は根気とやる気の問題です。
物流センターの中で、ひたすら「廊下を走らない!」と同じようなことを口酸っぱく、耳にタコができるまで言い続けるワケです。
小学校のそれと違って営利企業の話ですから、例えば「物流事故を減らす」とかいう利益直結の大命題がバックにはあるワケで、指示はしやすいのです。

でも…、実はこれ、相当に骨の折れる仕事でして…。
同じことを言い続けるのもしんどいし、言われる方も「イヤ」になってくるのです。
「何度も聞いたわい!」
「だったら言われないようにせんか!」
定着してしまえば、それが普通になるので、何のこともないのですが…。

ここでのポイントは、作業員同士・上司部下の信頼関係…つまりコミュニケーションの問題です
これ抜きで指示だけ出れば、誰だって「何様?」って思うでしょうねぇ…。

もうおわかりでしょう。
甘いブレーキの自転車で坂道を下ることの意味するところは「ここ」なのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/2/27

いいなと思ったら応援しよう!